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「ノーベル生理学・医学賞」を受賞した本庶佑さん
本庶佑(ほんじょたすく)さんは、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
ガンの免疫療法を開発した功績、具体的には免疫チェックポイントの阻害因子を発見し、それがガン治療応用されることに貢献されたということ。
本庶佑氏の受賞は日本人で24人目にあたります。1942年生まれで、受賞の2018年時点で76歳でした。
生まれは京都ですが、戦時中はご両親の出身地である富山に行き、戦後の小学校から高校まで山口県の宇部市で育ちました。
宇部市内の神原小学校、神原中学校を経て宇部高校に入学し、京都大学医学部へ進学。
山口県立宇部高等学校 ⇒ 京都大学、医学部
宇部市で育ったのは、父親が山口県立医科大学(旧、現在は山口大学医学部)に赴任したことから、山口での生活となったそうです。結局、高校まですべて宇部市でした。
本庶佑(ほんじょたすく)
生まれ:1942年1月27日
出身:京都市
1957年:(推定)宇部高等学校入学
1960年:京都大学医学部入学
1966年:京都大学医学部卒業
1967年:京都大学大学院医学研究科生理系専攻に進学
1975年:京都大学で医学博士号取得
1979年:大阪大学医学部教授
1982年:京都大学医学部教授
1992年:T細胞表面での発現が増強される「PD-1」(分子)とその遺伝子を同定
1995年:京都大学医学部学部長
2000年:文化功労者
2005年:日本学士院会員
2018年:ノーベル生理学・医学賞受賞(ジェームズ・P・アリソンと共同)
2020年:京都大学がん免疫総合研究センター長
その他の業績、受賞多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。
ノーベル賞の賞金などは京大に寄付されるそうです。
【速報】
ノーベル医学・生理学賞に京都大学の本庶佑特別教授 pic.twitter.com/IOmkccSOvB— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年10月1日
2018年のノーベル医学生理学賞に、本庶佑・京都大特別教授が選ばれました。がん新薬につながる分子を発見しました。おめでとうございます。(諫)#ノーベル賞 #NobelPrize pic.twitter.com/UeNL5Gx16c
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2018年10月1日
本庶佑さんの出身高校は宇部高等学校
山口県立宇部高等学校は1919年に設立された旧制中学(山口県立宇部中学校)を前身としています。
山口県でも代表的な進学校の一つで、山口県知事の村岡嗣政氏や元宇部市長の二木秀夫氏などの出身校。
ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正さん(早稲田大学へ進学)も宇部高校の出身でした。映画監督の山田洋次氏(東大に進学)も。
元首相の菅直人氏も高2まで在籍していたそうです。
所在地:山口県宇部市寺の前町3−1
山口県の県庁所在地山口市は、やや内陸にあり、山口県では宇部興産などで知られる宇部市も、防府市などと並んで、重要な位置を占めてきました。
宇部市内には山口大学工学部があり、山口大学附属病院もあります。
成績優秀だった本庶佑氏にはやりたいことが沢山あり、迷った末に選択肢の一つだった医学を選んだとのこと。何とも羨ましいような才能ですネ。
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本庶佑さんが少年時代を過ごした宇部市と出身小学校、中学校
上述にように、京都生まれの本庶氏にとって、宇部市は「父親の転勤」で過ごした地、となります。
勝手に私見ながら、そういう場所があるというのは、懐かしいと同時に「父の転勤」が終わった時期となったら、そこに親戚が居るわけでなく、用があったらいいのだけど普通はなくて、よほど思いきらないと訪ねることのできない特別のところとなります。
よく、第二の故郷・・という表現がありますが、第二、第三があると、心持ち豊かなような、根の生えていないような・・
それはともかく、京都生まれで京都大学に進学した本庶佑氏にとって、山口県と宇部市は富山に次ぐ故郷の一つかも知れません。
出身小学校:宇部市立神原小学校
所在地: 山口県宇部市神原町1丁目1−1
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出身中学校:宇部市立神原中学校
所在地:山口県宇部市東梶返4丁目8−1
両校は当然ながら、近所同士にあります。
本庶佑さんの出身大学は京都大学(医学部)
本庶佑氏が京都大学医学部に入学したのは1960年のこと。
どんな社会だったか想像しにくいのですが、たとえば1964年の東京オリンピックが在学中にあった、そんな時代です。
医学部所在地:京都市左京区吉田近衛町
地元の方には今さらながら、医学部は、吉田神社からはやや離れ、やや鴨川に近づく位置にあります。東大路通を挟んだ向こうに歴史的な吉田寮はいまもあります(余談、2020年夏現在で歩いてきました)。
ところで東大と京都大学とはよく比較されます。
京都大学とノーベル賞の関係は、最初の受賞者である湯川秀樹氏や 朝永振一郎氏が京大卒だったことから始まり、利根川進氏や福井謙一氏など京大の出身者そのものが多く、
受賞時に京大教授等の関わりをもっていたことでは、益川敏英氏や、山中伸弥氏も京大関係者になります。
比較の問題ではありませんが、京都大学がノーベル賞に値するような学術的研究を進めてきたことは明らか。
月こそかかれ、吉田山〜♪
を、本庶氏が謳った世代か、よく分かりませんが、ノーベル賞を「受けるべき人が受けた」と言われるような、確かな業績を上げてこられた方です。青少年の医学、科学への志が刺激されるような嬉しい出来事の一つでした。
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その後も、2020年からは京都大学がん免疫総合研究センターのセンター長となり、他の公の立場も複数、務めておられます。阪神タイガースファンなのは有名。
コロナ禍の昨今、本庶先生は、なにかとコメントを求められる立場でもあるでしょう。
【 本の中の本庶先生 】
京都大学では、毎年恒例の折田先生像が建立
医学部の南側入り口の西側には、
ノーベル賞受賞者の本庶佑 先生像
(製作者は安藤忠雄)ここに
本庶先生の大好きな
阪神タイガースのグッズを持ちながら、国公立二次試験の前後に手を合わせてお参りすると良いことあるかも😚 pic.twitter.com/LSKJdW1r4p
— Doctor YouMe (@DoctorYouMe) February 24, 2021
ますますのご活躍を願っております。
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以上、簡単ですが本庶佑氏の出身校についてでした。