「蛇を踏む」で芥川賞受賞の川上弘美さん
川上弘美さんは芥川賞作家の一人で、芥川賞と、自身も受賞した谷崎潤一郎賞の選考委員なども務めています。東京生まれで都内の雙葉中学校・高等学校からお茶の水女子大学に進学し、学生時代から作品を発表してきました。
雙葉中学校・高等学校 ⇒ お茶の水女子大学
お茶大では理学部生物学科でした。後に母校の雙葉中学校・高等学校で4年間、生物の教師になっています。
川上弘美(かわかみひろみ)
生まれ:1958年4月1日
出身:東京都
1973年:(推定)雙葉高校入学(中学から内部進学)
1976年:(推定)お茶の水女子大学入学
1980年:大学卒業、ニュー・ウェーブSF社に勤務
1982年:田園調布雙葉中学・高校の生物教員(〜1986年)
1994年:「神様」、第1回パスカル短篇文学新人賞受賞
1996年:「蛇を踏む」で第115回芥川龍之介賞受賞
2000年:『溺レる』で第11回伊藤整文学賞、第39回女流文学賞を受賞
2001年:『センセイの鞄』で第37回谷崎潤一郎賞受賞
2005年:『東京日記卵一個ぶんのお祝い。』(その後も継続中)
2006年:『真鶴』
2013年:『猫を拾いに』
2017年:『ぼくの死体をよろしくたのむ』
その他著書等多数
*略歴は当サイト独自のまとめです。
私生活では1986年までの高校教師生活の後に結婚し、2009年に離婚したそうです。
―― どうやって川上ワールドは作られているのですか? これからは何を書かれていかれますか?
川上 : 何すれば書けるのか、わかればいんですけど。沸いてくるのを待つ。机に向かって、寝そべったりして考えて、普通の光景の中で考えます。自転車に乗っている時とか不思議と歩いているときより集中できますね。周りの風景が流れて行っちゃうからですかね。
今後も、やっぱり人間を書きたいかな? わからないんでね、人間は。わからないから書いてみたいなって思いますね。今、小説新潮で書いているシリーズでは不実な男を書いています。不実な人間を書くのは初めての試みです。
(本の話、作家の読書道、http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi07.html より)
(このインタビューは、2001年時点のものです)
香港文学節に「クライマーズ・ハイ」横山秀夫さん、「虹を踏む」川上弘美さん来港へ(みんなの経済新聞ネットワーク) https://t.co/ADmmFhodzu pic.twitter.com/JNjaQ2gfa7
— けん111 (@29ken111) 2017年10月9日
出身高校は雙葉高等学校
上記のように、「雙葉中学校・高等学校」にて中学時代、高校時代を過ごした川上弘美さんでした。以前、誤情報で出身校を田園調布雙葉中学校・高等学校と記してしまいましたが間違いでした。川上弘美さんの出身校は雙葉中学校・高等学校です。
一方、田園調布雙葉中学校・高等学校は野田聖子さんの出身校。
雙葉中学校・高等学校の所在地は東京都千代田区六番町14−1
ただし社会人として高校教師を務めたのは田園調布雙葉中学校・高等学校で、雙葉中学校・高等学校とは別法人ということです。
出身大学はお茶の水女子大学(理学部)
川上弘美さんは大学では前述のように理学部の生物学科でした。生物の先生も体験しています。
ところでお茶の水女子大学は、茗荷谷にあるのに(住所は大塚2丁目)なぜお茶の水かというと、現在、御茶ノ水駅近くにある東京医科歯科大学の場所にあったから。当時「東京高等歯科医学校」であった医科歯科大に場所を譲ったような形で移転しました。
お茶の水女子大学のキャンパスには、付属校となる小学校、中学校、高校がすべて、さらに幼稚園も同じ敷地内にあります。悠仁さまがお茶の水女子大学付属の幼稚園、小学校に入りましたが、それ以前からも各門の入り口では警備員さんが訪問者をチェックしています。
ちなみに、お茶大の卒業生の同窓会が「一般社団法人桜蔭会」ですが、桜蔭会が女子の学校を設立したのが現在の桜蔭中学校・高等学校で、ご存知のが御三家と言われる進学校です。
(桜蔭高校は著名校。2017年ころには出身の豊田真由子議員などが話題になりました。)
川上弘美さんの話とズレてしまいました。川上弘美さんはお茶大時代にはSF研究会に所属しており、在学中に『季刊NW-SF』に投稿し、編集者としても参加し、そのまま勤務することになりました。
やはり「センセイの鞄」が有名。映画化された小泉今日子さんの動画はアマゾンプライムで視聴できます。