「小劇場の女王」と言われた長野里美さん
長野里美さんの学歴と出身校について。
長野里美さんは、小劇場の女王と呼ばれたベテラン女優。舞台で長年活躍してきましたが、近頃はドラマでもしばしばお見かけします。大河ドラマ『真田丸』では真田信幸の正室を演じました。
夫の上杉祥三さんとともに立ち上げた演劇ユニット『トレランス』に所属。
長野里美さんは神奈川県の出身で、地元の神奈川県立多摩高等学校から早稲田大学文学部に進学し、早稲田大学演劇研究会に入ってからずっと舞台を中心に活動してきました。
神奈川県立多摩高等学校 ⇒ 早稲田大学
夫の上杉さんとは、文化庁海外研修員としてロンドンに留学した時に結婚。味のある演技と、軽妙洒脱なスマートさを併せ持つ女優さんだと思います。
長野里美(ながのさとみ)
生まれ:1961年8月15日
出身:神奈川県
1968年:(推定)小学校入学、7歳
1974年:(推定)中学入学13歳
1977年:(推定)多摩高等学校入学、16歳
1980年:(推定)早稲田大学入学、19歳
1981年:早稲田大学演劇研究会に加入、「宇宙で眠るための方法について」
1982年:第三舞台に参加、21歳
1994年:「スナフキンの手紙」
1996年:文化庁海外研修員としてロンドン留学、上杉祥三さんと結婚、35歳
2002年:トレランスを上杉祥三さんと旗揚げ、「神経衰弱」
2005年:「離婚弁護士」三神亜希子
2013年:「ロスト・イン・ヨンカーズ」、「夜行観覧車」
2016年:「真田丸」真田信幸の妻こう
2017年:「君の膵臓をたべたい」桜良の母
2018年:「透明なゆりかご」北野弘子
2019年:「G線上のあなたと私」加瀬敏美、「あなたの番です」
2020年:『知らなくていいコト』、『病室で念仏を唱えないでください』
2021年:『にじいろカルテ』紅野一海
2022年:『ちむどんどん』平良多江、舞台『凍える』ナンシー 役
その他出演多数、
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
今日は節分なんですね。
— 長野里美 (@SatomiNagano) February 2, 2021
今年の節分祭は思いだけ上田に飛ばしました!
写真は2019年と2020年の幸福な日々です。 pic.twitter.com/CAdVxgKMrT
2017.01.15 信州上田真田丸大河ドラマ館閉館セレモニー
— ぎん子 (@ginko299) January 17, 2017
おこう役の長野里美さんも緊急出演!まさかの当日急遽駆けつけていただいて、本当、大河真田丸、そして上田市が愛されているなーと思いました!これはもう、4月の上田真田まつりにも期待したいですよね~? #真田丸 pic.twitter.com/DCrGwA4eDX
長野里美さんの出身高校は神奈川県立多摩高等学校
長野里美さんの出身高校は、公式プロフィールなどでは特に公開されていません。
しかし確かに「神奈川県立多摩高等学校」が出身校と言えます。理由は同校の同窓会のサイトに、同校22期長野里美さんとしてインタビューの記事があるからです。
Q9 俳優をめざしたのはいつでしょうか?
A9 多摩高校の文化祭で創作劇をおこない仲間を集い脚本を書き上演しましたが、その時期からプロを目指そうかなと考えだしました。在学中に先生の紹介でプロを目指している方の話を聞く機会がありましたが、俳優の道はとても厳しく成功する保証は全くないので断念したほうがいいと言われました。
私も今、俳優志望の若者に聞かれれば、老婆心ながら、まず一度は考え直した方がよいと言うと思います。(中略)
Q11 最後に多摩高校の思い出をお聞かせください。
A11 卓球部の練習は、俳優として活躍する基礎体力をつくってくれました。自由な校風も忘れられません。女優としての活動の原点は、さきほど述べた文化祭での活動にあったと今にして思い知らされています。
(https://www.tamadou.jp/infomation/824/ より)
ということで、長野さんの出身高校については、プロフィールなどで、ことさら話題にならなかっただけ、と思われます。早稲田で演劇を始めたため、高校については特に触れなかったということでしょう。
神奈川県立多摩高等学校
所在地:神奈川県川崎市多摩区宿河原五丁目14番1号
多摩高校の創立は戦後というより比較的新しく、1956年でした。男女共学、普通科のみの県立高校。
神奈川県とはいえ、多摩川を挟んで狛江市などが見えている状態の「川崎市」となります。
神奈川県にはいわゆる名門校とされる高校が多数あり、私立の慶應義塾高校、慶應義塾湘南藤沢高等部、公立の横浜翠嵐高校、湘南高校などが有名です。そして多摩高校も、ランキング上位校の一つ。

神奈川県立多摩高等学校の出身者には、俳優の三上博史さん(大河ドラマ『平清盛』で鳥羽上皇役)、元LINE社長の森川亮氏、元座間市長の遠藤三紀夫氏などがいます。
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上記の引用のように、長野里美さんは多摩高校の文化祭で脚本を書いて、創作劇を演じたことが契機で、その後の道が開けたようです。
長野さんの多摩高校時代は、卓球部に入り、しかし文化祭が結果として舞台のきっかけとなった模様です。
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長野里美さんの出身大学は早稲田大学・文学部
早稲田大学第一文学部は、2006年度の入試が最後でした。「第一」と付けずにふつうに文学部ということもありますが、およそ平成生まれの人が大学受験をする前ころまでが、「第一文学部」だったと言えます。
ゆえに、早稲田の第一文学部出身の著名人の方たちは、ある程度の年齢になっている印象が強いです。
「第一文学部出身者」だけランダムに列挙すると、じつに多彩・・
宇津井健さん、小川洋子さん( 小説家)、大和田伸也さん、小渕恵三さん、小和田哲男さん( 歴史学者)角田光代さん、北川悦吏子さん、 阪田マサノブさん、杉浦圭子アナウンサー、多和田葉子さん(小説家)、俵万智さん、長塚京三さん、西川美和さん(映画監督)、原田宗典さん、三浦しをんさん、八木亜希子アナウンサー、堺雅人さん、假屋崎省吾さん、村上春樹さん、等々
小渕氏が文学部だったのは意外でした。もちろん他学部の出身の方も多く、早稲田の政経学部出身の俳優、内野聖陽さんなどもいます。
早稲田大学
所在地:東京都新宿区戸塚町1丁目104
さて長野里美さんは、早稲田在学中の1981年に演劇研究会に入り、さらに「第三舞台」にも参加。
演劇研究会の中の劇団「第三舞台」の結成も、鴻上尚史さんらにより1981年のことでした。長野さんは1982年に新たな劇団員として迎えられています。さらにこの劇団で看板女優として活躍しました。
長野さんの卒業がいつだったか、不明なのですが、卒業しています。
大学で演劇というと真っ先に思い浮かぶのが早稲田ではないでしょうか。学部・学科の専攻というより早稲田にはそんな文化が根づいているようです。
ちなみに第三舞台の旗揚げ公演は、大隈講堂裏の劇研のテントにて「朝日のような夕日をつれて」を上演したそうです。池田成志さんも第三舞台の劇団員でした。
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長野さんが文化庁の海外研修員としてロンドンに留学したのが1996年。その影響もあるかもしれませんが、その頃から第三舞台は活動は少なくなっていきました。
さらに留学先で上杉祥三さんと結婚。上杉氏は「麒麟がくる」では平手政秀役。朝ドラの「おちょやん」では「ワンの、ツーの、ほいさっさー」の音頭を取る、和服の樋口仙一監督で出演。
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上杉祥三さんは甲南大学の出身。1955年生まれで、1981年に「青年座俳優養成所」を卒業しています。大河ドラマへの出演は1984年の「山河燃ゆ」から始まって「麒麟がくる」で10回目という大ベテランです。
お二人には娘さんがいる様子。
演劇の世界をよく知らないと(@個人ですが)、長野里美さんは『真田丸』にて真田信幸(大泉洋)の妻「こう」を演じた時の印象が、特に強いようです。
『真田丸』は三谷幸喜さんの演出で、歴代大河ドラマ人気ランキング等でもトップにくるというニュースを見ました。その真田丸のキャスティングで、三谷氏が、「こう」は長野里美さんにしかできないと、抜擢したそうです。
しかも「こう」を演じるために、ドリフターズのコントを見るように助言したという話もあります。そして信幸の妻、こうさんは戦国の世とは思えないほど、面白い方でした。
テレビドラマも、振り返ってみると2005年の『ファイト』、2008年の『ハチミツとクローバー』など、もっと以前からも、以降も、たくさんの番組に出演してきました。
長野里美さんは、信州上田とのご縁で「信州上田観光プリンセス長野里美オフィシャルブログ」というブログも担当しています。
BSで再放送してる「ぽっかぽか」でね、この人見たことあるって思ったら、真田丸のこうさん、長野里美さんだった(゚Д゚)若い! pic.twitter.com/4CjLSh7Bod
— 成海⊿ (@atsu257v6) April 1, 2017
個人のブログはこちら https://ameblo.jp/satomi-nagano/
目立たないようにしていて、じつは貫禄ある実力者・・という印象の女優さんです。これからも期待しています。