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石丸伸二さんは安芸高田市長を1期務め、都知事選に・・
石丸伸二さんの学歴と出身校についてご案内します。
石丸伸二さんは2024年5月現在、広島県の安芸高田市(あきたかたし)の市長という立場。
ただし5月16日に、東京都知事選挙に出馬の意向を表明したことで、急激に耳目の集まる存在となっています。
安芸高田市長の任期は2024年7月までで、石丸氏は任期満了後の市長選に不出馬を表明していましたので、任期満了前に市長を辞任することが予想されます。
石丸氏は地元の吉田町(現在の安芸高田市)の生まれで、地元の公立小学校・中学校を経て広島市の祇園北高校に進学し、さらに京都大学に進学しました。
広島県立祇園北高等学校 ⇒ 京都大学(経済学部)
京大を卒業した後は、三菱東京UFJ銀行に入り、ニューヨークに駐在して「為替アナリスト」として活躍していました。
帰国して日本で仕事をしていた2020年に、当時の安芸高田市長の児玉浩氏が辞職。
(前年の参院選広島県選挙区をめぐり、河井克行氏から60万円を受け取った責任による辞職)
その時に、当時の副市長・竹本峰昭氏が立候補を表明し、他に立候補表明者はいないという状況で、突然ながら石丸伸二氏は立候補を決意したとされます。
なお都知事選の予定は2024年6月29日告示、7月7日投開票となっています。
石丸伸二(いしまる しんじ)
生まれ: 1982年8月12日
出身:広島県吉田町(現:安芸高田市)
1989年:(推定)吉田小学校入学、7歳
1995年:(推定)吉田中学校入学、13歳
1998年:(推定)祇園北高校入学、16歳
2001年:(推定)京都大学入学、19歳
2006年:京都大学卒業、、三菱東京UFJ銀行に入行、24歳
2014年:MUFGユニオンバンク初代ニューヨーク駐在、32歳
2020年:三菱東京UFJ銀行を退職、安芸高田市長、38歳
2024年:東京都知事選に出馬する意向を表明、劇場映画版『#つぶやき市長と議会のオキテ【劇場版】』公開、42歳
その他、講演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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石丸伸二さんの出身高校は広島県立祇園北高等学校
石丸伸二さんが卒業した高校は広島県立祇園北高等学校です。
祇園北高校は、綾瀬はるかさんのページにもあるように、広島市の中ではやや北側の丘陵地帯にあります。
創立はわりと新しく、2003年には普通科のなかに理数コースも設置され、広島県進学指導重点校に指定されましたが、略歴のように石丸氏が卒業した後のことです。
広島県立祇園北高等学校
所在地:所在地:広島市安佐南区祇園8丁目25−1
創立:1983年
【祇園北高校の大学合格実績】は2023年の例で「みんなの高校情報」によりますと、以下となっています。
私立大学
広島修道大学 147名
広島工業大学 80名
安田女子大学 72名
広島国際大学 29名
近畿大学 28名
広島経済大学 26名 他多数
国立大学
広島大学 10名
愛媛大学 9名
山口大学 8名 他多数
少なくともこの年度を見る限り、京都大学への合格者はいないようです。
石丸伸二さんの時代は20年ほど昔のことですが、おそらく同校の中で成績はトップだったと考えられます。
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安芸高田市出身の石丸氏が広島市の同校に通ったということは、距離が気になって確認しました。
すると安芸高田市は以下のような位置となります。
つまり安芸高田市は広島市の「安佐北区」に接しており、旧吉田町から祇園北高校へ通学するのは、無理のない距離だったことが分かります。
また、通学した時の詳細は分かりませんが、安芸高田市と広島市の安佐北区との間はJRの芸備線が走っています。
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広島県立祇園北高等学校の出身者として、綾瀬はるかさんの他に、お笑いコンビ「アンガールズ」の山根良顕さん、陸上選手の木村文子さんらがいます。
なお、高校進学に関して石丸氏は2024年4月の『月刊SPA!』の取材で、自身の父親とも関連してこのようにコメントしていました。
実際には普通の田舎のおじちゃんですよ。中卒の。
そのせいか、中学2年生の終わり頃に父から「お前はこの先どうするんだ?」と聞かれました。普通は、当然のように高校に進学するじゃないですか。進学しない道もあるの?って自分なりに考えて、「高校に行かせてください」とお願いしましたけど、そのときから自分で選択するよう求められた。
(https://nikkan-spa.jp/1980317/2#goog_rewarded より)
そうして自分で決めた以上頑張らざるを得ないということで、「広島市内の高校へ進み、最終的に京大を目指しました」とのことでした。
親から後押しされるのでなく、高校進学の時点で自分の意志を求められており、能力も高いけれど芯が強かったということが分かりました。
石丸伸二さんの出身地、広島県吉田町と出身小学校、出身中学校
上記のように、現在の安芸高田市(あきたかたし)は、広島市の北部にあり、安佐北区と接しています。毛利元就の本拠地だったそうで、元就の居城・郡山城があります。
市が編成されたのは2004年のこと。
高田郡吉田町、八千代町、美土里町、高宮町、甲田町、向原町が新設合併して安芸高田市となりました。
2004年は石丸氏の略歴を振り返ると、すでに京大の大学生でしたから、ご本人が育った実感としてはまさに「吉田町」だったことでしょう。
出身小学校:安芸高田市立吉田小学校
所在地:広島県安芸高田市吉田町吉田866
同校は、まさに郡山城の麓にあると言えます。また安芸高田市役所も近く、かつての吉田町が新しくできた安芸高田市の中心部であったと言えそうです。
郡山城 本丸跡のあるところですから、予想通り「安芸高田市歴史民俗博物館」があります。いつか訪ねてみたい地域ーー。
近隣に「道の駅 三矢の里・あきたかた」という名称の道の駅があるのも、なるほど〜という施設でした。
出身中学校:安芸高田市立吉田中学校
所在地:広島県安芸高田市吉田町常友1018−1
吉田中学校は、上記の吉田小学校とは2キロくらいの位置に見えています。
このように、石丸伸二氏は、旧吉田町の中心部で育った様子。
なお子どものころの石丸氏について、『月刊SPA!』の記事では、「もともと喧嘩っ早い性格?」という編集部の、少々挑発的な質問に対して、
「小さい頃から非常に真面目な子供だったと思います(笑)。ただ、小学校2年生のときから先生は『伸二くんは自分にも厳しいけど、他人にも厳しい』と三者面談で母に話していたようです」
と答えていました。
短いコメントからの推測ながら、ともかく真面目なお子さんだったと考えられます。
また京都大学新聞のインタビュー(後述)では「自分で言うのもなんですが、小学生の頃は大人びているところがあったみたいですね」と語っていました。
名前がよく似ている石丸幹二さん(東京藝術大学卒業)とは、もちろん血縁などはありません。
石丸伸二さんの出身大学は京都大学
祇園北高等学校から石丸伸二さんは京大の経済学部に進学しました。
細かいことでは、卒業が2006年のため、学生時代か入学する前かどこかでプラス1年があったようですが、詳細は不明。
京都大学には現在、以下の10学部があります。
総合人間学部
文学部
教育学部
法学部
経済学部
理学部
医学部
薬学部
工学部
農学部
経済学部は、学部では「経済経営学科」のみとなります。
京都大学
所在地:京都府京都市左京区吉田本町
近隣の吉田神社は個人的にも興味の対象でした。
2024年5月のNHK『歴史探偵』でも取り上げられたように、吉田神社は奈良の春日大社との関わりが注目されるようです。
吉田神社の祭神は春日大社から勧請されています。鹿が春日大社で「神の使い」として扱われていたことに起因して、吉田神社にも「神鹿」像が神聖視されており、「さざれ石」のとなりに「神鹿」像があるとのこと。
吉田神社を訪ねた時に、そこは見逃したので次回は是非参拝したいと思っています。
境内にはさらに、「菓祖神社」があり、橘を日本に持ち帰ったと「田道間守命」(たぢまもりのみこと)と、日本初の饅頭をつくった「林浄因命」(はやしじょういんのみこと)をお菓子の祖神として祀っているというユニークな歴史があります。
やはり京都は、それぞれの箇所に一度歩いただけでは尽きない文化があるようです。京大生は、在学中に何度くらい吉田神社を訪れるでしょうか。
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そういえば、全く別の分野で注目される作家の宮島未奈さんは、1983年生まれなので、石丸伸二さんの1年下になります。
文学部と経済学部では学部棟は異なるとしても、同じ時代に京大生だったことは確かでしょう。当人同士の面識は・・ふつうに考えるとないと推測していますが。
石丸氏は、京都大学を選んだこと、さらに経済学部を選んだことについて、上記の『月刊SPA!』の記事で次のようにコメントしています。
「裕福な家庭ではなかったので、大学は国公立しかないと考えていた。さらに、安定して稼げるようにと経済学を専攻し、金融機関を目指しました。」
大学に入る時点で「安定して稼げる」分野を考えていることは、経済のプロ意識と言えるでしょう。
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また、2024年3月の『京都大学新聞』の卒業生インタビューで、『自分の使い道を見つけたい』という記事があります。
そこでは京大選択について次のように述べました。
本当は理系に進んで、医者になりたかったんです。
ただ、医者になるには6年間大学に通わないといけなくて、当時家にあまりお金がなかったのでダメだなと。また理系はおしなべて院まで進む人が多いと知って、お金がかかるからなしだなと思って文系にしました。
(https://www.kyoto-up.org/archives/7905 より)
また、経済学部については「最初から院に進むことは頭になくて、卒業に対するコスパを最大化しようと思っていたので、勉強は本当に最小限しかしなかったです」とのこと。
学生生活として、大道芸をするサークルに入っていたことや、五条のホテルでウェイターのアルバイトをしていたと述べています。
20年前で時給が1100円(2005年当時、京都府の最低賃金は682円)ということで、いずれにしてもコスパを賢く選択していたことが分かります。
図書館の前で大道芸をして、道行く人に投げ銭をしてもらっていました。30分の大道芸で、最高で1万2千円くらい投げてもらったことが印象的です。相手がなにを見たいのかを想像することで、人の心に訴えかける。
(同上)
具体的に、実践的に経済を学んでいた様子が読み取れます。
石丸伸二さんは三菱東京UFJ銀行に入り、為替アナリストとして活躍
略歴にあるように、入行後8年でMUFGユニオンバンクのニューヨーク駐在員として渡米。
その後、4年半ほど9か国25都市で為替アナリスト(投資アナリスト)として活躍しました。
さらにその後、日本に戻った時期に、冒頭にあるように「安芸高田市の市長選挙」と向かい合うことになります。
ちなみに上記の『月刊SPA!』の取材で、余談のような話の中で「お付き合いしていた人は?」という質問の流れで
「彼女を連れてきていたら、日本の損失になっていたでしょう。彼女は今、アメリカで仕事をしているんです。しっかり“4番”として活躍している」
という答えは、アナリストと関係あるか否か分かりませんがユニークでした。
ところで経済の世界にいた石丸さんがいつから政治を意識したのか・・興味深いテーマです。
それについて上記の『京都大学新聞』によると「政治に関心を持ったのは、銀行員として経済を分析しだしてからですね。経済を見れば見るほど政治が大事だと分かるんですよ」とのこと。
市長選での勝算についても、自信が溢れていました。
「田舎特有のしがらみが向かい風になる懸念はありましたが、同学年で0・5%しかいない京大卒の人間が、海外まで行ってキャリアを捨てて帰ってきた。プロフィールを比べても、負けるはずがないと思いました」
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さて2020年の「安芸高田市の市長選挙」は、河井克行・河井案里夫妻による「河井夫妻選挙違反事件」と関わります。
「河井夫妻選挙違反事件」の詳細はここで省略しますが、要は安芸高田市の当時の市長もその選挙違反に関わったということーー。
石丸氏の言葉を借りると、市長選の出馬動機には以下のようなことがありました。
そもそも、辞任した市長は前の市長の後継として無投票で就任していました。この副市長は、そうしたふたりに仕えていた人です。
すると、お金をもらって辞任した市長が4年後にまた戻ってくるという筋書きまで想定できました。河井事件の後ですらそんなことを繰り返そうとしているのなら、ここを断ち切らないといけないと思って出馬しました。(https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2022/11/12/117718/ より)
こちらは2022年11月の「週プレNEWS」によるインタビューでした。
この時の余談で「綾瀬はるかさんが高校の後輩なんですよ。私が3年生のときの1年生で、グラウンドを走っていたのを見たことがあります。それ以来、陰ながら応援しています(笑)」と加えていました。
「週プレNEWS」の取材も、なかなか遠慮ない質問で、「普通は、これまでのキャリアを捨てて、落選するかもしれない市長選に出ようとは思わないですよね。」と投げかけています。
それに対して「当選できるんじゃないかと思った」とのこと。
「地元で育って、これまでの学歴とキャリアのすべてが、今なら使える。だから迷いませんでした。」と、副市長立候補のニュースを見た翌日に、会社に退職の旨を伝えています。
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市長在職中の石丸伸二さんについては、これまで度々全国的な話題となり、かなり著名人です。
「恥を知れ!」の言葉や、市議会議員の山根温子さんとの対立も注目を集めました。他にも複数の案件があります。
政治の世界ですから、石丸伸二さんに対して称賛も批判も、これからも多々あると思われます。小池百合子さんの動向も含めて、都知事選挙はしばしトレンドとなりそうです。
ただ賛否は別としても、以下のコメントは、政治家としての根っこの思考を表しているように感じました。
私は好きなたとえ話があるんですよ。天動説と地動説ってあるじゃないですか。あれって、どうやって常識が変わったと思います?
天動説を信じている人が、地動説に考えを変えたわけではないんです。天動説を信じていた人がみんな死んで、地動説を信じる人が多くなったからなんです。世代交代が起こって常識が変わったんです。
(同上)
2024年5月現在、東京都知事選に向けても変動の只中ですから、今後もニュースが書き換えられていくことでしょう。
ちなみに「広島県安芸高田市公式チャンネル」では一つ一つの動画が長いのですが、こちらは安芸高田市サッカー公園人工芝改修工事完成式典での市長挨拶(2024年3月31日)とのこと。少し短い部分です。
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このページは5月18日現在の状況として、石丸伸二さんの出身校についてでした。
*当サイトでは、政治家の方について、支持・不支持等の意図はありません。