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辻凪子(つじなぎこ)さんはMr.ビーンに憧れて、コメディエンヌを目指した!
辻凪子さんの学歴と出身校についてご案内します。
辻凪子さんは女優だけでなく自ら監督として作品づくりにも取り組んでいます。
子どものころからMr.ビーンに憧れてコメディエンヌを目指そうと考えてきました。
出演作はまだ目立っていないかもしれません。しかし、たとえば朝ドラには8回も登場し、経歴を見ると実力を蓄えてきた女優さんであることも分かります。
大阪で小・中学校時代を過ごしたもようで、高校は芸能文化科のある東住吉高校に進みました。
大阪府立東住吉高等学校 ⇒ 京都造形芸術大学
さらに映画学科俳優コースのある京都造形芸術大学に進学し、専門分野を学びました。決め手は黒木華さんでした(後述)。
高校時代の落語の様子も残っており(後述)、大学時代は映画へ出演したり自ら映画を作ったり多様な活動を続け、卒業後の実績も積み上がってきました。
朝ドラ『おむすび』では辻さんの演技が話題になるなど、年々、存在感が増していると言えそうです。
辻凪子(つじなぎこ)
生まれ:1995年9月1日
出身:大阪府
2002年:(推定)小学校入学、7歳
2008年:(推定)中学校入学、13歳
2011年:(推定)東住吉高校入学、16歳
2014年:(推定)京都芸術大学入学、『野坊の恋』主演、19歳
2015年:『誰もわかってくれない』、20歳
2016年:劇団間座に加入、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、『恋の虫』 主演、『ゆれてますけど。』(監督)
2017年:『わろてんか』、『ぱん。』(監督)
2018年:大学卒業、『ファミリー☆ウォーズ』松岡真央、23歳
2019年:『まんぷく』松岡恵子 、『なつぞら』東洋動画社員 、24歳
2020年:『スカーレット』岬⼩百合
2021年:『おちょやん』次女
2022年:『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』(主演・活弁・監督)、27歳
2023年:『帰ってきたらいっぱいして。』漆原このみ 、『愛について語るときは静かにしてくれ』主演、『凪の憂鬱』主演
2024年:『ブギウギ』夜の女、29歳
2025年:『おむすび』篠宮朱里 、30歳
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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辻凪子さんの出身高校は芸能文化科のある大阪府立東住吉高校
辻凪子さんは大阪府の東住吉(ひがしすみよし)高等学校の芸能文化科を卒業したことが知られています。
同校は、所在地は平野区ながら、東住吉区に接するところにあります。
出身高校:大阪府立東住吉高等学校
所在地:大阪市平野区平野西2丁目3−77
創立:1955年
普通科の他に芸能文化科が設立されたのは1993年のこと。公立高校にして珍しい学科となります。
普通科
芸能文化科
しかし、たとえば堀越高校や日出高校のように芸能活動をしながら学ぶという意味の学科ではありません。
日本の芸能について歌舞伎・文楽・能・落語・箏曲、放送・演劇・舞台技術・芸能史などを理論も実践も含めて学ぶという趣旨。
同校の卒業生に「マナカナ」で知られる双子の三倉茉奈(みくらまな)さんと三倉佳奈(かな)さんがいました。ただし二人は普通科を卒業し、ともに関西学院大学の社会学部を卒業しました。
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(2024年、台湾にて)
【大阪府立東住吉高等学校 大学合格実績】は、「みんなの高校情報」から一部を抜粋すると2024年の例で以下となります。
国公立大学
和歌山大学 6名
大阪公立大学 5名
大阪教育大学 5名
神戸大学 2名 など多数
私立大学
近畿大学 200名
龍谷大学 98名
関西大学 92名
追手門学院大学 76名
同志社大学 25名 など多数
このような中で辻凪子さんの場合は、芸能を学びたい明確な目的があって京都造形芸術大学に進みました。
***
高校の卒業にあたり、辻凪子さんは自らのアメーバブログで2014年2月28日に、写真付きで次のように述べています。
私、辻凪子は 東住吉高校 芸能文化科 を正々堂々と卒業しました。
・・中略・・
私は、日本で1つしかない芸能文化科で3年間、魅力的なものがたくさんあふれている『芸能』というものを学びました。
・・中略・・
ほんまに一人一人が個性強くて、我が強くて喧嘩いっぱい。でも最終的に舞台が成功して泣いて笑って抱き合いながら喜びあえる仲間。
ほんまにみんなと居たら素が出せて8割はふざけている凪子を受け入れてくれてみんなとアホなことしてる時が大好きでした♡
(https://ameblo.jp/na-0901/entry-11788419205.html より)
略した部分にも多々ウイットあふれる文章があり、高校時代を楽しく過ごしていたことが分かります。
さらに、この部分のあとに、
「ありがたいことにお芝居2つ決まりました。」
という報告があり、辻さんにとってすでに高校時代は芝居を実践する時期であったことも明らかでした。
また、辻さんは自らのYoutubeチャンネルの辻凪子劇場で複数の動画をアップしています。
こちらの動画は【開始7秒で噛む辻凪子の落語】ということで、アップされたのは2014年ですが、Youtube上には同種の「一休亭凪子」さんの2012年の落語もありますから、撮影時はそのころかもしれません。
元気なのは若さから当然かもしれませんが、何かフレッシュな力が伝わってきます。
なお上記のチャンネルには、初監督主演作品『ゆれてますけど。』もあります。
思わず観てかなり笑ってしまいました。「大学2年生の時に初めて撮った映画」だそうです。素晴らしいです。
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(伊丹十三記念館で宮本信子さんと・・)
辻凪子さんの出身地大阪府と出身小学校、出身中学校と子どもの頃
大阪で育ち大阪の高校の出身で、大学は京都に行った辻凪子さん。
しかし小・中学校の学校名などは今のところ情報ソースがありませんので分かりましたら追記させていただきます。
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ところで『DASH』による公式プロフィールには、
「小さい時にMr.ビーンに憧れて、コメディエンヌを目指しています。」
とあります。
正直、「Mr.ビーンって??」状態だったので確かめました。しかし日本でのMr.ビーンの放送は以前からそう多くなかったように見受けられます。
おそらく子どものころから辻さんは、自分のアンテナに合うものを探し、そこに焦点を合わせていった・・・ということでしょうか。
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なお、Mr.ビーンについては、2022年の『日刊スポーツ』の記事でも、辻さんのプロフィールに、「幼い頃から英国のコメディー「MR,ビーン」に憧れ、コメディエンヌを目指し女優の道へ。」と記されています。
「Mr.ビーン」ではあまり会話は行われず、表情や動作のみで笑いを誘う「ヴィジュアル・コメディ」のスタイルだそうです。
そう考えると2022年に辻凪子さんが監督し、主演も務めた【活弁付き新作無声映画「I AM JAM ピザの惑星危機一髪!」】を発表したのは、感動的なことだったのではないでしょうか。
ところで、辻さんは後述する『おむすび』出演時のインタビューで小・中学校時代を次のように語りました。
最初はお笑い芸人になりたかったんです。小学生の時です。でも、すごく引っ込み思案で人前に出るのが苦手で、人前でしゃべると涙が出てきてしまうような子でした。
・・中略・・
でも中学時代に全校生徒の前でお芝居をする機会があり、犬を演じた時、私が放ったあるセリフで全校生徒600人が爆笑したんです。
その時、自分は役を通してなら人前で面白いことができるんだと気付きました。
(https://encount.press/archives/759476/ より)
このようにして、役者になりコメディエンヌを目指そうと考えるようになったとのこと。
辻凪子さんの出身大学は京都造形芸術大学、黒木華さんの影響
こうして辻凪子さんは京都造形芸術大学の映画学科に進学しました。
俳優コースを卒業しています。
ところで、京都造形芸術大学の出身者というと黒木華さんが有名ですが、昨今、土居志央梨さんや土居さんと同級生の上川周作さん など、同大卒業の俳優の活躍が目立っています。
そもそも辻さんが京都造形芸術大学を選んだのは、黒木華さんの存在が大きかったようです。
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(大学進学時の決め手は黒木華さんが居たからでしたーーとのことと)
黒木華さんは1990年生まれで、辻さんとは学年でいうと6年くらい違いますから、同時に在学したということはないでしょう。
しかし、辻さんが大学に入るころ、すでに黒木さんは朝ドラ『純と愛 』や『花子とアン』にも出演し、その活躍は広く知られていました。
***
京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の学部はすべて「芸術学部」でそのなかに「学科」が複数あります。
ただし、同大では「学科」とその中の「コース」の編成が激しく頻繁に変更されており、入学年度によって異なるので、コース名にこだわっても(第三者には)あまり意味がないかもしれません。
一応、学科としては2022年ころの状況で以下の学科があります。
美術工芸学科
マンガ学科
情報デザイン学科
プロダクトデザイン学科
空間演出デザイン学科
環境デザイン学科
映画学科
舞台芸術学科
文芸表現学科
アートプロデュース学科
こども芸術学科
歴史遺産学科
このなかの映画学科については、2コースあります。
映画製作コース
俳優コース
この俳優コースから上記の黒木華さん、大西礼芳さん、土村芳さん、上川周作さんといった方々が生まれました。
京都芸術大学(当時の京都造形芸術大学)
所在地:京都市左京区北白川瓜生山町2−116
所在地に由来してかつては「うりげい」と呼ばれていました。2020年に名称が京都芸術大学に変わりました。
名称変更を巡っては、京都市立芸術大学から訴訟がありました。しかし、その後の和解で「京都芸大」「京芸」は使わないという条件で「京都芸術大学」の改称が合意された形となっています。
ちなみに京都市立芸術大学のほうは、創立が1880年の京都府画学校という歴史を持ち、学部構成も東京藝術大学と対をなすような形で美術学部と音楽学部を擁しています。
ところで京都芸術大学と、多くの芸能人を輩出している点で共通するのが、大阪芸術大学です。
余談というか、最近、ネットのバナー広告で「年間◯◯万円の授業料で美大卒業・・」といった内容が現れます。クリックしてみると京都芸術大学でした。実際、通信教育部も充実しているようです。
***
さて辻凪子さんは、高校時代から活動しており2014年に入学したあと、早々に「演技」と「制作」の両面から活動を続けてきたといえます。
2015年には第11回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の俳優特待生に選出。
その年に『誰もわかってくれない』に出演し、翌年には劇団間座(間寛平さんが旗揚げ)に入っています。
さらにその年、少しながらNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に出演しました。
出演時には、大学の公式サイトで次にように伝えられました。
3回生・俳優コースの辻凪子さんが、NHKの朝ドラ『べっぴんさん』に少しだけ出演します。
今週(第10週)木曜日放送の回、大急百貨店の子連れのお客さんの役で、一瞬かもしれないとのことです。(https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=69952 より)
ということで、在学中にも大学から応援されている様子が伝わってきます。
***
ちなみに朝ドラ出演でいうと、辻凪子さんは『べっぴんさん』から始まって2025年の『おむすび』で8回目となりました。
たとえば『わろてんか』では安来節乙女組の一人、『ブギウギ』夜の女ということで、ストーリーに長く関わるわけではなくとも、何かしらの印象を残すようです。
特に2025年の『おむすび』では、「クセ強薬剤師でインパクト大」などと報道され、話題を呼びました。
「大学生の時からヒロインオーディションがある時は毎回受けていました。2次、3次審査と進める時もありましたが、最終的には今年もヒロインになれなかったという連続でした。
でも、朝ドラはたくさんの役があるので、その中のどれかを演じたいという思いがいつもあり、毎年、初詣に行くと神社で『朝ドラに出られますように』と願っていました」
(https://encount.press/archives/759476/ より)
やはり、オーディションは毎回受けるという努力が陰にあるのですね。
***
ちなみに辻凪子さんが著名になってきた経緯の2018年の『シネマカフェ』の記事では、
【朝ドラ「わろてんか」で話題!黒木華に続く“昭和顔女優”の新星/辻凪子】と紹介されました。
「“昭和な雰囲気”を漂わせながら圧倒的演技で世界を魅了する黒木華に続く、ほんわかした笑顔を武器に新たな“昭和顔女優”として活躍を見せてくれそうだ。」
とのこと。なるほどです。
『おむすび』で篠宮朱里 という役が決まってから、どんな役作りをしたかというと・・
・・神奈川県出身、協調性ゼロでちょっと風変わりな人と書いてありました。私自身は“ザ普通の人間”。辻凪子として演じたら普通になってしまうので、しゃべりだした瞬間から変わった人に思われるようにと考え、普段の声より2オクターブ低い声で演じようと決めました。(同上)
なるほど、そういうものなのでしょうか。
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また、自分が演じるからにはユーモアのある人にしたかったそうです。さらに演じることでいつもの自分と違う顔を作品で見たいとのこと。
この辺は役者さんならではの醍醐味かもしれません。
ところで『おむすび』での辻さん演じる篠宮さんは・・
NSTメンバーで飲み会に行くと、いつものネコのTシャツを着ており、「同じの10枚持ってます。洋服選ぶ時間が無駄なんで」と答えたり、何故参加したかを聞かれると、「だって…タダだから」とあの低い声で答えたり、「病院薬剤師は…給料が安すぎるんじゃ〜! 」と絶叫したり・・
おむすびの視聴者でかなり話題となったもよう。
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また、今回の出演も京都芸術大学の公式サイトで告知しており、
NHKのHPによると、「食事より薬の方が患者に効く」と信じてやまない、協調性ゼロの薬剤師。「患者はうそをつくが、数字はうそをつかない」が信条。というけっこう堅物な役どころ。
と紹介されました。
さらに
「しかし、辻凪子の存在はそれだけでは終わるまい。きっと何かしら別の印象も視聴者に残してくれることだろう。」
とは、辻さんの才能を十分に知って期待というより予感しているところが凄いです。
***
また、辻さんは上記のように2022年に「I AM JAM ピザの惑星危機一髪!」にて主演と監督を務めました。
無声映画でもあります。その初日舞台あいさつでのこと、・・
ごめんなさい。こんなに、たくさん…。(京都での先行上映含めて)初めて満席。数じゃないんですけど、こんなに、たくさんの人に見てもらって…笑い声が、すごい温かくて。・・後略・・
(『日刊スポーツ』辻凪子が涙「これが自分のやりたかったことなんや」主演、監督を務めた新作無声映画初日が満席 より)
このとき、辻さんは劇中の半袖半ズボンで登壇。活動写真弁士の方にも感謝していました。
2025年には『家政夫のミタゾノ』にも出演。
大変お騒がせしました。
念願のミタゾノさんに出演できて光栄でした。#家政夫のミタゾノ pic.twitter.com/948kv3xNTy
— 辻 凪子 (@0nn_nn0) March 11, 2025
地道な努力を重ねておられ、私見ながらたとえば安藤サクラさんのような、演技力があって骨太な演技をしれくれる女優さんとして成長することを期待しています。
***
以上、簡単ですが辻凪子さんの出身校についてでした。ご高覧ありがとうございます。