俳優、ミュージシャン、そして監督
渡辺大知さんの学歴と出身校について。
渡辺大知さんは俳優、ミュージシャンであるとともに、いまは監督としても活躍しています。朝ドラの『まれ』に出演したころは初々しい印象もありましたが、2022年のMIRRORLIAR FILMS Season3『Good News,』では監督としても注目されました。
神戸市の出身で、地元とされる唐櫃(からと)で小学校と中学校を過ごしたとされ、兵庫県の公立高校、県立鈴蘭台高等学校(後の神戸鈴蘭台高等学校)から東京造形大学に進学しました。
兵庫県立鈴蘭台高等学校 ⇒ 東京造形大学
東京への進学は反対されたということでしたが、高校時代にすでにロックバンド黒猫チェルシーを結成しており、大学で都内に活動を移したとも言えます。
東京造形大ではデザイン学科映画専攻領域を卒業しました。
東京造形大学は知られる通り、「東京五美大」の一つとなる美術系の私立大学です。私見かもしれませんが「デザイン」領域が特に強い様子。美術関連の学校を目指す学生にとって、「桑沢デザイン」もよく知られた存在で、設立者はその桑澤洋子さんになります。
渡辺大知さんは高校時代に応募した「色即ぜねれいしょん」で見事に主演に抜擢され、その映画が大学1年の夏に公開された、ということになります。
渡辺大知(わたなべ だいち)
生まれ: 1990年8月8日
出身:神戸市
1997年:(推定)唐櫃小学校入学、7歳
2003年:(推定)唐櫃中学校入学、13歳
2006年:(推定)鈴蘭台高等学校入学、16歳
2009年:(推定)東京造形大学入学、18歳。『色即ぜねれいしょん』が公開され主役でデビュー
2011年:連続テレビ小説『カーネーション』
2015年:『まれ』二木高志、『モーターズ』が公開される、監督、脚本(大学の卒業制作)
2016年:『火花』小野寺
2017年:『勝手にふるえてろ』霧島
2019年:『僕の好きな女の子』主演『いだてん〜東京オリムピック噺〜』森繁久彌
2021年:『青天を衝け』徳川家定、『イタイケに恋して』主演
2022年:『ちむどんどん』喜納金吾、MIRRORLIAR FILMS Season3『Good News,』監督、
その他、出演等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係に添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
渡辺大知、『べしゃり暮らし』で漫才コンビに挑戦!相方・間宮祥太郎との番組告知漫才動画?も公開 https://t.co/5KJ8retqbw #渡辺大知 #べしゃり暮らし #間宮祥太郎 pic.twitter.com/to0kJwQfdH
— music.jpニュース (@musicjpnews_mti) April 27, 2019
渡辺大知さんの出身高校は兵庫県立鈴蘭台高等学校
渡辺さんは、地域的にもほぼ地元といえる県立の鈴蘭台高等学校に進学しています。
神戸鈴蘭台高等学校
所在地:兵庫県神戸市北区山田町下谷上中一里山9−107
鈴蘭台高校は、住宅地のなかにひときわ小高い丘に高校が建っているような位置となります。文字通りの「鈴蘭台」でしょうか。兵庫県内でも特に標高の高い位置の高校。
なお同校は2007年に兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校となっています。細かい話になると、2006年に鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の統合が発表されていますから、渡辺さんの在学中に、この統合が行われたということでしょう。
同校の出身者には俳優の新納慎也(にいろしんや)さんがおり、『鎌倉殿の13人』でも阿野全成役で活躍しています。
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「黒猫チェルシー」を結成したのは、高校一年の終わりころ。メンバーは高校に2006年に入学し、2007年の3月にこのロックバンドが結成されました。他のメンバーは、渡辺さんと同学年の3人になります。
ちなみに黒猫チェルシーでは、2009年の4月には1stミニアルバムの『黒猫チェルシー』を全国リリースしています。その後の活動を経て、2018年に『黒猫の恩返し』ツアーファイナル公演をもって活動が休止されました。
ご本人のコメントによると、活動休止は積極的な未来に向けての休止だそうです。
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高校時代にバンドを結成し、さらに映画のオーディションで主役を射止めた渡辺さんの高校生活はかなり多忙だったことでしょう。
しかし、大学受験に際してはご両親の反対を押し切って東京の大学に進学し、受験に向かってかなりの猛勉強を重ねて、トップ合格をする意気込みで臨んだそうです。
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ちなみに兵庫県の高校というと、全国トップレベルの灘高校(私立)をはじめ、公立の神戸高校や兵庫高校など、軒並み、高偏差値の高校が並びます。
そういう中で鈴蘭台高等学校(のちの神戸鈴蘭台高等学校)も、「みんなの高校情報」によると偏差値55〜56というレベルを保っています。
また進学先としては、2021年のデータでは国立大学に17名進学。関関同立に58名などです。ただ、地域がら、少数の例外を除いて関西の大学が大半の様子です。
東京の大学への進学がご両親から反対されたのは、そう珍しいことでもなかったかもしれません。
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高校時代の渡辺さんは、 Arty(アーティ)の記事(渡辺大知の学歴!出身大学・高校・中学・小学校まとめ黒猫チェルシーのボーカル)に寄りますと、入学式から程ないころに、後の黒猫チェルシーメンバーの澤竜次さんや岡本啓佑さんに声をかけられ、ギター部に入部したそうです。
また、その2人は中学のころから、すでにライブハウスなどにも出演していたとのこと。
いずれ、鈴蘭台高校での出会いが、その後の渡辺さんの道を大きくリードしていったと言えそうです。
他の多くの応募者よりも、未経験だった大知さんの演技がみうらじゅんさんやリリー・フランキーさんから、高い評価を受けたこともよく知られています。
「色即ぜねれいしょん」
— ミユキ (@QUuQZs1DKVQfb5q) September 6, 2018
高校1年生の夏休み、初めての友達との旅行、恋、文化祭。青春を彩る70年代のロックとラブ&ピース。
役者陣が濃い。渡辺大知のリアル童貞感、臼田あさみの童貞殺しな可愛さ、峯田和伸のモジャモジャヒッピー。リリー・フランキー。
田口トモロヲ監督、好き。 pic.twitter.com/FrHI6vDh3F
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渡辺大知さんの出身地、神戸市と地元の唐櫃(からと)
こちらの地図は高速道路の唐櫃(からと)ICの近辺となります。
↑こちら、航空写真で見ていただきたいくらいーー。要するに、山の上といいますか、高い位置にある地域です。上記の鈴蘭台よりさらに標高が高そう。
唐櫃(からと)という地名から、まずは歴史を感じさせられます。唐櫃とは「からびつ」でもあり、衣類を入れたり、お米の米櫃だったりーー。一方で、地名としてはこちら、全国でもおもに兵庫県 神戸市北区 有野町唐櫃(からと)になります。
この近辺は、住宅地としての唐櫃台や唐櫃六甲台があり、唐櫃台駅、唐櫃インターチェンジなどがみられます。
渡辺大知さんはこちらが地元で、デビューした後の2012年ころには、「唐櫃の星!」というこんなつぶやきも見られました。
うおお大知くんんん!唐櫃の星!! RT @natalie_mu: 黒猫チェルシー渡辺大知NHK BSドラマ出演で函館会見出席 http://t.co/33bAXHs
— アンドロメダ28 (@sirensiren801) October 4, 2012
それから、小学生の時から地元の唐櫃で渡辺大知さんは有名だったという話も・・・
@And0703 元町サントスいいですね!渡辺大知さんは北区唐櫃というところの出身だそうで、以前私が北区で仕事をしていた際に、地元から来ていた職員から「彼は小学生の時から異才をはなっていて、町で有名な存在だった」と聞いたことがあります(笑)夜の髭ちゃんも盛り上がってくださいねー♪
— hayaco🐞 (@hykwtmk) July 4, 2012
上記の地図からも見えるように、こちらの地域ではおよそ小学校は神戸市立唐櫃小学校、中学校は神戸市立唐櫃中学校となります。したがって渡辺大知さんの出身小学校、出身中学校は、こちらの2校とみられます。
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神戸市立唐櫃中学校
所在地:兵庫県神戸市北区唐櫃台4丁目36−1
土地勘のない者の言い方になりますが、こちらは海の見える神戸市街とはかなり様相が異なり、緑に囲まれた奥深い地域となっています。
むしろ有馬温泉に近い、といったほうがよいでしょうか。
そして、上記の逸話も残っているように、小学生のころから渡辺さんは、かなり目立つ存在だったと言えそうです。
ご両親が個性的な方だったから、自分も思い切りやりたいことを探し続けたという逸話もあり、いずれ少年の頃から大知さんは、幅広い未来を模索していたことでしょう。
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渡辺大知さんの出身大学は東京造形大学
上記のように大知さんは猛勉強の末に東京造形大学に進学し、生活圏は東京に移りました。
東京造形大学
所在地:東京都八王子市宇津貫町1556
東京造形大学は美術系の私立大学で、造形学部にデザイン学科と美術学科があります。
ちなみに多摩美術大学では美術学部のなかに絵画学科など10ほどの学科があります。日大では芸術学部となっており、いわゆる美術大学(武蔵野美術大学、多摩美術大学)も、もちろん学部構成は大学により諸々となります。
開学は1966年のこと。
また、学費は1年時の年間納付金が191万ほどで、たとえば多摩美術大学などとほぼ同じくらい。
八王子でもこの一帯は、相模原市に近くなります。
八王子方面に大学が多数存在し、多摩美術大学も、都立大学(もとの首都大学東京)も東京工科大学、さらには東京薬科大学、中央大学、明星大学など・・
多くの大学の八王子キャンパスでもあります。東京造形大学の出身者には映画監督の矢口史靖氏やゲームクリエイターの伊藤裕之氏などがいます。
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時間の流れは詳しくは不明ながら、渡辺さんは東京造形大学の現役学生の間に、朝ドラの『カーネーション』に出演し、一方で監督や脚本などをつとめた『モーターズ』を大学の卒業制作として作り、その映画は2015年に公開されました。
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監督デビュー作について、「この作品は大学の卒業制作として、10代の頃から一緒に映画をつくってきた仲間と制作しました」と制作の経緯を振り返った渡辺は、
「東京郊外の整備工場で働く中年男のちょっとした恋と成長を描いています。低予算ではありますが、自分の好きな空気をたっぷりと詰め込みました。
(「まれ」渡辺大知の監督デビュー作『モーターズ』11月14日公開決定! より)
俳優としての活躍が目立つ渡辺さんですが、2000名のオーディションで勝ち取ったとされる主役の座、『色即ぜねれいしょん』でも、田口トモロヲさんの2作目の映画と聞いて応募したというのが、きっかけとなります。
オーディションがあると聞いて、僕が尊敬している田口トモロヲさんの2作目の映画だと聞いて「オーディションに落ちても、どこか制作的なところで拾ってもらえないかな、なにか見学でもいいからさせてもらえないかな」という気持ちで受けにいって、あと「田口トモロヲに会いたい」と。
(https://news.j-wave.co.jp/2018/08/823-2.html より)
演じることよりむしろ製作の現場を「見たい、知りたい」という動機で応募した高校生・・・
なんとも頼もしいことです。
そして選ばれても、有頂天になることなく、確実に自分の土台を築いていった俳優さんとして好感が持てます。
こんな言葉もありました。
『色即ぜねれいしょん』の頃は、これが最後の映画出演になるかもしれないし、ボロクソにいわれるかもしれないので、
「最後のつもりでとことんこの現場を楽しませてもらいたい」という思いで。
(同上)
最後どころか、その後も末広がりの活躍をしています。
2020年代には、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で森繁久彌を演じていたり、『青天を衝け』では徳川家定を演じました。
篤姫の影に隠れるようにどこか情けない夫でもあった徳川家定を演じた大知さんを、流石・・と思いました。
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大学時代の時系列が分からない部分もありますが、俳優業と併せてもいずれ多忙な学生時代であったことでしょう。しかし、映画製作はいわば本業でもあるので、卒業制作が映画として公開にいたったことには、やはり確かな才能を感じさせてくれます。
ドラマ『イタイケに恋して』では菊池風磨さんと共演しました。また大知さんは峯田和伸さんと似ていると言われることがあります。峯田さんは大学の名前も渡辺さんと似ていて東京情報大学の出身です。
のんさん(もと能年玲奈さん)の初監督作品となる『Ribbon』(2022年2月)にも、公園で出会う男という絶妙な出演をして話題となりました。朝ドラの『ちむどんどん』では沖縄のお金持ち(?)という絶妙な青年、喜納金吾さん役ーー。
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以上簡単ですが渡辺大知さんの出身校について、でした。