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宮島未奈さん、『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー
宮島未奈さんの学歴と出身校についてご案内します。
宮島未奈さんは京大卒業後、それまで少しずつ書いていた小説を中断していた時期があります。
しかし、2017年に思い立って小説を書き出し、早々にデビューし、2024年には『成瀬は天下を取りにいく』で本屋大賞を受賞しました。
生まれは静岡県の富士市で、地元の県立高校を卒業し、京都大学文学部に進みました。
静岡県立富士高等学校 ⇒ 京都大学
富士高校は地元の県立の進学校の一つとなります。
名古屋大学に行きたい気持ちもあったようですが、自称「のせられて」京都大学に進学しました。
『成瀬は天下を取りにいく』では、宮島未奈さんが結婚後に住んでいる大津市や地元の県立膳所高校などが舞台となっています。
作家としてはこれからたくさんの作品を生み出して貰えそうです。
宮島未奈(みやじま みな)
生まれ: 1983年10月16日
出身:静岡県富士市
1990年:(推定)小学校入学、7歳
1996年:(推定)中学校入学、13歳
1999年:(推定)高校入学、16歳
2002年:(推定)京都大学入学、19歳
2006年:(推定)大学卒業、23歳
2009年:結婚し大津市に移る、26歳
2018年:『二位の君』で第196回コバルト短編小説新人賞、35歳
2021年:『ありがとう西武大津店』で、女による女のためのR-18文学賞大賞等、38歳
2023年:『成瀬は天下を取りにいく』、40歳
2024年:『成瀬は天下を取りにいく』で本屋大賞受賞、『成瀬は信じた道をいく』発行『婚活マエストロ』連載、『モモヘイ日和』連載、41歳
その他の活動多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
本屋大賞を受賞した「 #成瀬は天下を取りにいく 」作者の #宮島未奈 さんに出演していただきました!
物語の中でMBSの番組が出てくるのですが、これは以前放送していた深夜番組「アインシュタインの愛シタイン」がきっかけなんだそうです!#よんチャンTV
【よんチャンTV】https://t.co/uAfR26nPJU pic.twitter.com/XjZfLROEB3
— 河田直也 (@kawata_naoya) April 21, 2024
宮島未奈さんの出身高校は静岡県立富士高等学校
宮島未奈さんは公式に出身高校を明らかにしているわけではありません。
しかし、ご本人のツイートなどから、静岡県立富士高等学校と考えられます。
宮島未奈@muumemo
出身校がかるた強いらしいとは知っていたが、名門ということまでは知らなくて、百人一首の先生に「静岡の富士高ってご存知ですか」と言ってしまったことがあるのだが、これって高校野球に超詳しい人に「智弁和歌山ってご存知ですか」って言うのと同じことだったのではないかと、今でも恥ずかしい。 2018年7月27日
富士高校が「かるた」に強いということは、主催者の「一般財団法人天智聖徳文教財団」の公式サイトを軽く拝見しただけでも分かりました。
たとえば、「平成28年度全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会結果」のPDF資料によると、優勝したのは東京都の暁星高校でした。一方で開催財団の地元と言える滋賀県の「膳所(ぜぜ)高校」が3位。
この膳所高校が、『ありがとう西武大津店』、または『成瀬は天下を取りにいく』の舞台と言えます(詳しくは後述)。
そこで肝心の「富士高校」の話ですが、その「平成28年度全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」において、個人戦には、富士高校の生徒がざっと見ても、5〜6人の出場者が上位に見られます。
つまりこの年の団体戦が何位だったかは不明ながら、少なくとも富士高校が上位の方に位置している様子が伺えます。
これと、上記の宮島さんのつぶやきを合わせると、間違いなく宮島未奈さんの出身高校は、静岡県立富士高等学校と言えます。
出身高校:静岡県立富士高等学校
所在地:静岡県富士市松本17
創立:1922年
たまたま、こちらの写真にも「百人一首部」が写っています。
伝統校である同校は、旧制中学の時代は「静岡県立富士中学校」でした。
なお、じつは富士高校の「百人一首部」は、高校の「小倉百人一首かるた選手権大会」の歴代最多優勝校だそうです。知る人ぞ知る話でした。
他にも新聞部や、演劇部の活動はハイレベルとのこと。
本人のツイートによると
『クラブ活動の思い出』高校時代は帰宅部でした。せっかくなので、いかに早く帰宅するか挑戦していました。通常授業が終わるのが3:00で、最高記録は3:20でした。当時小学生の弟よりも早かったです
ということで、少し年の離れた弟さんがいるようです。
***
【静岡県の高校偏差値ランキング】を確認したところ、2024年現在で以下の高校名がトップに並びます。
静岡高校
富士高校
清水東高校
沼津東高校
浜松北高校
偏差値の数値は相対的です。
しかし「みんなの高校情報」によると、このランキングでは、静岡高校が1点ほど上回るものの、他の4校はほとんど同列に並びます。
つまり、富士高校は名実とも、静岡県のトップレベルの進学校と言えそうです。
静岡県の高校は公立高校が上位を占めており、地理的には「静岡市」も「清水市」も「沼津市」も「富士市」も離れています。したがって県内にまんべんなく進学校があると言ってよさそう。
特に富士市は、県内でも東部にあり名前の通り富士山の麓、富士山を臨む絶好の街。
#宮島未奈 さんが県で受賞報告
2024年本屋大賞「#成瀬は天下を取りにいく」
今月、2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)の著者で大津在住の宮島未奈さんがこのほど県公館で三日月大造知事を表敬訪問し、受賞の喜びを報告した。
関連記事はこちら→https://t.co/sqsRyCgAk3 pic.twitter.com/8xyYMPlJGK— 滋賀報知新聞 (@shigahochi) April 21, 2024
【富士高校の大学合格実績】は同校の公式サイトによると、2023年度のデータで以下となっています。現役生のみのようです。
国立大学
静岡大学 33名
名古屋大学 10名
横浜国立大学 7名
東北大学 7名 など多数
私立大学
常葉大 84名
芝浦工業大学 37名
明治大学 32名
神奈川大学 28名
専修大学 28名
中央大学 22名 など多数
他に卒業生で、東大1名、京都大学3名などもいる様子。
この様子から見ると、宮島さんはおそらく進学校の同校の中でも、上位のほうにいたと思われます。
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高校時代の宮島さんは、上記のように帰宅部だけど、文芸同好会に入っていたそうです。「作家の読書道」の取材によると・・
3人しかいないので部ではなく同好会で、私・男・男という謎の3人組で。お金がもらえなくて部誌も自腹で作っていました。印刷したものをホチキスで留めただけの薄い冊子でしたけれど、一応そういう活動はしていました。
当時はワープロの東芝ルポを使っていました。その時に書いたものはテキストデータで残してあるので今も読めます。読み返してみたら、下手だけれど読めるというか。私の小説だな、って思います。
(https://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi261_miyajima/20240223_2.html より)
すでに書くという活動をしていたことは確かで、文芸同好会というのもなるほどでした。
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また高校時代に「爆笑問題」が好きだったそうで、太田光さんの『カラス』で、太田さんが友達がいなかったという話も、精神的な拠り所だったとのことーー。
ちなみにお笑いは好きだそうです。高校時代には「爆笑オンエアバトル」が流行っていて・・
「オンエアバトル」が始まってからは、漫才というものが自分の中に入ってくるようにりました。もう毎週ビデオ録画して見ていました。今に至るまで大好きなのがアンタッチャブルです。
『成瀬は天下を取りにいく』にはM‐1に出場する話がありますが、お笑いの世界について、著者の一朝一夕でない積み重ねがあったようです。
出身校でなく作品に登場する滋賀県立膳所高等学校(ぜぜこうとうがっこう)
宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』に登場するのが滋賀県立膳所高等学校です。
(いわゆるネタバレになりますが)、成瀬がお笑いに出演するにあたりコンビ名を「ぜぜから」としており、最初の決まり文句は、「ぜぜから来ましたぜぜからです!」。
これ、地元の方でないと、なにが「ぜぜ」なのかよく分かりません。
昔は滋賀県立第二中学校だった、そして旧制中学で滋賀県立膳所中学校だった名門校が、こちらの膳所(ぜぜ)高等学校です。
学術界にも経済界にも多数の人材を送り出してきました。
NHKアナウンサーの野村正育さんらも同校の出身。
滋賀県立膳所高等学校
所在地:滋賀県大津市膳所2丁目11−1
予想通り琵琶湖に面しており、滋賀県全体の中ではむしろ京都に近い一帯となります。
同校は、スーパーサイエンスハイスクールの指定校になっており、3年生の役7割が理系の大学に進学するとのこと。
また滋賀県の高校ランキングでも圧倒的にトップを維持しているようです。
【膳所高校の大学合格実績】は2023年の例で以下となっています。
大阪大学 55名
京都大学 46名
神戸大学 29名
滋賀医科大学 19名
東大 3名 など多数
立命館大学 408名
同志社大学 255名
龍谷大学 84名
近畿大学 41名
関西大学 41名 など多数
このように、進学校であり、かなり京都に近い様子が大学名からも頷けます。
こう記していると、物語中の話とはいえ「成瀬」の出身校を紹介しているような不思議な気持ちになりました。
本の帯に「こんなにも滋賀滋賀してていいんですか? いいんですね?」とあり、地元の方が読んだらあまりに地元ネタで嬉しい悲鳴があがりそうです。
実際に大津市の出身で、大津市の小・中学校で育ったのが高橋メアリージュンさんです。
宮島未奈さんの出身地静岡県富士市と出身小学校、出身中学校
宮島さんの出身地は静岡県の富士市とされます。
上記のように高校も富士市ですし、富士市にて小・中学校時代を過ごしたのではないかと考えられます。
富士市内には2024年現在、公立中学が15校、私立が1校のみ、公立小学校が27校あります。ただし、いまのところ宮島さんに関わる具体的な学校名は不明です。
ちなみにストリートビューによると、富士市内は、いたるところから富士山が見えるようで、地元の方には当たり前でしょうか。
(富士マテリアル工場の近くから・・)
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「本」と中学時代の関わりについて、上記の「作家の読書道」の取材では以下のように述べました。
読んだ本で思い浮かぶのは渡辺淳一氏の『失楽園』で、そこから渡辺氏の別の本を読むようになり、『阿寒に立つ』を読んだとのこと。その『阿寒に立つ』は・・
一人の天才少女画家に振り回された男たちの話で、章ごとに別の男の視点で書かれてあって。中学生でそれを読んだ時に、こういう書き方があるのかって思いました。
・・中略・・
でも、それぞれの男にどんな面を見せたか視点を変えて書いていくことによって、純子という人物が浮かび上がってくる。
考えてみたら、私はそれを『成瀬は天下を取りにいく』でやっているんですよね。
(以下引用は多くの場合、「作家の読書道」によります)
中学時代の読書があの『成瀬は・・』に反映されていたとは驚きです。
また、中学生のころ『公募ガイド』を知り、手紙文の賞で受賞し、授賞式にも招待されたとのこと。
さらにさすが・・と思ったのは久美沙織さんの『新人賞の獲り方おしえます』というシリーズを、すでに読んでいたそうです。
(久美沙織・くみさおりさんは、盛岡一高、上智大学の出身です。)
また、そのころは「モーニング娘。」が流行っていて大好きで、メンバーを掘り下げて書いたつんくさんの『LOVE論―あなたのいいトコ探します』も大好きだったとーー。
宮島未奈さんの出身大学は京都大学(文学部、日本哲学史専修)
宮島未奈さんは京都大学の文学部に入学しました。
京都大学を選んだ理由は「まわりにのせられた、というのが私の実感」と答えていました。
私は名古屋が大好きで、名古屋大学に行きたかったんです。
でもまわりに「成績がいいんだから京大行けるよ」って言われて、「ああ、京大のほうがネームバリューがあるのかな」と思ってしまって。
のせられても皆が行けるわけでないので、素晴らしいです。
受験勉強は塾には行かず、教科書などで独学でした。
文学部に入ったのは「小説家を目指すなら文学部かな」と思ったからなんですけれど、得意なのは数学でした。
数学が得意になったから京大に入れたんだと思っています。
京都大学(吉田キャンパス)
所在地:京都府京都市左京区吉田本町
「月こそかかれ吉田山♪」と謳われた吉田神社もあります。
何かと話題となる「吉田寮」は老朽化したとか、学生による廃止反対等々ありました。
言うまでもなく日本で2番目に創設された帝国大学で、旧制の第三高等学校になります。
京都大学の現在の学部は以下の10学部となっています。
総合人間学部
文学部
教育学部
法学部
経済学部
理学部
医学部
薬学部
工学部
農学部
総合人間学部は1992年に設置されました。
宮島さんが専攻した「日本哲学史専修」は、文学部、人文学科、哲学基礎文化学系のなかの一つとなります。都知事選出馬で注目される石丸伸二さんは、京都大学出身で、年齢は1年上で経済学部でした。
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たまたまご主人についても触れていました。夫も京都大学の学生だったとのこと。
京大って変な人が多くて楽しいイメージがあるかもしれませんが、そうでもないというか。わりと人を見下す人が多くて、私も馬鹿にされていた感じがあって、本当に嫌でした。そうではない人もいて、その一人が今の私の夫です。
宮島未奈さんは、京大時代はかなり多くの本を読んでいました。綿矢りささんに刺激されて『文藝』を読んだり。宮下奈都さんの短編に出会ったり・・
学生時代には、2年時に京大の森見登美彦さんが『太陽の塔』でデビュー。
そのころ、金原ひとみさんと綿矢りささんの二人が「第130回芥川賞を受賞」。
なんと二人とも、宮島さんと同じ学年でした。
綿矢りささん: 1984年2月生まれで早稲田出身、『蹴りたい背中』で受賞
金原ひとみさん: 1983年8月8日 生まれ、『蛇にピアス』で受賞
しかしその時は、未奈さんにとっては別世界のようで「わたしと同い年でこんな小説を書けるなんてすごいな~」と素直に感心していたそうです。
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卒業後の宮島さんは一時は地元に戻って、電車で30分くらいかけて通勤していた様子。
そのころ、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を読んで、衝撃を受け、「もう小説家は諦めよう」と思うほど大きなインパクトがあったとのこと。
そして2009年に結婚され、夫が関西の方で、大津市に移ることになりました。
大津市は『成瀬は天下を取りにいく』の舞台です。
当初は基本的に主婦で、軽く働くこともあるくらいだった様子。
小説の執筆は『風が強く吹いている』を読んで一旦筆をおきましたが、読書は続けていました。
・・中略・・
それで、転機が訪れるのは2017年です。小説を書くことを再開するんです。
そのころ、「そういえば私、小説家を目指していたな」と思い出したそうで、かつ、京大出身の作家、森見登美彦さんの『夜行』を読んだことも大きかった模様。
その頃にふと、女による女のためのR-18文学賞を思いだしたんです。
豊島ミホさんのプロフィールでR-18文学賞のことは前から知っていましたから、そういえばそんな賞があったなと思ってパソコンで検索したことははっきり憶えています。
ということで、締切まであと1か月半くらいのときに、執筆を開始。「卒業旅行」という作品が最終選考に残りました。
そして2024年の本屋大賞に至るわけです。
作家としての経緯を詳しく記すと、キリがなくなりそうですが、『成瀬は天下を取りにいく』(アマゾンへのリンク)は、2024年2月現在で16万5000部となっています。
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以上、簡単ですが宮島未奈さんの出身校についてでした。