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総裁選で注目の高市早苗さん
学歴も注目される高市早苗(たかいちさなえ)さんは自民党の衆議院議員で、第1次安倍政権で初入閣し第2次安倍政権では総務大臣などを務めてきました。
奈良県の出身で、地元の橿原(かしはら)市の奈良県立畝傍(うねび)高校を経て、神戸大学では経営学を学びました。
奈良県立畝傍高等学校 ⇒ 神戸大学
神戸大学を卒業後すぐに松下政経塾に入り、TV番組のキャスターなどを経て衆議院議員となりました。よって高市早苗さんの学歴では、経営学士という学部卒の経歴の他に、松下政経塾卒業という経歴も注目されます。
2021年は総裁選に出馬し、その後も女性総理候補の一人として度々話題となりました。2024年秋も同様となっています。
高市早苗(たかいちさなえ)
生まれ:1961年3月7日
出身:奈良県
1967年:(推定)畝傍南小学校入学、6歳
1973年:(推定)畝傍中学入学、12歳
1976年:(推定)畝傍高校入学、15歳
1979年:(推定)神戸大学入学、18歳
1984年:神戸大学卒業、23歳、松下政経塾に第5期生として入塾(首相官邸のプロフィールによる)
1987年:渡米、コングレッショナル・フェローとして勤務
1989年:松下政経塾卒業、テレビ朝日キャスターなど
1990年:「朝だ!どうなる?」MC、29歳
1993年:衆議院議員総選挙にて無所属で初当選、32歳
1996年:新進党公認で再選、自民党に入党
2001年:衆院文部科学委員長
2003年:第43回衆議院議員総選挙で落選(2005年に復帰)
2004年:山本択氏と結婚、43歳(2017年に離婚、2021年に再婚)
2006年:沖縄北方対策科学技術政策イノベーション少子化等担当大臣
2012年:自民党政務調査会長
2014年:総務大臣(第2次安倍改造内閣)、53歳
2016年:総務・マイナンバー制度担当大臣(第3次安倍改造内閣)
2019年:総務・マイナンバー制度担当大臣(第4次安倍再改造内閣)
2021年:自民党総裁選へ立候補、60歳
2022年:内閣府特命担当大臣
2024年:内閣府特命担当大臣、63歳
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
若い頃の高市早苗議員。
— Akira GSX-R600 (@AkiraNa59269867) September 2, 2021
日本初の女性総理は是非この方が良いなぁ🤔 pic.twitter.com/nzRN8wqFnD
高市早苗氏は
— 丘田 英徳 (@okada_2019) June 29, 2021
バイクや
ドラムだけではなく
武道をたしなみ
スキューバもやる
ロシアの
プーチン大統領も
ビックリだろw。 https://t.co/6f3lBopWwn pic.twitter.com/9YSl63HvpG
高市早苗さんの出身高校は奈良県立畝傍(うねび)高等学校
奈良県立畝傍高等学校は奈良県の橿原(かしはら)市にある公立高校。
奈良県には、全国的にもトップランキングに現れる「東大寺学園高等学校」や「西大和学園高等学校 」があります。さらに公立高校でも奈良県立奈良高校と、こちらの畝傍高校がハイレベルの進学校として特に知られています。
奈良県立畝傍高等学校
所在地:奈良県橿原市八木町三丁目13番2号
ところで橿原市は奈良県内で第二の都市だそうです。
地元の方には今さらながら、橿原(かしはら)市には藤原京跡があり、宮殿跡として公園になっています。一方で 畝傍高校は「藤原京旧跡」上に立地。
歴史ある高校だけに、建築物としても由緒があり校舎の一部は登録有形文化財に登録されています。
同校は1899年には旧制中学として「奈良県畝傍中学校」となりました。
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【奈良県立畝傍高等学校の大学合格実績】は2020年の場合、「みんなの高校情報」から抜粋すると以下となっています。
国公立大学
京都大学 6名
大阪大学 30名
大阪市立大学 28名
三重大学 20名
神戸大学 19名 など多数
私立大学
近畿大学 322名、
関西大学 238名、
同志社大学 151名
立命館大学 145名
関西学院大学 56名 など多数
どこにでも進めるような進学校の様子が分かりますが、高市さんは神戸大学に進学しました。
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伝統ある高校ですから、出身者は各界で活躍しています。政治分野では、奥野誠亮氏、新谷寅三郎氏などーー。また日本郵政初代社長だった西川善文氏や、俳優の麿赤児さん(大森南朋さんの父)などがいます。
高市早苗さんは1976年に畝傍高校に入学し、79年(推定)に神戸大学に進みました。高校時代の高市さんはすでにバイク好きで、禁止されていたバイク通学もしたそうです。
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高市早苗さんの育った橿原(かしはら)市と出身の小学校、中学校
高市さんの出身小学校は、最初は奈良市内で入学し途中で橿原市に転校したとされています。また次のご本人の言葉のように、6歳下の弟さんがいるとのこと。
幼少のころは内向的でした。小学校3年生で転校したことを契機に、少しだけ活発に振舞えるようになりました。
両親が共働きだったため、6歳下の弟の面倒をみるのに追われていましたが、おかげで今でも乳幼児の扱いは上手です。
(https://www.kakugo.tv/person/det6y2zb.html より)
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ちなみにこの弟さんは、高市さんが国会議員になってから秘書官となっています。
弟さんに関連して2015年には一部の週刊誌が使途不明金云々の記事を出したことがあります。しかし高市さんは「見出しも中身もあまりに悪質」と否定しています。
なお高市さんは高校も畝傍高校に進学したように、こちら畝傍市で小・中時代を過ごしたもよう。
転校前については詳細は未確認。
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また出身の小学校、中学校については複数のサイトで以下の学校であると伝えられています。
◯出身小学校:橿原(かしはら)市立畝傍南(うねびみなみ)小学校
所在地:奈良県橿原市見瀬町164
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◯出身中学校:橿原(かしはら)市立畝傍(うねび)中学校
所在地:奈良県橿原市石川町204
両校ともに「橿原神宮駅」に近く、両校間は石川池を挟むようにして数百メートルの近距離。
また上記の畝傍高校がJR「畝傍駅」に近く、小・中学校と高校とが若干(2、3キロ)離れているのは当然のことですが、子どものころ、高市さんは地元のこちらの一帯で育ったと推定されます。
ただし早苗さんの小学校、中学校について、今のところ情報の一次ソースを確認できていないためこのページでは推定の範囲とさせていただきます。
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高市さんの出身大学は神戸大学(早慶にも合格していた!)
高市早苗さんは、神戸大学経営学部に進学し経営学科を卒業しました。
大学時代については、ヘヴィメタルロックバンドでドラムを担当していたことはよく知られています。
この時のことを高市さんの公式サイトの、2017年06月01日の記者会見(https://www.sanae.gr.jp/kaiken_detail236.html)にて以下のように語っています。
それから、私は、個人的に、大学時代に軽音楽部ROCKというものに所属しておりまして、ヘヴィメタバンドのドラムをやっておりました。
ただ私は中途半端な実力でしたので、音楽が何よりも好きだったのですが、プロにはなれず、途中から路線変更しました。
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このテキストは、2017年の「電波の日」にデーモン閣下のライヴに来場した時のコメントです。デーモン閣下について「目標する方の一人でもありましたし、最近は、閣下のCDを聴いて自分を盛り上げています」とも語っています。
若い頃の、ロックな雰囲気は上の画像からも想像できます。
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なお、神戸大学に進学したことについて高市さんは、望むからには第一志望を貫くという姿勢を語ったことがあり、意志のままに進学したものと見られます。(ただし下記に追記あり)
また「覚悟の瞬間」によるインタビューでも、こう語っています。
学生時代は、阪神タイガースの応援、バンド活動(ヘビメタ・バンドでドラムスを担当)、バイク(愛車はZ400GP)で走り回ることに熱中していました。
(https://www.kakugo.tv/person/det6y2zb.html より)
バイク好きもよく知られますが、議員になってからは安全のために止めているそうです。
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神戸大学はご存知の神戸市にある主要な国立大学の一つで、起源は1902年の神戸高等商業学校に遡ります。
ちなみに東日本ではかつての「東京高等商業学校」が現在の一橋大学。
神戸大学は現在は11学部を擁しており、1949年に新制の神戸大学となりました。
神戸大学
所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1
神戸大学出身者として佐々木蔵之介さんが有名。佐々木さんのほうが8歳くらい年下になります。また桂吉弥さんはじめ桂そうばさんなど、複数の落語家さんが神戸大学の出身。
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政治家では第75代の内閣総理大臣だった宇野宗佑さんが前身の神戸商大中退という経緯があります。
また加藤六月さんも前身の旧制姫路高等学校を卒業しています。他にも元の国会議員と現職議員を合わせると30人以上となることをはじめ、各界で卒業生が活躍中。
神戸大学の偏差値は河合塾データなどによりますと、55.0から67.5の間に分布し、経営学部は他の文学部や経済学部と同じように62.5となっています。
神戸高等商業学校から始まったことからも分かるように、まさに実業界における人材育成を目指して作られた大学です。
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↓追記部分(2021年9月)
高市早苗さんは神戸大学に進学した折に、早稲田大学も慶應義塾大学も合格していたけれど、「諦めさせられ」ていたとAERAdotの北原みのりさんの記事(2021.9.9)が伝えています。
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保守的な奈良に育った高市氏も、当然のように「諦めさせられて」きた。例えば大学もそうだ。
高市氏は第1希望だった早稲田と慶応のどちらも合格したにもかかわらず、「女の子のあなたを東京の私学で学ばせる余裕はない。弟の学費に回してほしい」と親に諦めさせられ、「女の子だから一人暮らしはさせられない」と通学に往復6時間かかる神戸大学に入学するのだ。
(https://dot.asahi.com/dot/2021090800076.html?page=2 より)
神戸大学に通うために、奈良から往復6時間かけていたとはにわかに信じがたいような話ですが、事実なのでしょう。
本当は早慶に進学したかったのも、分かる話ではあります。偏差値云々でいうと国立と私立の比較はそもそも無理という考え方もありますし、どちらが上ということではありません。
しかし名門進学高校にいた高市さんが早慶にも神戸大学にも合格したのは、ごく自然なことにも見えます。
↑ここまで追記部分でした。
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高市さんが神戸大学を卒業したのは1984年のこと。細かいことながら大学で5年間だったか、もしかして入学が遅かったかは不明。
しかし高市さんは大学4年のころ、一旦は就職の内定を得ていても、松下幸之助氏と出会ったことで大きく進路を変えていくことになります。
24歳の春(1985年)に松下幸之助氏から、1990年以降に起こり得る大きな変化(安全保障の枠組み、産業構造、日本経済等)についての予測を伺い、政策的な備えの必要性を痛感。
国政の場で働くことを決意しました。
(https://www.kakugo.tv/person/det6y2zb.html より)
松下さんに出会って松下政経塾に
そもそも松下氏との出会いは、大学4年の夏だったそうです。上記の別の部分では次のようにも述べています。
大学4年の夏、初めてお目にかかった松下幸之助氏の眼光の鋭さに圧倒されました。
すでに内定していた就職先を断り、松下政経塾に進むことについて、「夢があって、いいじゃない」と応援してくれた両親に感謝しています。
ところで松下政経塾は、松下幸之助氏が1979年(昭和54年)に設立した政治塾です。ちなみに幕末の松下村塾とは無関係ーー。
次代の国家指導者育成のために松下氏が私財を投入して設立したという塾であり、松下政経塾に入ったからといって特定の政治思想を指導されるものではありません。
もちろん厳しい選考によって入塾者が選ばれており、論文、口頭試験、語学試験などが施され、さらに適性検査もあります。
現実には応募する人が200人くらいで合格者は5名ほどというまさに狭き門ーー。しかし卒業者から多くの著名政治家を輩出し、1期の卒業生である逢沢一郎氏や、首相になった野田佳彦氏はよく知られています。
2期の山田宏氏、樽床伸二氏、3期の松沢成文氏、4期の原口一博氏などがいて、5期が高市早苗さんとなります。
8期には前原誠司氏、玄葉光一郎氏、10期の中田宏氏、11期の小野寺五典氏もよく知られます。ユニークな言動で知られる丸山穂高氏は30期の卒業生。
顔ぶれから分かるように、松下政経塾が特定の政治思想の塾でないことは明らかでしょう。
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高市早苗さんは1989年に松下政経塾を卒業したあとは、およそ冒頭の略歴のような経緯で、国会議員として活躍してきました。
昔のことは知らなかったので個人的な感想になりますが、安倍政権が誕生したころに、安倍さんの近くでテレビに映っている女性議員がいる・・というのが高市さんの印象の始まりでした。
政治家ゆえに、またことさら2021年の総裁選挙出馬には宿命的というか、批判的コメントは否応なくあったようです。しかしあらためて首相へ名乗りを上げうる女性議員ということが分かりました。
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ちなみに女性で総裁選に意欲があるとされる野田聖子議員は上智大学の出身となります。なにかと話題となる女性政治家小池百合子さんは関西学院大学を中退してからカイロ大学に進んだとされています。
2024年現在もやはり首相候補の一人として名前の挙がる高市早苗さんです。
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以上、簡単ですが高市早苗さんの学歴、出身校についてでした。
*当サイトでは、政治家の方について、支持・不支持等の意図はありません。