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ミュージカル界の異端児(?)、新納慎也さん
新納慎也(にいろしんや)さんの学歴と出身校について。
新納慎也(にいろしんや)さんは長いこと舞台で活躍してきた人物。昨今は大河ドラマなど、三谷幸喜さんの関連ドラマにも出演し、ユニークな存在感を放っています。
神戸の出身で、地元の公立高校時代にモデルとしての活動が始まり、その後、大阪芸術大学で舞台芸術を専攻し、しかし途中から都内で舞台俳優としての活動をしてきました。
兵庫県立鈴蘭台高等学校 ⇒ 大阪芸術大学
新納慎也(にいろしんや)さんは、お名前の読み方が少々難しいのですが、新納(にいろ)とは、戦国武将の一人、新納忠元(にいろただもと)の新納から来ており、忠元の末裔ということです。
ミュージカルで活躍してきた経緯と、現在の個性的な演技などから「ミュージカル界の異端児」と呼ばれることもあります。
大河ドラマ『真田丸』の豊臣秀次役でも広く知られるようになり、2022年の『鎌倉殿の13人』では源義経の同母兄である阿野全成(あの ぜんじょう )役でも注目されました。
生まれ: 1975年4月21日
出身:神戸市
1982年:(推定)小学校入学、7歳
1988年:(推定)神戸市立小部中学校入学、13歳
1991年:(推定)兵庫県立鈴蘭台高校入学、16歳。モデル活動を始める
1994年:(推定)大阪芸術大学入学、19歳
1995年:上京
1997年:『にこにこぷんがやってきた!』の、うたのおにいさん
2002年:『GODSPELL』ジーザス
2008年:『仮面ライダーキバ』キング 、33歳
2010年:『音楽劇 ガラスの仮面〜二人のヘレン〜』速水真澄 、35歳
2016年:大河ドラマ『真田丸』豊臣秀次、41歳
2018年:三谷幸喜作『 日本の歴史』
2021年:大河ドラマ『青天を衝け』島津斉彬、『燃えよ剣』近衛忠煕
2022年:大河ドラマ『鎌倉殿の13人』阿野全成、47歳
2023年:連続テレビ小説『ブギウギ』松永大星、『unknown』南十字初
2024年:連続テレビ小説『おむすび』若林建夫、『プロデューサーズ』 ロジャー・デ・ブリ 、『はたらく細胞』化膿レンサ球菌
2025年:『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班』勝村英治、50歳
その他出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係に添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
今日は瀬戸康史の34歳のお誕生日らしいので、懐かし写真❣️
— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) May 18, 2022
おめでたい🎉#瀬戸康史#生誕祭#おめでとう#仮面ライダーキバ#日本の歴史#鎌倉殿の13人#新納慎也 pic.twitter.com/HgqRgZdQM1
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新納慎也さんの出身高校は兵庫県立鈴蘭台高等学校
新納さんの出身高校は地元の公立高校、兵庫県立鈴蘭台高等学校であることが知られています。
こちらの高校の名前、記憶にあると思ったら渡辺大知さんの出身高校でした。お二人は、年齢が15歳くらい離れていますから、もちろん当時の面識はないでしょう。
兵庫県立鈴蘭台高等学校
所在地:神戸市北区山田町下谷上中一里山9−107
渡辺大知さんのページにもあるように、こちらの鈴蘭台高校は、小高い丘に建っているような位置となります。文字通りの「鈴蘭台」でしょうか。兵庫県内でもことさら標高の高い位置の高校です。
2006年に「鈴蘭台高校」と「鈴蘭台西高校」が統合され、2007年以降は兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校となっています。
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同校の卒業生として、新納(にいろ)さん、渡辺大知さんの他、国際政治学者の湯川勇人氏らがいます。
兵庫県の高校では私立の「灘高校」(私立)や公立の「神戸高校」や「兵庫高校」が著名ですが、鈴蘭台高等学校(のちの神戸鈴蘭台高等学校)も、「みんなの高校情報」による偏差値統計では55〜56だそうです。
【神戸鈴蘭台高等学校の大学合格実績】は、同校の公式サイトから一部を抜粋すると、以下の通りとなっています。
国公立大学
岡山大学 2名
徳島大学 2名
兵庫県立大学 3名
神戸市外国語大学 3名 など多数
私立大学
神戸学院大学 130名
大阪産業大学 61名
甲南大学 50名
関西学院大学 44名
大阪経済大学 23名
京都産業大学 15名
同志社大学 5名 など多数
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高校時代の新納慎也さんは・・というと、高校生活の前に、経歴として16歳でモデルにスカウトされたという経緯があります。
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4月生まれの新納さんは高校入学早々から16歳でしたから、高校生活は当初から芸能活動との両立だったのかもしれません。
2016年7月に放送されたNHKの『スタジオパークからこんにちは』に出演した時は、高校生くらいの時にバンドを組んでいた、との話です。
また大阪芸術大学のなかのトピック記事によると、こう語っています。
人生でいちばん忙しかったのが、17歳の頃。ハンドボール部に入り、バンドをやり、路上でダンスを踊り、友達と遊び、恋もして。「今が俺の青春。やりたいことは全部やろう」と青春を謳歌していた。
(https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/channel4_co4 より)
高校時代はハンドボール部だったのですね。
さらに、ダンスも踊り、恋もしてというたいへん忙しい高校生活でした。
新納慎也さんの出身地、神戸と出身小学校、出身中学校
慎也さんの地元情報として、「思い出こみゅ」によると、出身中学が神戸市立小部(おぶ)中学校とされています。
また神戸市立小部中学校の校区としては『神戸市立小部小学校』または『神戸市立小部東小学校』となります。

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したがって小学校は、慎也さんがずっとこの地域に住んでいたら、という仮説になりますが・・・
出身小学校:神戸市立小部小学校、または神戸市立小部東小学校
出身中学校:神戸市立小部中学校
小学校、中学校時代はこのような地域の地元生活だったのではないでしょうか。
出身中学:神戸市立小部中学校
所在地:神戸市北区山田町小部向井谷23−1
神戸市立小部小学校もこちらの中学の近隣にあります。
また、市立小部中学校は地図で見ると、上記の鈴蘭台高校と1キロくらいしか離れていない近所であることが分かります。
位置で高校を決めるものではありませんが、このようにいわゆる地元の範囲で慎也さんが過ごしていたと考えられます。最寄り駅は、いずれも「鈴蘭台」となります。
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(2025年、『おむすび』にて緒形直人さん=緒形敦さんの父と)
新納慎也さんの出身大学は大阪芸術大学
新納さんは、大阪芸術大学に進学しました。
結果的には「2年生の途中で大学を辞め、東京の劇団に所属する決断を」したとのことです。
あとから中退はもったいなかったと思ったそうですが。選んだのは、大阪芸術大学の舞台芸術学科の演劇コースでした。
大阪芸術大学
所在地:大阪府南河内郡河南町東山469
西日本最大の規模を誇る大阪芸術大学は、6000人超の学生がいます。
1964年のスタート時は「浪速芸術大学」でした。大学として文芸誌と漫画雑誌を発行しています。
なお、新納慎也さんが『10代の思い出を語る【俳優 新納慎也】』というタイトルでインタビューを受けた記事(大学が公表しているデータ)では、面白い内容と写真が残されていました。
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洋服、音楽、照明を考慮してポーズを取ったら演出家に「服にシワができるから、まっすぐ立って」と言われたのです。主役はあくまでも服なんだな、と。
今ならその意図もすごく分かるし、モデルの仕事は誰にでもできることじゃない。
でも、当時の若くてエネルギーも有り余っていた僕は「ここは自分の居場所ではない。もっと自由に動いて自由に表現したい!」と思ってしまった(笑)。
(https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/channel4_co4 より)
この話はまだ新納さんが高校生の時ですが、「もっと自由に動いて」を実現するために選んだのが、大阪芸術大学の舞台芸術学科の演劇コースだったということでしょう。
その前に、高校の文化祭では制作も演出も出演も手掛けたそうです。

(写真引用先:https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/channel4_co4)
大阪芸大での生活はこんな様子だったそう・・・。
演技、舞台の基本をある程度やったら、すぐに台本を渡され、あとは“制作、稽古、本番”の繰り返し。年に1回、シアター・ドラマシティ(梅田芸術劇場)で公演もあり、舞台に立つ機会も多く与えてもらえました。
学園祭で自主的にミュージカルを上演したこともあります。
「やるぞ!」と声を上げたら、すぐに「やりたい!」という学生たちが集まって。自由な校風で、「表現したい」という意欲にあふれた学生が多かったですね。
(同上)
しかし前述のように、慎也さんは大学2年で東京に移ります。
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大阪芸術大学の出身者は多く、時任三郎さん、あずまきよひこさん、久保田磨希さん、橋本じゅんさん、筧利夫さんらがいます。
新納慎也さんはその後、上記の略歴のように、『にこにこぷんがやってきた!』で、うたのおにいさんを務めたり、舞台や仮面ライダーなどで活躍しながら、経歴を重ねてきました。
話題の「鎌倉殿の13人」、いよいよ本日、沼津市に縁のある、阿野全成が登場します❗
— よりしげ秀一 (@YorishigeNumazu) February 20, 2022
阿野全成は、源頼朝の異母弟で、源義経の同母兄。
その墓所が、沼津市井手の大泉寺さんにあります。
◎阿野全成と大泉寺https://t.co/zE6fEk45gm
また、阿野全成の役は、新納慎也さん。https://t.co/0oyejm8bqk pic.twitter.com/in3HemACAq
『鎌倉殿の13人』で阿野全成(あの ぜんじょう)を演じる新納さんからは、迫力だけでなくコミカルな空気も漂ってきて、三谷幸喜さんの世界が築かれているのが分かります。
新納さんが三谷さんについて、このように語っているコメントが印象的です。
「僕の役者人生において“ここぞ”というときに三谷さんがすごく素敵なオファーをしてくれる。
日本のミュージカル界でブロードウェーの舞台に立った役者はそう多くないと思いますが、その機会をくださったのも三谷さん。僕の人生の連結部分で『さあ、この道を進みなさい』と言ってくれる、人生を変えてくれる人です。
(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/drama/taiga/2016/kiji/K20160709012928100.html より)
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また、『真田丸』で豊臣秀次を演じた時は、これまでにない秀次像が、三谷さんと新納さんによって描かれたといえます。「殺生関白」と言われてきた秀次の、これまでにない姿が演じられました。まさに衝撃的な解釈でした。
『鎌倉殿の13人』でも見られるように、三谷氏の歴史解釈の鋭さにはあらためて驚かされます。
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ところで『真田丸』で秀吉を演じたのは小日向文世さんでした。小日向さんの秀吉もなるほどの納得感があったのですが、ちょっと意外な秀吉を演じたのが、『麒麟がくる』での佐々木蔵之介さん。蔵之介さんの秀吉も、体格は大きかったけれどちょっとずる賢い明るい空気感が魅力でした。
佐々木蔵之介さんは、神戸大学の出身。
2023年には新納さんは『ブギウギ』にて松永大星を演じ、さすがの実力が発揮されました。
2025年の2月現在、『おむすび』では優しい市役所職員、『アイシー』では気難しく嫌味な刑事・・をそれぞれ役柄を充分に消化した演技を見せてくれています。流石です。
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ちなみに先祖とされる新納(にいろ)氏ですが、新納氏はもともと島津氏の一族であり戦国武将の新納忠元は、島津氏の庶流にあたる血筋 でした。
忠元は秀吉が九州を征伐した時には、最後まで徹底抗戦を主張した武将でもありました。しかし島津義久の弟、島津義弘が降伏したために、それに従って秀吉に降伏しました。
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鹿児島県北部の伊佐市には、忠元公園があり、忠元らの活躍が語り継がれています。
関ヶ原で敗軍となった島津家は、徳川家からは琉球との交渉役を任されることになり、1609年の沖縄侵攻へとつながります。
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以上、簡単ですが新納慎也さんの出身校についてでした。まだまだこれから何を演じてくれるか、期待しています。