「国立大学に行ったのに・・」と言われた桂吉弥さん
桂吉弥(かつらきちや)さんの学歴と出身校について。
桂吉弥さんは国立の神戸大学出身、という意味でもユニークな落語家さんです。
国立大出身がどれほど珍しいかは分かりませんが、桂ざこばさんが、吉弥さんの学生時代に「我々の税金で国立大学に行ったのに・・」と吉弥さんのことを怒っていたという逸話があります。
前後があるでしょうから、ざこばさんの言葉の真意は分かりませんが。
大阪府立春日丘高等学校 ⇒ 神戸大学
吉弥さんは地元の公立高校から神戸大学の教育学部(当時)に進学しました。
大阪の茨木市出身で、生まれた時は新保竜作さんでした。現在は富谷竜作(とみやりゅうさく)さん。
両親が、ともに養護学校の先生で、吉弥さんも当初は体育の教師を目指していましたが、現役で大阪教育大学と筑波大学を受験した時は、優れた選手が多数受験している様に圧倒されたようす。
浪人して勉学に力を入れ、翌年は神戸大学の教育学部に進学しました。神戸大時代に落研に入り、落研を誘った1年上の女性先輩がのちに奥さんになります。
中学時代の吉弥さんは、できたばかりの中学で初めての生徒でもあり、生徒会長をやっていました。
3年の時、ばあちゃんに言われ、初めて塾というものに行かされました。「自分はできる」というおごりがあったんかな。すぐ嫌になって辞めました。高校は、学区の中で一番難しいのが茨木高校ですが、僕は二番手の春日丘高校に行きました。
(ニッカン芸能 みをつくし語りつくし 日刊スポーツ新聞より)
春日丘高校ではほとんど皆が大学受験で、春の大会で引退するのに、桂吉弥さんは秋までずっとサッカーを続行。筑波大受験のときは、3年上にゴン中山さんがいたそうです。
浪人中は河合塾でひたすら勉強して第一志望の神戸大学に入学。
そこで上記のように奥さんに出会い、楽語にハマリ、師匠となる桂吉朝さんを追っかけるように・・・
その後、米朝師匠の内弟子として3年間修行し、お金のない生活も体験しながら、NHK大河ドラマ『新選組!』等をきっかけにテレビでも知られる落語家となっていきます。
桂吉弥(かつらきちや・本名:富谷竜作)
生まれ:1971年2月25日
出身:茨木市
1977年:(推定)小学校入学、6歳
1983年:(推定)中学入学、12歳
1986年:(推定)大阪府立春日丘高校入学、15歳
1989年:(推定)高等学校卒業、18歳
1990年:(推定)神戸大学入学、19歳
1995年:神戸大学卒業(大学は5年在学)この年の1月阪神大震災
1998年:内弟子卒業。9月結婚式
2004年:『新選組!』山崎烝、33歳
2006年:「咲くやこの花賞」
2007年:連続テレビ小説『ちりとてちん』徒然亭草原
2008年「芸術祭賞」大衆芸能部門 新人賞
2008年〜:バラエティー生活笑百科
2019年:『まんぷく』渡辺一馬役、48歳
2020年:『おちょやん』語り(黒衣)
2021年:『徹子の部屋』、50歳
2022年:「ABC創立70周年記念 第120回 ABCラジオ上方落語をきく会」、『きっちり!まったり!桂吉弥です』
2023年:『ニュース きん5時』
2025年:『テノヒラサイズ 20thPerformance 止まれない12人』、54歳
その他出演等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
NHKの「ちりとてちん」では、僕の師匠が亡くなるという話がありましたが、僕は2年前の2005年に、桂吉朝師匠を現実に亡くしてます。「つらくないか、この台本」って気遣っていただきましたが、もう一度、ちゃんとお別れをさせてもらったようでありがたかったです。師匠とのお別れはあっけないもんでしたから。
(同上)
【落語の話題】桂吉弥:米朝、枝雀に続き連続落語会「十八番」に挑んだ 古典の楽しさ、初心者にも – 毎日新聞 / https://t.co/tDlLMnMNPj #落語 pic.twitter.com/3QAVTl3FWG
— シェアする落語 (@sharerakugo) 2019年6月17日
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(2025年)
桂吉弥さんの出身高校は府立春日丘高等学校
上記の記事のように桂吉弥さんは、塾は嫌だったようですが、自分で勉強して地元の公立高校である大阪府立春日丘高等学校に進学しました。
そしてサッカーに励んでいます。
中学でブラスバンドの部活の時は、前に出て何かと話すことも好きだったようす。レギューラーになれずともずっと頑張ったサッカーですが、引用記事のように、実技の実力で筑波大学体育等に入るのは、叶いませんでした。
***
春日丘高等学校は歴史のある学校で、前身は大阪府立茨木高等女学校等の名称でした。
春日丘高校では1974年から私服通学が認められているため、桂さん(当時新保さん)が通学していた頃は、私服だったのでしょうか。
春日丘高校は野球部が1980年代に夏の甲子園にも出場しています。
出身高校:大阪府立春日丘高等学校
所在地:大阪府茨木市春日二丁目1番2号
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同校の卒業生には美術家のヤノベケンジさんがいて、作家の筒井康隆さん、シンガーソングライターの槇原敬之さん、そして落語家の桂吉弥さんと、多彩な顔ぶれとなっています。
インタビューで自ら「2番手の高校に進んだ」ということですが、茨木市界隈で進学面でも実績を挙げている高校の一つが春日丘高校です。
【春日丘高校の大学合格実績】は「みんなの高校情報」から一部のみ抜粋すると、2024年の例で以下と鳴ります。
国公立大学
大阪公立大学 28名
神戸大学 16名
大阪大学 15名
大阪教育大学 11名
京都大学 3名 など多数
私立大学
立命館大学 267名
近畿大学 174名
関西大学 154名
関西学院大学 150名
龍谷大学 111名 など多数
立命館に267名など、驚く数字です。
いずれ桂吉弥さんは、一狼のあとに神戸大学に進学しました。
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(2024年)
吉弥さんの出身地、豊中市と茨木市
桂吉弥さんは、ご自身のホームページで、プロフィールをエピソードと共に公開しています。
小学校3年生まで豊中市で、その後が茨木市とのこと。出身の小学校名や中学校名は分からないのですが、「吉弥さんらしさ」がホームページには多々語られています。
・豊中の小学校ではマンモス校だったけれど、茨木市に移ってからはノビノビとふるまい、児童会長になったりした。
・中学時代は、熱心な誘いによりブラスバンド部に。指揮者も経験。中学校でも生徒会長。
・高校時代はひたすらサッカー。今でも友人にサッカーの試合の解説をしたがる。
というようなことが記されていました。
(参照元:http://www.kichiya.net/profile/about.html )
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桂さんの話から逸れます。
そもそも茨木市とはーーというのは関東から見ると、なのですが、大阪府でも京都方面に向かうやや北のほう。
それで、茨木市という文字に慣れているためか、関西方面では茨城県をたまに茨木と書く方がいるような気がします(@個人の感想)。
しかしそれだけ「茨木」は存在が大きいようです。
いずれ、茨木市の新興住宅地にできた学校で桂吉弥さん(竜作さん)は、リーダーシップを発揮して過ごしたと言えます。
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(2023年)
桂吉弥さんの出身大学は神戸大学
神戸大学は、桂さんが入学した当時は教育学部がありましたが、現在は2017年度に設置された国際人間科学部となっています。
桂さんは神戸大に在学当時、小学校の教員を目指しており、付属校(神戸大付属の住吉小学校)での教育実習もありました。
しかしその時、ゆとり時代の教育の実情に触れて思う所が多々、あったようす。
そして決定的だったのは、僕が思い描いていた「金八先生」や「熱中時代」のドラマと違い、現実のクラスでは、先生でなく子どもが主人公でなければならないということでした。「うーん、おれ、先生になるんかな」という疑問が、はてな、はてな、とわきました。
(同上)
・
出身大学:神戸大学
所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1
阪神大震災のときには神戸大学の学生さんも、被災し犠牲者もあり、桂さんは仲間を一時、茨木の家に連れて行ったりの時期があったそうです。
ちなみに神戸大学の出身者に佐々木蔵之介さんもおり、各界での活躍する人物は多いわけですが、意外かどうか分かりませんが、落語家になっている方も複数います。
桂枝雀さん、桂音也さん、林家竹丸さん、桂そうばさんが神戸大学出身者になります。
吉弥さんの弟子にも「桂」さんは当然多いのですが、これらの皆さんはまた別の桂さんです。
桂弥太郎
桂弥っこ
桂弥壱 さんらがいます。
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2007年の『ちりとてちん』での徒然亭草原役で知名度が上がったと考えられる吉弥さんですが、2019年も2020年も朝ドラに起用され、ますます存在感を強めています。『ちりとてちん』では青木崇高さんも注目されました。
神戸大学出身の政治家として高市早苗さんがおり、2021年の自民党総裁選挙に出馬したことで一躍、高市さんの注目度も高まったようです。
この時が来ました。
ついに、ついに千代ちゃんと。今日の放送、まだの方はほんま見てください。
12:45〜再放送。
BSは23時〜。写真は、我々がクランクアップした後も、最後まで一人で戦ってくれていた黒衣の桂吉弥さん。吉弥さんのナレーション大好きです。
おちょやん、残り3日。#おちょやん pic.twitter.com/UGvJ0eTF2g
— 大塚宣幸 (@noriyuki_otsuka) May 11, 2021
『おちょやん』では単なる語りでない、桂吉弥さんならではの黒衣役がピッタリ!でした。
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その後も安定した活動を続けています。
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以上、簡単ですが、桂吉弥さんの出身校についてでした。