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「受からないから」とオーディションに応募した戸田菜穂さん
戸田菜穂さんの学歴と出身校についてご案内します。
戸田菜穂さんは広島市の出身で、地元の公立高校に生徒だった高2のときにグランプリを獲て芸能界にデビューしました。
応募時は『絶対に受からないから』とご家族にハンコを押してもらったそう。
しかし子どもの頃から、静かに諸々の感性を育まれていたようです(後述)。
実家が安佐北区の歯科医院だったこともよく知られています
広島県立安古市高校 ⇒ 玉川大学
広島県立の進学校の後半は撮影に多忙となりましたが、家庭の約束通り大学へはしっかり進学しました。
玉川大学では文学部でフランス語を専攻。
朝ドラ『ええにょぼ』のヒロインにあたっては一時休学し、卒業後に『ショムニ』などでさらに演技の幅を広げていきました。
その後の、息の長い着実な演技は視聴者を静かに納得させてくれるタイプの女優さんと言えそうです。
戸田菜穂(とだ なほ)
生まれ:1974年3月13日
出身:広島市安佐北区可部
1980年:(推定)可部小学校入学、6歳
1986年:(推定)可部中学校入学、12歳
1989年:(推定)安古市高校入学、15歳
1990年:「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリ
1991年:『五月の風~ひとりひとりの二人~』、『葡萄が目にしみる』主演、高3の夏休みから上京
1992年:(推定)玉川大学入学、18歳、『さよならをもう一度』水野理恵
1993年:連続テレビ小説『ええにょぼ』ヒロイン
1995年:『向田邦子終戦特別企画シリーズいつか見た青い空』
1998年:『ショムニ』杉田美園、(〜2003年)、『夢の標本』主演、24歳
1999年:『松本清張特別企画 顔』主演
2003年:『女はバス停で服を着替えた』主演、29歳
2004年:『逃亡者 RUNAWAY』永井淳子
2005年:松井秀喜さんとの交際が報道される
2009年:『JIN-仁』妙 、『空飛ぶタイヤ』 赤松史絵、35歳
2010年:一般男性の医師と結婚、36歳
2012年:長女誕生
2014年:次女誕生、『軍師官兵衛』いわ、40歳
2015年:『ランチのアッコちゃん』主演
2018年:『高嶺の花』 月島ルリ子、『NHK俳句』司会、44歳
2019年:連続テレビ小説『なつぞら』なつの母
2022年:『沈黙のパレード』並木真智子、48歳
2023年:『ガラパゴス』田川里美
2024年:『スカイキャッスル』冴島香織
2025年:連続テレビ小説『あんぱん』柳井千代子、51歳
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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戸田菜穂さんの出身高校は広島県立安古市(やすふるいち)高校
戸田菜穂さんは、地元の公立高校である安古市高等学校の出身であることが広く知られています。
同校は、1975年のおそらく該当生徒数が増えた時期に開かれた高校の一つと考えられます。
下記のように、広島市の安佐北区出身の戸田さんにとって安佐南区の安古市高校は、ふつうに通学範囲の高校だったと考えられます。
ちなみに、同じく安佐南区にある県立の祇園北高等学校の出身となるのが、綾瀬はるかさんでした。綾瀬はるかさんの場合、出身の小学校も中学校も安佐南区だったことが分かっています。
綾瀬さんは1985年生まれなので、戸田菜穂さんとは11年の年齢差があります。
出身高校:広島県立安古市(やすふるいち)高等学校
所在地:広島市安佐南区毘沙門台3丁目3−1
創立:1975年
【安古市高等学校の大学合格実績】は、「みんなの高校情報」から一部のみ抜粋すると、2024年の例で以下となります。
国公立大学
広島大学 34名
山口大学 30名
愛媛大学 28名
県立広島大学 16名 など多数
私立大学
広島修道大学 168名
広島工業大学 154名
近畿大学 106名
安田女子大学 103名
龍谷大学 37名
立命館大学 36名
地元の私立大学に多数の合格者がいる一方で、広島大学をはじめ着実に進学している様子が分かります。
戸田菜穂さんの場合は、芸能活動をするとしても大学に進むことを条件とされたそうですから、都内の玉川大学を選んだということでしょう。
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高校時代は戸田さんにとって、まさに激動の3年間でした。
細かくいうと高3の夏には撮影のため都内に拠点を移したようです。
高2でオーディション雑誌の『De View』を見て、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」のオーディションに応募することにしました。
県立の進学校に通っていたのですが、将来の夢もなく、ただ、“このまま広島にいるのは違う。東京に行きたい”と思っていました。そんなとき、たまたま本屋さんでオーディション雑誌を手に。・・中略・・
とはいえ、オーディションに受かるなんて思えず、心配気味の親には『絶対に受からないから、(親の承諾書の)ハンコを押して』とお願いしました。(https://jisin.jp/entertainment/interview/2183488/#goog_rewarded より)
その当時、おニャン子クラブが流行っていて、戸田さんと同世代の普通の高校生がタレント活動をしているのを見て、芸能界を身近に感じたそうです。
上記の記事は2023年のものですが、その前に2021年に『DRESS』の記事ではこう語りました。
「女優」という職業を意識しはじめたのも母の影響が大きかったと思います。テレビの前に並んで映画やドラマを熱心に観ることもよくあって、当時の私は岸惠子さんや『北の国』からのいしだあゆみさんが大好きで……。「女優さんの仕事っていいわよ」なんて母に言われたこともあって、漠然とした憧れを持っていました。
(https://p-dress.jp/articles/13050 より)
父親が歯科医ということは知られていますが、母親から「女優さんの仕事っていいわよ」と言われるとは、どこか自由でゆったりしたご家庭の雰囲気が感じられます。
ちなみに、雑誌『De View』を買ったのは広島市内にある「フタバ図書」でした。
高2でオーディションに合格し、鈴木保奈美さん主演の『五月の風~ひとりひとりの二人~』でウェイトレスの役。
さらに『葡萄が目にしみる』の主演に選ばれ、夏休みの2週間をフジテレビのリハーサル室で過ごし、その後に山梨県でのロケでした。
それが高3の夏休みころのこと。
『葡萄が目にしみる』の撮影が終わるころ、涙を流していると萩原聖人さんに「菜穂ちゃん変わらないでね、その気持ちが大事だから」と言われたとのこと。
このように高校時代の後半は、女優の活動に奔走することになります。
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(2018年『高嶺の花』にて)
戸田菜穂さんの出身地、広島市安佐北区可部と出身小学校、出身中学校
戸田菜穂さんは広島市の出身ですが、卒業した小・中学校の位置や実家の歯科医院などから、広島市でも安佐北区であったことが分かります。
「思い出こみゅ」などへの情報もあり、すでに以下の両校の卒業生の一人とされています。
出身小学校:広島市立可部小学校
所在地:広島市安佐北区可部四丁目9番1号
同校は1874年に可部町立可部小学校として開校したという長い歴史を持ちます。
出身中学校:広島市立可部中学校
所在地:広島市安佐北区可部7丁目2−1
開校時は1942年のことで、可部町立可部中学校でした。
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広く知られているように、戸田さんの実家は安佐北区可部の「戸田歯科」。
「戸田歯科」の公式サイトを見ると、院長は現在、戸田康平氏で戸田菜穂さんの弟。
父親の戸田康次郎氏は、顧問という立場のようです。
公式サイトでは以下の住所も明示されます。
TODA DENTAL CLINIC (トダデンタルクリニック)
広島県広島市安佐北区可部3−35−8
妹さんの戸田麻衣子さんもその後女優になり、弟さんの戸田康平さんはこのようにトダデンタルクリニックを継ぎながらシンガーソングライターでもありました。
地図で見ると、当然ではありますが通学した可部小学校は特にご実家に近く、300mくらいの近隣です。
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子どものころの戸田菜穂さんは、上記の『DRESS』の記事によると、近所にたいへん風情のある祖父母の家があったそうです。
子どもの頃から「昔のもの」や「古いもの」に心を惹かれることがよくあったのですが、その最初のきっかけがその家だったんじゃないかなって。明治生まれの祖父が「子どもは野に置け」という考えだったこともあり、幼少期は広島の自然の中でたくさん遊びました。キャンプに行ったり、瀬戸内海の島々に海水浴に行ったり……。
(同上)
一方で、母親は幼い頃から美術館や文楽、映画やバレエなどに連れて行ってくれたそうです。
女優という職業を意識したのもその母親の影響・・とのこと。
戸田さんの場合、親族がオーディションに応募した等の形と異なり、自然に感性が育まれていって本人が控えめに芸能界を目指した・・とも言えそうです。
「私は小さい頃から負けず嫌いだったんですけど、内側に燃えているものを隠しながら生きているような部分もあって……。女優になったとき、周りの人たちからも『あの引っ込み思案の菜穂ちゃんが?』って言われたくらいでした。」
こんな言葉がたいへん印象的です。
戸田菜穂さんの出身大学は玉川大学、休学して朝ドラのヒロインを務める
戸田菜穂さんは先述のように、高校時代の後半は上京しての撮影がありたいへん多忙だったと考えられます。
しかしご家庭のすすめもあり大学へ行くことは必須で、玉川大学の文学部に進学しました。
文学部でもフランス語を専攻して、外国語学科卒業。
フランス語は堪能なようです。
出身大学:玉川大学
所在地:東京都町田市玉川学園六丁目1番1号
大学の近辺に「玉川学園前駅」という文字通りの名前の駅があります。
玉川大学というと、薬師丸ひろ子さんは1964年生まれ、藤田朋子さんは1965年生まれですから、戸田さんはお二人より10歳くらい若い世代となります。
玉川大学の学部は8学部体制となっており、芸術学部は2002年に新設されました。
文学部
農学部
工学部
経営学部
教育学部
芸術学部
リベラルアーツ学部
観光学部
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学生時代の戸田さんは、朝ドラのヒロインも務め、まさに多忙でした。『ええにょぼ』の時期は休学し、遅れて卒業したあとに、新たな境地を開いたのが『ショムニ』ということになります。
芸能活動の一方で、玉川大学に進学する。大学に通うことは親との約束だったという。
「朝ドラ『ええにょぼ』のヒロインを演じたのは1993年。大学を休学して役に没頭した。平均視聴率35.2%を記録して、一気にブレイクした」(テレビ誌記者)
留年して大学を卒業後、24歳で出会ったのがドラマ「ショムニ」だった。(https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bunshun/entertainment/bunshun-79849 より)
この時代の朝ドラの視聴率にはあらためて驚きます。
『ええにょぼ』のヒロイン宇佐美悠希は医大を卒業した研修医で、結婚早々で単身赴任ーー。
戸田菜穂さんは自身が歯科医の娘で、朝ドラでは医師役で、後の2010年には医師の男性と結婚という、医療界との縁があるようです。
付け加えるなら、2025年の『あんぱん』でも竹野内豊さんが院長を演じる柳井診療所にて、医師の妻役でした。
初回から連続テレビ小説の元ヒロインが二人 #朝ドラあんぱん #あんぱん #ええにょぼ 戸田菜穂 #ひまわり 松嶋菜々子 pic.twitter.com/cIB1QB8LFn
— カエル岩 (@kaeruiwa1963) March 30, 2025
ちなみに 『ええにょぼ』の主題歌は中山美穂さんの「幸せになるために」。
また戸田菜穂さんと松嶋菜々子さんは、2025年の『あんぱん』にて、やなせたかしさん(柳井嵩)の育ての母と、実の母という絶妙な関係でした。
嵩を認識するまでのたった数秒間に千代子が見せた様々な表情変化
その後の反応もふくめて、戸田菜穂さんのさらなるスゴさを見た気がします#あんぱん#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/M2TthTCG1Q— Kenzy (@KenzyPowell) June 24, 2025
2025年の『あんぱん』で、やはりというか流石というか、戸田さんの演技は深く光っていました。
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『ええにょぼ』のあと、上記のように『ショムニ』でコミカルな演技がさらに幅を広げました。
ドロンパさん、こんばんは😃🌃
ありがとうございます
やはり景品のグラスです🍺今日はショムニ見ながらの晩酌です
面白いですよね
当時見てましたか?
杉田美園:戸田菜穂メインの回は
ほんと面白いです(笑)いい女優さんですよね
あ、ついつい自分のことばかり書いてしまいました💦 pic.twitter.com/guAURdfC5f— え.ま.の.ん☆ (@emanon19830705) June 25, 2025
『女はバス停で服を着替えた』ではラブシーンも演じ、2005年ころの松井秀喜さんとの交際は、結果は破局でしたが、ルーブル美術館でのデートなどかなりセンセーショナルな話題でした。
その後、数々の映画やドラマで味わいのある役柄を演じ、私生活では2010年に結婚されて、お子さんも二人生まれています。
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趣味の俳句も、NHKの俳句番組で司会を努めてきたことも知られています。
小学五年生のときに国語の授業で俳句を詠む機会があって……。発表後に好きな俳句に投票するという方法だったんですけど、私の詠んだ句が1番になったことがあったんです。「春の雪 降っても積もらず 溶けていく」という俳句でした。
(同上)
その後、24歳から「東京俳句クラブ」という会合で、言葉を扱うお仕事をされている方が多い中で俳句を楽しんでいるそうです。
「私は小説を読むのも文章を書くのもすごく好き」とも語っておられ、そんな分野でも期待したいところです。
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以上、簡単ですが戸田菜穂さんの出身校についてでした。