ノーベル賞以上の知名度!の世界的作家「村上春樹」
村上春樹さんは、言うまでもなく日本を代表する作家で、毎年ノーベル賞文学賞の受賞について話題になります。しかし、ノーベル賞云々は、もはやどっちでもいいほど、世界的に評価は熟成されていると言えそう。
追記:2020年のノーベル文学賞はアメリカの詩人、ルイーズ・グリュックさんが受賞されました。毎年のように「ノーベル文学賞 20** 村上春樹」という検索用語が上昇します。もちろん受賞されたら読者も嬉しいのですが、イベントのような賞は賞・・と割り切って静かに応援している空気も感じられます。それでいいような・・(2020年10月9日)
村上氏は生まれは京都ですが、神戸で育ち、西宮市立浜脇小学校、西宮市立香櫨園小学校、芦屋市立精道中学校を経て兵庫県の名門校、神戸高等学校に進学します。
兵庫県立神戸高等学校 ⇒ 早稲田大学
早稲田大学では第一文学部の演劇映像専修でした。一浪後1968年に入学し、さらに7年後の1975年に早稲田を卒業しています。
村上春樹(むらかみはるき)
生まれ:1949年1月12日
出身:京都府生まれ
1964年:兵庫県立神戸高等学校に入学
1968年:早稲田大学、第一文学部に入学
1971年 :高橋陽子さんと結婚
1974年:ジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店
1975年:早稲田大学卒業
1979年:『風の歌を聴け』、第22回群像新人文学賞受賞
1981年 :「ピーターキャット」を譲って小説家業に専念
1986〜1990年 :ヨーロッパ滞在
1987年:『ノルウェイの森』
1992〜1995年:アメリカ滞在
1994〜1995年:『ねじまき鳥クロニクル』
2002年:『海辺のカフカ』
2006年 :フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、世界幻想文学大賞受賞
2009年:『1Q84』BOOK 1、BOOK 2(BOOK 3は2010年)
2017年:『騎士団長殺し』
その他、作品多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。
両親ともに国語の教師・・という家庭がどういう空気か、想像するしかありませんが、当然ながら影響を受けて本好きに成長したそうです。
反発もあって、欧米翻訳文学に傾倒ーー。
一浪後の早稲田入学までには、国立大学も受験したのでしょうか。当時は「第一文学部」でした。
学生時代には大学に行くよりも、演劇博物館で映画の脚本を読み、目指していたのは映画脚本家だったことが知られています。1978年に小説を描くことを思い立って、『風の歌を聴け』を執筆し、鮮やかにデビューしました。
ー村上春樹がDBDをやったらー
僕はおぞましい貯蔵室の地下がわからない。
入り組んだ船内で迷った時、
さっきまで肩にいたケイトがもういないという残酷な事実に気づき、僕は涙を流すことしか出来なかった。遠くでドワイトが板越え煽りしてる音が耳の中でこだましている昼下がりのことだった。 pic.twitter.com/UdM8uIFxNl
— ピルロ (@fd_zw8) September 24, 2019
村上春樹とUTのコラボレーション。佐々木マキさんやフジモトマサルさんのイラストもTシャツに。https://t.co/siWb1EGkfN pic.twitter.com/GUPbysv5X5
— Shinichi Ando (@andys_room) March 1, 2021
村上春樹さんの出身高校は神戸高等学校
神戸高等学校は名前の通り、兵庫県を代表する公立高校で、偏差値もトップクラスです。兵庫県には全国トップクラスの灘高校もあり、激戦区ということでしょう。
兵庫県立神戸高等学校は旧制中学時代もあり、歴史を辿ると明治20年代まで遡り、たいへん長くなります。旧制中学の名前は兵庫県神戸中学校など、幾度か変遷しました。
1919年(大正8年)には、現在の夏の甲子園大会にあたる大会で全国優勝したという輝かしい歴史もあります。公立高校が甲子園に出場するだけでも大変な昨今、ちょっと隔世の感がありますネ。
神戸高等学校は国公立大学に進学する生徒が多く、京大に30名ほどの合格者を出しています。もちろん年度によって異なりますが。
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出身者にはSF作家の小松左京氏がいます。竹久夢二さんや、田宮虎彦さんも出身者。
さらに白洲次郎氏や、扇千景さん、井深大さん、俳優の高島忠夫さんらもいます。ハイレベルというだけでなく、歴史の重みを感じさせられるような県立高校。
所在地:神戸市灘区城の下通一丁目5番1号
やや古い話では小松左京氏などは、この学校を、鉄拳制裁もあるスパルタ教育、と振り返っているようです。
それにしても長い歴史の中で、1924年にタゴールが来訪したり、1940年にヒトラーユーゲント来校など、前後の関係を想像しにくいような事項も織り込まれてきました。
村上春樹さんにとって神戸高校時代とは・・高校時代に限らず、家にあった多数の文学全集などを読み漁ってきたことはよく知られます。高校では新聞部でした。
村上春樹さんの出身大学は早稲田大学(第一文学部)
冒頭の項目のように、村上春樹さんは、一浪後に早稲田大学に進学します。早稲田の第一文学部は、第二文学部が存続していた関係で2006年まで募集されていました。現在は文学部と文化構想学部に改編。
細かいことを言うと、村上春樹氏が入学した当時の早稲田第一文学部は、「哲学科」と「文学科」と「史学科」に別れており、そのような分類は東北大学文学部にもありました。
その文学科のなかに、「演劇映像専修」があり、1999年以前は「演劇専修」でしたから、村上春樹氏の在学当時は、「第一文学部の文学科、演劇専修」という表現になったはずです。
村上氏の卒業論文は「アメリカ映画における旅の系譜」でした。
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早稲田の第一文学部出身者は、あまりに多数おられます
評論家の海野弘さん、小説家の小川洋子さん(芥川賞受賞)、脚本家の北川悦吏子さん、 俳優の堺雅人さん、小説家の高橋三千綱さん(芥川賞受賞)、
同じく多和田葉子さん(芥川賞受賞)、野末陳平さん、小説家の原田宗典さん、俳優の平田満さん、歌舞伎役者の松本幸四郎さん、 小説家の三浦しをんさん(直木賞受賞)、小説家の李恢成さん(芥川賞受賞)などなど。
ちなみに多和田葉子さんもノーベル文学賞受賞候補に挙げられる作家です。
所在地:東京都新宿区西早稲田1丁目6
秋にはまた早稲田祭で賑わいそうです。
村上春樹氏は2019年に70歳にーー。まだまだ衝撃作をたくさん生み出していただけることでしょう。
一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。
たとえ、その人と一緒になることができなくても ―1Q84 BOOK1— 村上春樹のつぶやき (@botmurakamiharu) February 27, 2021