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映画館でもぎりをやっていた片桐はいりさん
片桐はいりさんの学歴と出身校についてご案内します。
片桐はいりさんは映画館で「もぎり」をやっていたことでも知られる女優さん。小林聡美さんやもたいまさこさんと共演した「かもめ食堂」なども印象的でした。
大田区の出身で、地元の小学校(大田区立山王小学校)から香蘭女学校中等科・高等科に進学し、大学は成蹊大学の文学部を卒業しています。
香蘭女学校中等科・高等科 ⇒ 成蹊大学
成蹊大学では文学部の日本文学科でした。
学生時代には同学年の林あまりさんと知り合ったそうです。
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学生時代は銀座文化劇場(現在のシネスイッチ銀座) で、もぎりのアルバイトをしつつ劇団に入り「ブリキの自発団」にて25本の作品に出演しています。
NHKの2012年の食彩浪漫によるプロフィールに「その後、CM、映画、テレビドラマなどでも独特の存在感で注目を浴び、幅広く活躍」と記されているのが、片桐さんらしさを表していると思いました。
片桐はいりさんの朝ドラ出演では、『あまちゃん』や『ちむどんどん』で良い味を出してきました。
片桐はいり(かたぎりはいり・本名:片桐由美)
生まれ:1963年1月18日
出身:東京都大田区
1969年:(推定)小学校入学、6歳
1975年:(推定)香蘭女学校中等科入学、12歳
1978年:(推定)高等科入学、15歳
1981年:(推定)成蹊大学入学、18歳
1982年:劇団「ブリキの自発団」にて出演、1994年まで
1996年:『結婚はいかが?』。33歳
2001年:『はぐれ刑事純情派』
2006年:『かもめ食堂』ミドリ役、43歳
2009年:「非女子図鑑」、『男の証明』主演
2013年:『あまちゃん』 安部小百合
2014年:『小野寺の弟・小野寺の姉』主演、51歳
2016年:『富士ファミリー』笑子バアサン役(2017年も)
2017年:『勝手にふるえてろ』
2019年:『Eうた♪ココロの大冒険』コンピューターおばあちゃん
2020年:『監察医 朝顔 第2シリーズ』松本オリビア由美子
2021年:『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』城子、58歳
2022年:『ちむどんどん』下地響子、『ウェディング・ハイ』樋口良子、『一橋桐子の犯罪日記』友岡明子、59歳
2023年:『大奥「8代・徳川吉宗×水野祐之進編」』小川笙船 、60歳
その他、出演等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
エッセイ『グアテマラの弟』(著作)にありますが、弟さんがずっとグアテマラに住んでいるそうです。
はいりさんの出身高校は香蘭女学校高等科(出身中学も)
香蘭女学校は中高一貫で正式名が「香蘭女学校中等科・高等科」となります。同校は高校から入ることはできません。大塚寧々さんと同じ高校になります。
大塚さんより片桐はいりさんが5歳ほど上なので、同時期に同じ学園にいたこともあるかもしれません。中・高生同士ではお互いに知っていたとは思えませんがーー。
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香蘭女学校中等科・高等科
所在地:東京都品川区旗の台六丁目22番21号
1888年に設立された歴史あるミッションスクールです。同校は、池上線『旗の台』駅から徒歩5分程度。
都心にありながら、写真のように入り口から両側を立派な雑木林囲まれるようにして校舎まで道路が続いています。
さすがの歴史的存在ということでしょう。
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香蘭女学校高等科は立教大学との関連も強く、イギリス国教会によるミッション・スクールとなります。
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【香蘭女学校高等科の大学合格実績】は、同校の公式サイトによると、2021年度で以下となっています。
◯国公立大学
東京都立大学と横浜国立大学で2名
◯私立大学
立教大学 97名(すべて推薦)
早稲田 4名
慶応 7名
青山学院 4名
上智大学 7名
成蹊大学 1名
成城大学 1名
日本大学 12名 (一部のみ抜粋)
ということで、片桐はいりさんは成蹊大学に進学しました。後輩の大塚寧々さんは写真を学ぶために日大の芸術学部へ。上橋菜穂子さんは立教大学に、それぞれ進学しています。
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作家の上橋菜穂子さんは1962年7月15日生まれなので、63年1月生まれのはいりさんと同学年になります。
上橋さんが高校2年の文化祭で『双子星座』を自主上演したときが、片桐はいりさんにとって初舞台となりました。
香蘭女学校中等科・高等科の旧制服といわれる吊りスカートは、かつて盗まれたりストーカー行為にもなったという、いわくつきの状態だったようです。2003年からは吊りスカートは廃止されました。
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校則として芸能活動やアルバイトは禁止されているそう。片桐さんは高校の文化祭で演じたことはあっても、芸能活動をしたわけでないので、そこは関係ありませんが。
中学の頃から「アルプスの少女ハイジ」が好きだったことから、いつも主題歌を歌っており、友人から「はいり」と呼ばれ、それは現在の役者名に反映されているとのこと。
ユニークな中高生だったのでしょうか。
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片桐はいりさんの出身地、大田区と出身小学校
片桐さんは、小学校時代は大田区立山王小学校に通学していたことが知られています。
こちらの小学校は、関東大震災において比較的被害が少なかったことからこの地域に人口が増え、1925年に開校したそうです。
大田区立山王小学校
所在地:東京都大田区山王1丁目26−33
あえて駅で言えばJRの大森駅が近くなります。
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はいりさんは、生まれてからずっと大森に住んでいると語ったことがあります。もちろん現在のことではありません。
ちなみに生家は、関東大震災でもびくともしない、しっかりした造りだったそうです。
木皿泉さん繋がりで買った「富士ファミリー」で片桐はいりさんの笑子バアさん役になかなか驚く。まだ実年齢54歳の片桐さんが演じるお婆さん役にあまりにリアリティーがあってw pic.twitter.com/oWIXA3QNAx
— 新約★古今和歌(こきんわか) (@kokinwakasa) February 15, 2017
片桐はいりさんの出身大学は成蹊大学
片桐はいりさんが進学したのは成蹊大学の文学部でした。
成蹊大学といえば、もちろん安倍晋三元首相の出身大学。成城大学とともにお坊ちゃん的大学なイメージも持たれるようです。実際のところ三菱グループが大学経営に関わっているという意味でも、血筋の良さを感じさせられます。
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ちなみに安倍首相は、成蹊小学⇒成蹊中学校⇒成蹊高等学校⇒成蹊大学という徹底した経歴。なんというか、凄いですね。その後南カリフォルニア大学に留学しています。
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さて片桐さんですが、なぜ成蹊大学を選んだかは、特にご本人の言及は見つかりません。著作中にその部分があるかもしれませんけれどーー。
いずれにしても映画や演劇好きなはいりさんが日文専攻だったのは、自然な流れに見えます。
成蹊大学
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺北町3丁目3−1
成蹊では同じ敷地に小学校も中学、高校も見えています。
吉祥寺駅から歩くと20分くらいかかりそうですが、それにしても魅力的な街として注目されるいい場所にあります。
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三菱財閥の岩崎小弥太氏は、かつて吉祥寺に約1万坪もの岩崎農園や清風荘などの別荘を持っていました。農園に隣接した8万坪の広大な土地をもさらに購入し、それらを成蹊学園に寄贈して、現在のキャンパスとなったとのこと。
スケールの大きな話で、現在、成蹊学園三菱留学生奨学金の制度もあります。
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成蹊大学は歴史も長いので、安倍氏以外にも多くの出身者が活躍しています。
政治家の他に、桐野夏生さん、小池真理子さんらがいます。鶴見辰吾さんや中井貴一さん、山本圭さんも成蹊出身。やはり良家の子弟が多いという噂のとおりでしょうか。
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片桐はいりさんは、上記のように成蹊大学の学生時代に劇団の「ブリキの自発団」に入り、活動を始めます。劇団での活動のあと、幅広い活動をして現在にいたっています。
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ブリキの自発団」に入って演じることで、当初は戸惑った笑われるときの快感や、演じることの喜びを広げていったとのこと。
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学生のはじめの頃は、ふつうに就職するだろうと考えており、劇団に入るのも、一つの思い出くらいの動機もあったとかーー。
しかし演劇に関わる諸々だけでなく、自ら演じることの魅力に嵌っていった片桐さんでした。
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今も、もぎりに立つ片桐はいりさん!
2016年と2017年でNHKので放映された『富士ファミリー』の笑子バアサン役では特殊メイクに長い時間がかかったとのこと。あのドラマでは正真正銘の「おばあちゃん」でした。片桐さんの役者魂を見たような気がします。
気取らず真剣・・という真摯な姿を感じる片桐はいりさん。
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まだ観ていないのですが「小野寺の弟・小野寺の姉」も気になっています。
作品紹介⑭ 小野寺の弟・小野寺の姉
※松山初公開※
制作年/制作国(上映時間) : 2014年/日本(114分)
監督/西田征史
出演/向井理、片桐はいり、ムロツヨシ 他
©2014 『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会 pic.twitter.com/Lxy09Kt8qu— 松山映画祭 (@eigasai1) November 13, 2018
「小野寺の弟・小野寺の姉」の映画が始まるころ、インタビューで、兄弟役だけど骨格が向井理さんと「似ていない」と笑いながらコメントしていました。
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共演することの多い、小林聡美さんからも淡々と芸能活動をしているような達観した姿勢を感じます。片桐はいりさんからもやはり、同じような心地よい空気が伝わってきます。
小林聡美さんとグループのように共演しているもたいまさこさんは、舞台芸術学院出身のベテラン女優。「かもめ食堂」は、今も人気の映画です。
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ところではいりさんは、2020年当時でも、時間があれば映画館のもぎりに立っている(こともある)そうです。驚きました。
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東京・大森の映画館「キネカ大森」の入口で、ブルーの上っ張りに身を包んだ女性が客を出迎える。個性派俳優の片桐はいり(57)だ。片桐は有名になっても、時間が許す限り自宅近くのこの映画館に立ち続けている。
(デジタルフライデイ2020/11/27 より)
その理由は、「自分の出自を問われたら、『映画館の出身』と答えたいです」というくらい、映画が、そして映画館が好きとのこと。
実は今でも片桐はいりさんを見ると
「あんべちゃん!」と呼んでしまう私w#あさイチ pic.twitter.com/a8uA6D4iWM— uni (@uni12060099) October 13, 2022
もちろん女優の片桐はいりさんですから、ずっと続けていたわけではありません。10年ほど前に、たままた某館で『うわぁ、このチケットもぎりたい!』と言い、スタッフが『そんなことなら、いつでもどうぞ』と言われて、時間があれば立つようになったとか・・
こんなエピソードもいかにも片桐さんらしいです。
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以上、簡単ですが片桐はいりさんの出身校についてでした。