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映画監督の代表的存在となった是枝裕和監督
是枝裕和さんの学歴と出身校についてご案内します。
『万引き家族』のパルム・ドール賞受賞で世界的に著名となった是枝裕和監督は、東京都の出身で早稲田の文学部出身でもあります。もちろん、多数の他の映画においても著名。
2014年から2019年は、早稲田の工学部において表現工学科教授として映画に関係する講義を担当しました。
地元の公立高校から一浪を経て早稲田の文学部、文芸学科に進みました。
都立武蔵高等学校 ⇒ 早稲田大学
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『万引き家族』の撮影時は、使った家屋の細部にいたるまでこだわって選び、こだわって撮影したエピソードが印象的でした。
あのリアルティー、悪く言えば恐ろしいほど雑然としたあの部屋の中を描き出す映画の迫力は、映画のテーマとは少々違う所で、インパクトがありました。
是枝裕和(これえだ ひろかず)
生まれ:1962年6月6日
出身:東京都練馬区
1969年:(推定)小学校入学、7歳
1971年:(推定)清瀬旭が丘団地に引越す
1975年:(推定)中学校入学、13歳
1978年:(推定)武蔵高校入学、16歳
1982年:早稲田大学入学、20歳
1987年:早稲田大学卒業、24歳、「テレビマンユニオン」へ入社
1995年:『幻の光』映画監督デビュー、32歳
1999年:『ワンダフルライフ』
2004年:『誰も知らない』
2008年:『歩いても 歩いても』
2011年:制作者集団「分福」立ち上げ、49歳、『奇跡』
2013年:『そして父になる』カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞、51歳
2015年:『海街diary』
2016年:『海よりもまだ深く』
2018年:『万引き家族』パルム・ドール賞受賞、56歳
2022年:『ベイビー・ブローカー』
2023年:『怪物』、61歳
その他、監督など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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是枝裕和さんの出身高校は東京都立武蔵高等学校
是枝氏が都立武蔵高校の出身であることは広く知られており、高校時代の国語の先生だった遠藤誠治先生は映画監督になってからも感想を送ってくださるそうです。
また、中学時代に引き続いて、高校でもバレー部の部活に打ち込んでおり、部長として活躍していました。
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同校は2021年度から高校からの募集を停止したため、中学校のみの募集で、現在では中学受験の「都立中御三家」の一つとしてさらに注目されています。
歴史ある名門校ですが、現在は、高校からは入りたくても入れない学校になりました。
東京都立武蔵高等学校
所在地:東京都武蔵野市境四丁目13番28号
創立:1940年
「武蔵境駅」から歩いて10分ほどの武蔵高校は、大雑把に見ると亜細亜大学に近く、境浄水場からも近隣です。
卒業生として、アニメーターの小田部羊一さんや、俳優の田中泯さん、女優の岩下志麻さんらがいます。
【武蔵高等学校の大学合格実績】は、2023年の例で、「みんなの高校情報」では以下となっています。
国立大学
東大 9名
京大 2名
一橋大学 10名
東北大学 6名 など多数
私立大学
明治大学 61名
早稲田大学 59名
上智大学 40名
東京理科大学 37名
慶応大学 33名 など多数
是枝氏は一浪して早稲田大学の文学部に進んでいますから、同校の卒業生としてまさに普通の進学だったことが分かります。
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是枝裕和さんの出身地、東京都清瀬市と出身小学校、出身中学校
是枝監督は生まれたときは練馬区で、9歳の頃に清瀬市にある清瀬旭が丘団地に移ったことが知られています。この旭が丘団地が映画『海よりもまだ深く』(阿部寛さん主演)のロケ地として知られます。
実際に住んでいた団地での撮影は有名となっています。
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そこで、地図で見ると「旭が丘団地」に接するように「清明小学校」があり、その近辺に「清瀬第三中学校」があります。
直接的な根拠は確認できないのですが、是枝監督の出身校が、清明小学校と清瀬第三中学校という情報がネットに見られるようです。
是枝氏が20代なかばまでこの団地に住んでいたという事実と照合しても、これらの学校は妥当のように見えます。
ただし推定の範囲ながらです。
また、是枝氏が小学生、中学生だった1970年代と現在では学校名の変遷もありました。
出身小学校(推定):清瀬市立清明小学校
所在地:東京都清瀬市旭が丘2丁目8−1
団地とは道を一本挟んで、すぐ横にあります。
ちなみに監督は、1972年のドイツで行われたミュンヘンオリンピックのバレーボールで日本男子が金メダルを得たことに感銘したそうです。
当時は、まだ10歳の少年だったはずで、しかし、中学と高校で続けるだけのインパクトがあったようです。
本日12月13日(水)、是枝裕和監督のトークイベント「これまでと これから」を開催しました。小さなキャパシティにつき、最終的に倍率10倍となった抽選を経てお集まりいただいた皆さまのため、1時間半以上にわたってじっくりお話しいただきました。是枝監督、お忙しい中本当にありがとうございました! pic.twitter.com/4O5TdCft09
— 鎌倉市川喜多映画記念館 (@kamakura_kfm) December 13, 2023
出身中学校(推定):清瀬市立清瀬第三中学校
所在地:東京都清瀬市旭が丘1丁目262
こちらから、上記の武蔵高等学校に進学しました。都内では、比較的近隣の公立高校でもあります。
是枝裕和さんの出身大学は早稲田大学
裕和さんは一浪して早稲田の第一文学部に入ったことが知られています。受験勉強に専念するまでは、上記のように、バレーボールに熱中していたと見られます。
部活動引退後は大学進学を果たすべく受験をしましたが、残念ながら一浪しました。早い段階から私立文系に絞っていましたので、国語、日本史、英語の3教科を勉強していました。特に国語は予備校の先生の教え方が非常に分かりやすく、国語の成績は安定しました。
(https://daigakushinbun.com/post/views/853 より)
余談ですが、国語というのは公式があったりしませんが、受験生にとって問題と回答の関係性が見えてくると、点数の安定する教科になる、というのは、多くの人が体験しているかもしれません。
早稲田大学
所在地:東京都新宿区戸塚町1丁目104
現在では地下鉄が縦横に走り、西早稲田近辺はアクセスがたいへん便利になりました。かなり昔の学生は、高田馬場からのバスに乗ったり歩いたりでした。
今でも、この近辺の夜の街はおしゃれな一方で、学生たちの適度な喧騒が聞かれるような気がします。
監督にとって、入学してからはかなり映画に傾いた生活があったようです。
また、映画が大好きでしたので、貪るように毎日観ていました。1日平均3〜4本は平気で観ていて、その頃から映画監督という仕事に憧れを抱き始めました。
しかし、大学時代は自由を謳歌し過ぎたため、1年間の留年も経験。
大学5年目の時は授業がびっしりと埋まっていながらも、同時並行で就職活動も行っていました。(同上)
毎日、映画を3〜4本見ていたら、どんな頭の中になるのでしょう。
ちょっと想像がつきませんけれど、音楽漬けだった音楽家、小説漬けだった小説家がいるように、映画の世界でもそれは当然のことなのかもしれません。
大学生活は5年はかかったけれど、卒業と同時に「テレビマンユニオン」に入社して、その分野での仕事を続けてきました。
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1995年に『幻の光』で監督デビューしたときには、早々に「第52回ヴェネチア映画祭」の金のオゼッラ賞を受賞しています。
2004年の『誰も知らない』では柳楽優弥さんが注目されました。
『怪物』大ヒット記念
是枝裕和 監督映画、マイベスト51.海よりもまだ深く
2.歩いても 歩いても
3.そして父になる
4.誰も知らない
5.海街diary#怪物 #是枝裕和 pic.twitter.com/nIaUQQqupX— タイラーP@映画の感想.com (@movie_Tyler_P) June 13, 2023
2011年の『奇跡』には子役として前田航基さん、前田旺志郎さんが出演。
『そして父になる』も印象的な映画で、福山雅治さん、尾野真千子さん、真木よう子さん、リリー・フランキーさんがそれぞれの持ち味をだしていました。
また、あまりに有名になった『万引き家族』では、個人的には安藤サクラさんの演技が、改めてすごみがありました。
2023年の『怪物』は脚本が坂元裕二さんで、その組み合わせに、多くのファンが期待したことと思われます。黒川想矢さん、柊木陽太さんという子役も注目されました。
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(柊木陽太さんのインスタから)
こう見てくると、当たり前なのですが、監督の作品と、俳優さんたちの活躍がダブって見えます。
ますますの優れた作品を世に送り出していただけると思います。
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以上、簡単ですが是枝裕和さんの出身校についてでした。