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新たに注目される岸田文雄氏の経歴
岸田文雄氏は1957年生まれ。年齢も60代となったベテラン衆議院議員。宏池会会長を務めています。
そして言うまでもなく2021年秋の自民党総裁選挙で総裁に選出され、第27代総裁となりました。
これまで幾たびも次期総裁候補の一人とされてきましたがついに実現した形です。
生まれは東京ながら、父親で衆議院議員だった岸田文武氏が広島出身であり、岸田文雄さんも本籍地は広島市内にあります。衆議院議員になったのも広島1区(旧)からでした。
東京では、開成高等学校から早稲田に進学しています。東大を受験したけれど、2浪後に早稲田の法学部に進んだと報道されました。
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小学校の前半は、ニューヨークでパブリックスクールに通学し、帰国後に千代田区立の永田町小学校、さらに千代田区立の麹町中学校から、開成高等学校に入学。
開成高等学校 ⇒ 早稲田大学
早稲田では法学部を卒業しています。早稲田大学法学部出身の首相が誕生するかということも、巷の関心ではありました。
岸田文雄(きしだふみお)
生まれ:1957年7月29日
出身:東京都
1964年:(推定)ニューヨークで小学校入学、7歳
1970年:(推定)麹町中学入学、13歳
1973年:(推定)開成高校入学、16歳
1978年:早稲田大学入学(二浪後)21歳
1982年:早稲田大学法学部卒業、日本長期信用銀行に入社、25歳
1987年:岸田文武氏(父)の秘書となる
1993年:第40回衆議院議員総選挙で初当選(安倍首相と同期)、36歳
2007年:第1次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣
2012年:第2次安倍内閣で外務大臣
2017年:1月外務大臣在職期間が専任の外務大臣としては歴代最長となる。8月自由民主党政務調査会長就任
2018年:自民党総裁選挙に立候補見送り
2020年:総裁選後、政調会長を退任
2021年:自由民主党広島県連会長に就任。自民党総裁に就任
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
「文春」が岸田文雄さんのことを、「話のつまらなさには定評があり」と表現したことがあります。文春らしいとも言えますし、的を射ているか真偽のほどは不明ですが、つまり派手なパフォーマンスがなく、地味にあらゆることをこなしていく政治家としても定評があります。
岸田文雄さんは、父親の岸田文武氏(1926〜1992年)が自民党の衆議院議員を5期務め、文武氏の父親の岸田正記氏も衆議院議員でした。すなわち3代目になります。
岸田文雄氏の母親は、元日東製粉社長、井口良二氏の次女とのこと。
岸田文武氏の妹の玲子さんが政治家の宮澤弘さんの妻となり、つまり、宮澤洋一氏は岸田文雄さんの従兄弟になります。
そういう家系的な背景から「岸田文雄さんの家系図」を探すというか、調べたい人も多いようです。奥さまは岸田裕子さん。
ヘラを握り、慣れた手つきでお好み焼きを切り分けるこの男性。自民党政調会長の岸田文雄さんです。手堅い仕事ぶりの一方、自らのことはあまり語らない岸田さん。6日付のインタビュー面に登場します。ぜひご覧ください。電子版の紙面ビューアーでもお読みいただけます(有料会員登録が必要です) pic.twitter.com/c4u54TzuDG
— NIKKEI The STYLE (@NIKKEITheSTYLE) 2018年5月5日
[TPP11] 5月4日、TPP発効後の協力確認 岸田文雄政調会長、ベトナム首相と会談 https://t.co/VjupIBOf06 自民党の岸田文雄氏は4日、訪問先のベトナムでグエン・スアン・フック首相と会談した。日本、ベトナム両国が参加するTPPを早期に発効させ貿易や投資で協力を強化する重要性を確認。 #CPTPP pic.twitter.com/eeMMZMUrEP
— hazukinotaboo (@hazukinotaboo2) 2018年5月7日
岸田氏の出身高校はやはり名門、開成高等学校
岸田氏の出身校である開成高校は名実ともに、都内の私立名門校で中高一貫(高校からの入学あり)で男子校となります。東大の合格者が日本でトップという位置を守り続けています。
参照:東大合格者ランキングは2020年現在、トップが開成高校で2位以下、および浪人生も含めた合格者数は以下となっています。
1位:開成高校・・・185名
2位:筑波大学附属駒場高校・・・93名
3位:桜蔭高校・・・85名
4位:灘高校・・・79名
5位:渋谷教育学園幕張高校・・・74名
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開成高校の設立は古く、初代の校長が高橋是清。
東大の合格者が多いだけでなく早慶の進学者も多いため、生徒の7割ほどが東大と早慶に進むという、かなり特出した偏差値の高い高校となります。
開成高校の出身者はもちろん各界で活躍しており、政界では町村金五氏や、橋下龍伍氏(橋本龍太郎氏の父)などがいました。
柳田国男さんは入学後に郁文館へ転校しています。映画評論家の荻昌弘さんも開成高校の出身。
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開成高校は、西日暮里駅から歩いてすぐの位置にあることは有名。
開成高等学校
所在地:東京都荒川区西日暮里四丁目2番4号
ところで正式名が「開成中学校・高等学校」となり、中高一貫ですが、中学受験と高校受験があり、中学受験の定員が300名、高校の募集定員が100名となっています。
高校の一年時のみ、内部進学生と外部進学生が別クラスになるとのこと。岸田氏は高校からの入学でした。
「麹町という都心」で育った岸田氏と出身小学校、出身中学校
時系列が逆転します。
岸田文雄氏にとって、千代田区の都心、千代田区立永田町小学校と千代田区立麹町中学校が、高校以前の出身校になります。
千代田区立永田町小学校は現在の千代田区立麹町小学校になりました。
また麹町中学校は、公立の中学ながら、かつて日比谷高校へ進学する名門中学となったことから、一時は越境問題も起きていました。
千代田区立麹町小学校
所在地:東京都千代田区麹町2丁目8
入り口が麹町小学校と麹町幼稚園が一緒になっています。
千代田区立麹町中学校
所在地:東京都千代田区平河町2丁目5−1
麹町中学校の近辺は、まさしく千代田区の「麹町」であり、アプリの『大江戸今昔めぐり』で江戸時代の地図を見ると、まさにその時代には、田部十兵衛、堀金之助(一例として)などの邸宅がぎっしりと並んでいます。
まったくの横道の話ーー。江戸の古地図については情報が整理されており、現在の地図を重ねて見ることができるアプリ「大江戸今昔めぐり」は、たいへん楽しいものです。
宣伝の意図はありませんけれど・・スマホの無料アプリです。
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麹町中学は歴史ある伝統校だけに、中学ながらたくさんの著名人が知られています。官房長官だった加藤紘一氏や、歴史学者の小和田哲男氏、世田谷区長の保坂展人氏らがいます。
このように岸田文雄氏は、小学校の前半をニューヨークで過ごしたあと、都内の都心、ざっくり言うと現在の麹町駅の周辺で過ごしていたと見られます。
開成高校に進学ですから、もちろん、勉学に励んだ中学生だったことでしょう。
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岸田文雄氏は、早稲田大学法学部からの総理となった!
開成高校から岸田氏の進学した先は早稲田大学法学部でした。
大学受験に際しては東大を目指して2年間の浪人時代があったそうです。二浪でしたが、大学は4年で卒業ーー。ちなみに二浪したことについて、岸田氏は自分は東大を3回落ちた云々のコメントを(おそらくは、意外と自分も芯は太い等のニュアンスで?)発したことがあります。
かつての閣僚といえば、ひたすら東大出身者が多かったのですが、現在はむしろ少数派になっています。良し悪しはともかく・・
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今さらながら、早稲田の法学部出身の著名人は多く、稲田朋美さんも早稲田の法学部出身です。
テレビ朝日のアナウンサーの下平さやかさんや、辛坊治郎(しんぼうじろう)さんも、弁護士の丸山和也さん(その後、知事)も同様。
早稲田大学
所在地:東京都新宿区戸塚町1丁目104
ちなみに総理大臣については、早稲田大学出身者は多数おられ、野田佳彦氏、小渕恵三氏、福田康夫氏は政経出身。森喜朗氏が第二商学部、海部俊樹氏が第二法学部、さらに竹下登氏が商学部出身となります。
くわしくは海部氏は中央大学からの編入、小渕氏は学部は文学部のあと大学院で政経など微妙な経緯はありますが、シンプルに「早稲田の法学部卒」という首相は、岸田氏の以前は出ていませんでした。
この二人似てるなあ
段田安則
岸田文雄政調会長(次期総理候補#半沢直樹 pic.twitter.com/yJHlTtH9d4— ケイト (@609433tig0209) August 30, 2020
ご参考までに段田安則さんは、1957年生まれですから同年代。大学は立命館でした。
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以上簡単ですが、岸田文雄氏の出身校についてでした。政治家としての肩書はその後変わっている場合もありますので、ご了承ください。
*当サイトでは政治家の方について支持・不支持の意図はありません。