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大学に進学せず その他の教育機関等

坂東龍汰さんの出身大学と出身高校、18歳までシュタイナー教育を受けた

坂東龍汰さんは北海道の「いずみの学校」でのびのびと育つ

坂東龍汰さんの学歴と出身校についてご案内します。

坂東さんは若手俳優の一人として注目されます。

生まれたときはアメリカ(ニューヨーク)でしたが、ご家族が日本に帰ってから18歳まで北海道の伊達市で育ちました。

地元の近くには「シュタイナー学校」のなかで日本で2番目に学校法人となった「いずみの学校」があり、坂東さんはそこで18歳まで学びました。

いずみの学校高等学園 ⇒ 進学せず

 

高校にあたるいずみの学校高等学園を卒業したあとは、俳優を目指して、最初は神戸の住み込み旅館で働いて費用を貯めました。

都内に移ってからは、村上虹郎さんの紹介もあり事務所に所属して、少しずつ演技の幅を広げ、活躍ーー。

 

やがて『フタリノセカイ』では映画で初主演し、新人男優賞も受賞。さらに、2020年代は主演作も多くなり、演技の幅も広がっています。

坂東龍汰(ばんどう りょうた)

生まれ:1997年5月24日 
出身:北海道伊達市

2004年:(推定)いずみの学校初等部入学、7歳
2010年:(推定)いずみの学校中等部入学、13歳
2013年:(推定)いずみの学校高等学園入学、16歳
2016年:(推定)卒業、19歳、神戸の旅館でバイト

2017年:俳優デビュー、『セトウツミ』第1話、20歳
2018年:『花へんろ 特別編 春子の人形〜脚本家・早坂暁がうつくしむ人〜』主演
2019年:『パーフェクトワールド』鮎川樹、『十二人の死にたい子どもたち』セイゴ 、22歳

2021年:『真犯人フラグ』望月鼓太朗 、24歳
2022年:『フタリノセカイ』主演、日本映画批評家大賞新人男優賞、

2023年:『首』織田信雄 、26歳
2024年:『RoOT / ルート』 主演、『う蝕』主演、『ライオンの隠れ家』小森美路人、27歳
2025年:『君の忘れ方』主演、『雪の花 -ともに在りて』 日野桂州

その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。

 

坂東龍汰さんの出身地北海道と出身小・中学校は「いずみの学校初等部・中等部」

18歳までシュタイナー教育だった

坂東さんがニューヨークで生まれたというのは、父親の仕事の関係だったとされます。父親の職業等は不明ながら、ご本人の回想によると父親は個性的な人物のようです。

3歳で北海道に来てからのことーー。

そこから18歳までシュタイナー教育を受けたことが僕の人格形成に大きく影響しています。いや、学校だけじゃなく、そもそも父も破天荒で、何が普通なのかわからないような環境で育ちました。
(『フィガロ』 内なる本質と可能性を信じて、坂東龍汰が進む道。2018年)

 

18歳までシュタイナー教育・・ということが坂東龍汰さんの出身校の万事を語っていると言えそうです。

 

『シュタイナー教育』はルドルフ・シュタイナー博士によってドイツで生まれた教育で「自由教育の象徴的存在」とも捉えられています。
また「知識偏重の受験教育に対する代替」としても指示されるとのこと。

日本で具体的には1986年に『ルドルフシュタイナーシューレ富士、JAPAN』が静岡県の富士市で始まり、翌1987年に高田馬場に全日制シュタイナー学校『東京シュタイナーシューレ』が開講しました。

 

そこに「2期生」として入ったのが、小学生の斎藤工さんだったことが分かっています。

『東京シュタイナーシューレ』はその後に相模原市緑区に移っており、名前も『学校法人シュタイナー学園初等部・中等部・高等部』となっています。

 

日本のシュタイナー学校は、2024年現在、全国に7校あるのですが、上記の『学校法人シュタイナー学園初等部・中等部・高等部』の他に、もう1校、学校法人となっているのが、坂東さんの学んだ『学校法人北海道シュタイナー学園』が運営する『いずみの学校』となります。

つまり2番目の学校法人のシュタイナー学校が『いずみの学校』です。

 

いずみの学校初等部・中等部

いずみの学校初等部・中等部は北海道の豊浦町にある私立の小中一貫校ーー。

というよりも公式サイトを参照すると、「幼小中高15年の一貫教育」のなかの小学校、中学校部分と言って良さそうーー。

(面影ないですが僕です・・とのこと)

 

同校は1999年に北海道の伊達市で始まりました。
学校法人になったのは2008年で、その時に北海道の豊浦町に移転。

坂東さんが小学校に入ったのは2004年ですので、龍汰さんにとっては小学生の途中で学校が移転したことになります。

 

出身小学校・出身中学校:いずみの学校初等部・中等部

所在地:北海道虻田郡豊浦町字東雲町83-2

 

広域で見ると同校の位置は洞爺湖にも近く、北海道の内海湾に面しています。

その前に坂東さんの育った伊達市とはどこかと言うと・・・
このように何故か2箇所に分かれています。

 

伊達市というのは、仙台藩の伊達市の分家が移住してきたということです。伊達市に限らず北海道には開拓民の出身地に由来する地名があります。札幌市の広島とか・・

 

シュタイナーという自由な教育の場で、自宅がどこかということが、どれほど影響したかは不明ながら、いずれ坂東家のある伊達市も、移転先の豊浦町も割と近い一帯と言えます。

 

シュタイナー教育が坂東龍汰さんに影響したもの

シュタイナー教育は坂東さんにとってどうだったかーー

テレビもゲームも携帯も禁止。教科書やテストはなく、順位や点数で評価されることもありません。勉強を頑張る子もいれば、芸術的な分野に集中する子も。無理に学ばせることはなく、その子の潜在的に好きなこと、興味のあることを追求できる。(同上)

 

この続きで龍太さんは、「家でもシュタイナー思想が浸透していて」と語っていますから、坂東さんにとって、学校も家も徹底した価値観で一貫していたようです。

よって中学に入るまでそれが「世間の人と違うことも知らなかった」というのは、なかなかインパクトのある話です。

 

ただし映画は観ていたそうです。以下は2024年に『う蝕』で主演するにあたってのインタビューでした。

ただ、父が無類の映画オタクで、「映画はいいんじゃないか」と中2ぐらいから、毎週土日はレンタルビデオ屋に行って、映画を1本借りて観ることが許されました。それが、すごい楽しみでしたね。・・中略・・

父は熱狂的な黒澤 明ファンなので、黒澤映画は強制的に全て観せられました(笑)。
(https://crea.bunshun.jp/articles/-/46661 より)

 

 

シュタイナー教育のおかげもたくさんあり、一方で・・

ただ、今でこそ、場の空気を読むとか、人の顔色を伺うことが身についてきましたけど、昔はそういうことができなくて、恐れずに自分の意見を言ってぶつかることもありました。(同上)

というのもかなりユニークです。

 

もう一度、上記の『フィガロ』の記事に戻ると、

いちばん注意されるのは、相手との距離感。小学校から高校までクラスメートが9人しかいなかった影響もあり、人と接する時に壁がなさすぎるみたいで。全人類大好き!という気持ちがあふれ出ちゃう。(同上)

ということで、もし身の回りに全人類大好き!という気持ちの溢れている人がいたら、どんなに好人物でしょうか。。。

しかし、坂東さんはそれが迷惑な人もいるんだと知ったそうです。

坂東龍汰さんの出身高校はシュタイナー学園の高等学園(2024年からは高等専修学校)

上記で18歳までと述べているように、坂東龍汰さんにとっていずみの学校は、18年間、いわゆる高校卒業の年齢まで一貫していたと考えられます。

地図でも名称は「北海道シュタイナー学園いずみの学校」となっており、小・中学校だけに特化しているわけではありません。

 

公式サイトに次の一文があります。

2024年、これまでNPO法人として運営していた高等学園は
高等専修学校として認可され、大学入学資格付与校にも指定されました。

ーーということで、2024年現在は同校を卒業すると自動的に大学受験の資格もあるということ。

 

北海道シュタイナー学園いずみの学校(高等学園)

所在地:北海道虻田郡豊浦町東雲町83−2

 

高校時代の坂東さんは、高3のころに役者を志したそうです。

シュタイナーのカリキュラムに「演劇」があって小学生の頃からお芝居はやっていたのですが、高校の卒業演劇でセリフの多い主役を演じることに。

めちゃくちゃ大変だったけど、本番でお客さんの反応を感じたら、これまでにないほどエモーショナルでゾクゾクして、自分が誰かに影響を与えられるってすごい!コレしかない!と。(同上)

ということで高校時代は、演劇を目指す契機となった時代でした。

***

なお同学園の進路について『ぽてん』の記事は、大学、専門学校、海外の大学など、その進路も生徒によりさまざまだと伝えています。

 

2009~2021年の進路実績(NPO法人時代のもの)は、東京大学、京都大学、国際基督教大学などの難関大学をはじめとする4年制大学、武蔵野美術大学、国立音楽大学などの美術・芸術系の大学などさまざまです。
(https://poten.jp/featured-schools/hokkaido-steiner/)

 

また、高校1年を10年生、高3を12年生と呼ぶ同校では、「12年生の修学旅行」で海外のシュタイナー実践校へ出向き、交流を深める経験をするとのこと。

修学旅行も、イタリアの3都市(ローマ・フィレンツェ・ヴェネチア)とスウェーデン、オーストリアとスイスなど実に多彩で、世界中のシュタイナー学校の子どもたちと交流することができます。(同上)

 

このようにして「他国とは共感できる存在なのだ」ということを学んでいくーーとのこと。

シュタイナー教育のことは、このページでは軽く覗いただけですが、簡単に、興味深いと言うのが躊躇われるような、奥深い中身があると感心しました。

坂東龍汰さんの出身大学はなし

高校卒業後について、2024年12月の「A-Studio+」に坂東さんが出演したときに語られたこと・・

こちらは2024年に『ライオンの隠れ家』にて主人公(柳楽優弥さん)の弟で、自閉スペクトラム症の小森美路人(こもり みちと)を演じてたいへん話題となっている只中での「A-Studio+」出演でした。

高校卒業後に俳優を目指すため当時住んでいた北海道からの上京を目指したという坂東は、「まず兵庫に行ったんです。六甲山で2年住み込みの旅館のバイトをして、資金を200万円ぐらい貯めて上京した」と高校卒業後の生活を回顧。
(https://mdpr.jp/news/detail/4450190)

 

さらに上京してからも所属事務所が決まらず、俳優の先輩でシュタイナー教育を受けていた村上虹郎さんに相談して、現在の事務所に所属することになりました。

よって大学等へは進学していません。

(2024年)

 

事務所に所属して、最初の1ヶ月で何十個ものオーディションを受けて、NIKEのCMのオーディションに合格しました。

このときに、坂東さんの幼いころに家庭ではお姉さんが主催する舞台が行われていたことも、語られました。

劇団四季の『ライオンキング』を僕がまだ幼稚園の時に家族で観に行って、姉が『どうしてもライオンキングのミュージカルがやりたい』って…。(同上)

 

かなり、ユニークですね。ご家族はお姉さんがおられることも分かりました。

***

東京で生活し始めたころのことを、2018年の『フィガロ』ではこうも語りました。

日本の風潮なのか時代なのか、基準となるものが自分よりも他人という気がします。人からどう見えるか、周りの空気を読みすぎて、本当にやりたいことをやっていないような。

 

世間でいうところの進学とか受験といった経路とは違った所で、坂東さんがシュタイナーで育てられた精神的な核の部分を貫いてきたと言えそうです。

***

また「A-Studio+」への出演を受けて、いずみの学校ではあらためて坂東龍汰さんの卒業生インタビューを紹介していました。(https://hokkaido-steiner.org/news/20241213bando/)

そこに関連動画で「本人も球場もびっくり!】坂東龍汰さんセレモニアルピッチに密着」という、西武ライオンズの動画が出てきました。

そこでは坂東さんが始球式で目標通りの、ピッタリ104キロを投げていました。

俳優だけでなく運動能力も凄いのですね。(https://www.youtube.com/watch?v=vQocG7nBOa4

***

芸歴を振り返ると2018年に『花へんろ 特別編』で主演してから、2024年でまだ6年程度です。しかし着実に出演作も増えています。

2025年の公開作も決定。

『ライオンの隠れ家』で自閉スペクトラム症(ASD)の弟を演じたとき、ドラマの企画者でプロデューサーでもある松本さんは、「坂東さんはどんな人か」と聞かれてこう答えました。

 

松本P:芸能人っぽくない方です(笑)。天真爛漫で、誰にでも平等で、壁がなく、言いたいことも自由に言うし、ちゃんとわきまえるところもある。たぶん、人間が大好きなんだろうなと思います。(https://gendai.media/articles/-/141404 より)

 

「人間が大好き」というのが、上記の「全人類大好き!」とまさに一致しました。

 

 

岡崎体育さんも共演し、尾野真千子さんのさすがの安定の演技もあり、『ライオンの隠れ家』での坂東さんの演技は、毎回、圧倒的に素晴らしいものでした。

それにしても、坂東龍汰さんの魅力が、このページの中でも大好きに集約されたのは、ちょっと感動しました。

ますます期待できる俳優さんの一人です。

***

以上、簡単ですが坂東龍汰さんの出身校についてでした。

-大学に進学せず, その他の教育機関等

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