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出身大学はランキングされたり、年収との関わりや、社長数が多い大学は?等々話題になります。芸能人や著名人の出身大学、出身高校はどちらか。大学情報、高校情報も併せてご案内しています。

早稲田大学

朝井リョウさんの出身大学と出身高校

平成生まれの直木賞受賞者

朝井リョウさんの学歴と出身校についてご案内します。

朝井リョウさんは、「平成生まれの直木賞受賞者」として注目される若手小説家です。早稲田大学在学中に『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受け、同作の反響が大きく、早々に映画化されたことでも注目されました。

朝井さんは岐阜県の垂井町の出身で、同町の公立小学校、中学校を経て、隣の大垣市の大垣北高校から早稲田大学に進学しました。

岐阜県立大垣北高等学校 ⇒ 早稲田大学

早稲田では、創設されて間もない文化構想学部を卒業しました。卒業後に会社勤めも経験しながら、2015年以降は執筆に専念しています。

直木賞のあとに坪田譲治文学賞も受けており、2021年の『正欲』では柴田錬三郎賞を受賞しました。

朝井リョウ(あさいりょう)

生まれ: 1989年5月31日
出身:岐阜県垂井町

1996年:(推定)小学校入学。7歳
2002年:(推定)中学校入学、13歳
2005年:(推定)大垣北高等学校入学、16歳
2008年:(推定)早稲田大学入学、19歳
2009年:『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞
2010年:『チア男子!


2012年:(推定)大学卒業、23歳、『桐島、部活やめるってよ』映画化
2013年:『何者』で第148回直木三十五賞受賞、『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞
2015年:『世にも奇妙な君物語』
2016年:『何様』
2019年:『どうしても生きてる』
2021年:『正欲』で柴田錬三郎賞受賞

その他の執筆など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係に添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。

 

 



朝井リョウさんの出身高校は岐阜県立大垣北高等学校

朝井さんは公立の岐阜県立大垣北高等学校の出身です。同校は旧制中学の時代には「大垣中学」であった伝統校で、進学校としても知られています。

岐阜県立大垣北高等学校

所在地:岐阜県大垣市中曽根町大畔147−1

同校の卒業生は、歴史が長いだけに陸軍中佐の井田正孝氏などもいて、日本画家の守屋多々志氏も大垣中学校時代の出身者となります。

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【大垣北高等学校の卒業生の大学合格実績】は、どうなっているでしょう。

2022年の場合で東大1名、京大10名、名古屋大学29名、早稲田10名、慶應6名、南山大学12名などとなっています。

岐阜県内の高校として岐阜高校とともに、高い実績。

ちなみに大垣市にはこちらの「北」高校の他に、大垣「東」、大垣「南」、大垣「西」高校の4校があるという、典型的な東西南北の高校群となっています。

東西南北揃っているケースが、どれくらい珍しいか分かりませんが、たとえば札幌では東西南北の高校が優秀校とされており、その中の札幌南高等学校の出身者に森田美由紀さんがいます。

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そもそも大垣市は、岐阜県の、岐阜市と琵琶湖の長浜あたりを東西に結ぶとしたら、その途中のような位置にあります。

しかも個人的な関心事で恐縮ながら、さらに大垣市と長浜を結ぶ途中に関ケ原町があり、関ケ原の『古戦場決戦地』があります。

以前に地図を見てお気に入りマークを付けていたので、目がキラキラしました。中部地域の方には今さら珍しくない話かもしれません。しかし関ヶ原というのも、琵琶湖周辺の複数の城とともに、歴史の諸テーマの迷路に嵌りそうなくらい、魅惑的な地域と思われます。

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それはともかくとして、高校生のリョウさんはどんな生活をしていたでしょうか。

「桐島、部活やめるってよ」で桐島は、男子バレーボール部のキャプテン・・
リョウさん本人も高校時代はバレー部に入っていたそうです。しかし「桐島」と違って、背もあまり高くなかったし補欠だったと語っています。

そして、「応援すること」は好きだった・・

僕は人を応援することが元々好きなんです。それに、とにかく目立ちたがり屋。だから、中学1年から高校3年まで応援団にも入っていましたし・・

(https://archive.ph/20130817100902/mainichi.jp/feature/news/20110530ddm013070015000c.html#selection-1197.85-1197.160 より)

朝井さんは、高3時に「白団」の団長となりました。

『チア男子!!』を書いた時には、バレーボール部の補欠と応援団という高校時代の経験が活かされたとも語っていました。

チアリーディングというのは、もちろん「応援」という行為ですが、ふつうは補欠の人が応援に回るもの。朝井さんの実体験が小説に活かされているということでしょうか。それは『チア男子!!』に限らず、ですが。

朝井リョウさんの出身地岐阜県垂井町と、出身小学校、出身中学校

出身小学校と中学校はともに、岐阜県の垂井町の公立小・中学校となります。

2017年7月17日には、NHK番組『ここから』にて「直木賞作家、朝井リョウ」として、取り上げられました。

番組では母校の垂井町立不破中学校を訪れています。また中学時代には、なんでも経験したと語っています。

行事などに参加しないほうがかっこいいみたいな風潮が出てきはじめる時期。恋のダンスサイトの歌を聴いた時に、踊る人になった方が得だなと思った。踊れる期間って実は意外と短い。

中学生という肩書で経験できることはもう全部経験しておかないといけない」

「めっちゃ食べてめっちゃ着てブックブクの状態になったのが垂井の時期で、そこから何十冊と書いていくなかで骨になるまで研ぎすませていく作業。・・

(https://datazoo.jp/tv/インタビュー+ここから/1079640 より)

小説家の原点は中学時代にあったともされ、「小説を書いてることが好きだった。でも王道ではないという自覚もあったので、過剰に王道であることを意識するあまり、いろんなことをやっていた中学生だった」とも述べています。

出身中学が町立不破中学校であることは、すでに当校の「著名な出身者」としても掲載されました。誇り高い先輩ということでしょう。

また、不破中学に進む小学校は町内で5校ほどありますが、なかでも「垂井町立表佐(おさ)小学校」が朝井さんの出身校となります。

 

大垣ケーブルテレビによるこのコメントにもあるように、朝井さんが小学生で、すでに将来の夢を『作家』としているところが流石です。

◯出身小学校:垂井町立表佐小学校

所在地:岐阜県不破郡垂井町表佐940

小学生時代、先生がリョウさんの書いた文章に赤ペンで返事を書いてくれるということが嬉しかったそうです。

こんな記述もあります。

あのころの僕にとって、毎日提出する日記に対して赤ペンでコメントを返してくれる先生は、世界でたったひとりの「読者」だった。そんな、たったひとりの読者から返ってきた赤色の「感想」をせっせと解読するのが、あのころの僕の一番の楽しみだった。・・

(中略)・・・ 

ドッジボールと、一輪車と、なわとびと、給食と、ほんのいくつかのものだけでできている何も起こらない毎日を、二百文字の中に織り込んでいった。

先生は二日間かけてクラス全員にコメントを返すから、ノートは二冊用意しておく。交互に提出すれば、「読者」は毎日「感想」をくれる。・・後略・・(https://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/333061/chunichi.html より)

長い引用になりましたがこのお話の前後が興味深いので、よろしかったら上記の【直木賞受賞エッセー 私の小説の原点 朝井リョウ、中日新聞 2013年1月24日掲載】をご覧ください。

 

◯出身中学校:垂井町立不破中学校

所在地:岐阜県不破郡垂井町2461番地

この不破中学にて朝井さんは、生徒会長でした。そのへんの経緯を、自分で目立ちたがり屋だったと分析しています。

中学3年の時には卒業式で答辞を読みたい、ということもあって生徒会長に立候補したくらいです。

他に立候補者がいなかったので、そのまま決まってしまいました。

(https://archive.ph/20130817100902/mainichi.jp/feature/news/20110530ddm013070015000c.html#selection-1197.85-1197.160 より)

朝井リョウさんの出身大学は早稲田大学

朝井リョウさんは早稲田大学の、文化構想学部に進学しました。

大学としての歴史を振り返ると、早稲田にはかつて第二文学部という学部があり、第一文学部と第二文学部を廃止して、「文学部」とともに「文化構想学部」が始まったのが、2007年のことでした。

***

第2文学部は通称ニブンと呼ばれました。

かつて一般的に、昼間は仕事をして夜に大学で学ぶという学生の選択肢の一つとして、いわゆる夜間大学が、複数の大学であったものです。

しかし早稲田の二文は、そういう括りとも少しニュアンスが違う存在であったと思っています。
すでに売れっ子だった吉永小百合さんが、早稲田の第二文学部に入ったことは有名。その後、ずっと時代が移って広末涼子さんが早稲田の教育学部に自己推薦から入学したのは、ちょっと別の話題・・

しかし、ここでは余分な話でした。

***

単純に第2文学部が文化構想学部に変わった、というわけではありません。一部で昼夜に渡って科目を設置しているという意味合いは担っていたようですがーー。

文化構想学部はこのように、始まったのが2007年なので4年後の2011年に初めての卒業生が出たとして、 まだ「出身者」は少ないわけです。

そのなかで朝井リョウさんは代表的な人物と言えそうです。

***

早稲田大学戸塚キャンパス

所在地:東京都新宿区戸塚町1丁目104

***

朝井リョウさんの大学時代は冒頭のように、小説を書いて『小説すばる新人賞』を受賞し、すでに小説家だったとも言えます。しかし朝井さんは大学卒業後に、2014年まではサラリーマンでもありました。

そんな中で、『何者』は就活生の話。佐藤健さん、菅田将暉さん、有村架純さん、二階堂ふみさんが演じました。
さらに『何様』では就活生を操る人事部の面接官やセミナー講師などが描かれました。

 

書籍の詳細は略しますが、一覧はこちらになります (アマゾン)

朝井リョウさんの作品

衝撃的なデビュー作の『桐島、部活やめるってよ』が2012年に映画化された時には、神木隆之介さんや、仲野太賀さん松岡茉優さん前野朋哉さんらも出演していました。当時、松岡茉優さんは日出高校の女子高校生でした。

ずいぶん経過してからこの映画を観たのですが、太賀さん、松岡茉優さん、前野朋哉さんたちがみなあまりに若くてーー。そういえば10年前の姿なのでした。

『何者』も良かったのですが、その後読んだエッセイ『そして誰もゆとらなくなった』は殊に面白かったです。才能もあるけれど、ヘンな言い方で恐縮ながら基本的に所謂「いい人」だと感じました。

***

以上、簡単ですが朝井リョウさんの出身校について、でした。読んでいただいて感謝いたします。

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