人気脚本家、東京ラブストーリーの坂元裕二さん
坂元裕二さんの学歴と出身校についてご案内します。坂元裕二さんは言わずと知れた人気脚本家。
現在、東京芸術大学の脚本分野の教授でもあります。大阪府の出身で、高校は奈良市にある奈良育英高等学校を卒業し、大学には進学していません。
奈良育英高等学校 ⇒ 進学せず
高校時代や、高校卒業前後の坂元裕二さんについては詳しい情報が見つかりません。しかし、19歳でシナリオ大賞を受賞していますから、もはやその路線は確かだったのではないでしょうか。
奥さんが女優の森口瑤子さんということも、よく知られています。
坂元裕二(さかもとゆうじ)
生まれ:1967年5月12日
出身:大阪府
1974年:(推定)小学校入学、7歳
1980年:(推定)中学入学、13歳
1983年:(推定)奈良育英高校入学、16歳
1986年:(推定)奈良育英高校卒業、19歳
1987年:第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞
1991年:『東京ラブストーリー』大ヒット、24歳
1996年:『ユーリ』初監督作品
1998年:森口瑤子さんと結婚
2010年:『Mother』で橋田賞など受賞
2011年:『それでも生きていく』、44歳
2013年:『最高の離婚』、『Woman』、45歳
2015年:『問題のあるレストラン』
2016年:『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、東京芸術大学大学院、映像研究科映画表現技術脚本領域教授に就任
2017年:『カルテット』
2018年:『anone』、51歳
2021年:『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』、54歳
2022年:『初恋の悪魔』
2023年:『怪物』(第国際映画祭にて脚本賞)、『クレイジークルーズ』
2025年:『ファーストキス 1ST KISS』、『片思い世界』
その他執筆等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
年齢を振り返ると、『東京ラブストーリー』が爆発的なヒットだった1991年、坂元さんはまだ24歳前後・・。凄い才能としか言いようがありません。
2018年の連続ドラマ『anone』が終わった時に、自らのInstagramで、今後しばらくの間連続ドラマの脚本執筆を休むと宣言しました。ドラマで坂元さん作品がしばし見られないのは残念でした。
しかし、2021年には映画『花束みたいな恋をした』とともに、再び、連続ドラマが放映され、『大豆田とわ子と三人の元夫』も大きな反響を呼びました。
さらに『怪物』は第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞などを受賞し、大きな話題となりました。
違うところへ行きたい.. でも
(一昔前のJ-POPみたいな)
かっこいいこと言ってる人って
見えていない人だと思う今、俺たぶん見えてないの
(’18年 連続ドラマ執筆を休止中)#坂元裕二 氏 pic.twitter.com/xqr1X8oYYU
— yummy . . ❤︎ (@yummy1026m) December 27, 2020
坂元裕二さんの出身高校は奈良育英高等学校
坂元裕二さんの進学した奈良育英中学校・高等学校は中高一貫型の私立共学校です。
坂元裕二さんが、中学校から当校であったかは不明。併設型ながら、中学校からよりも高校からの入学者のほうが多いのが特徴となっています。
奈良育英高等学校では現在『関関同立』の大学への合格者が増えつつあるそうです。
主流としては
『産近甲龍』(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)や『摂神追桃』(摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学)などの私立大学などに進学する生徒が多い
という情報があります。
進学校であり、かつスポーツでもプロの選手を輩出する高校という位置づけでしょう。
奈良育英中学校・高等学校
所在地:奈良市法蓮町1000番地
さすが奈良・・・近くに奈良女子大学が見えている他、聖武天皇陵はじめ名所旧跡が多々並んでいます。
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奈良育英高等学校の運営母体は奈良育英学園。
育英と言うと、仙台育英学園高校、前橋育英高校などを連想する方もいるかもしれませんが、この3者は特に関連はありません。
奈良育英高校と姉妹校になるのが、同じ奈良市内にある育英西中学校・高等学校。こちらは女子校です。
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奈良育英高等学校の出身者には、坂元裕二さんの他に、お笑い芸人の安達健太郎さんらがいます。スポーツ分野でのプロ選手も多数輩出。
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坂元裕二さんの生まれは大阪&情報の少ない人気脚本家!
坂元裕二さんは生まれは大阪で、実家は自動車整備工場を営んでいたとされますが、奈良育英高校に進むまで、ずっと大阪であったかーー。
基本的なことが不明です。
分かり次第追記します。つまり出身小学校、出身中学校などの基礎情報がほとんどありません。
べつだん非公開にしているわけではないと思われますが、人気脚本家でありながら、意外と知られていないかも知れません。
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『東京ラブストーリー』がヒットしても、2021年では『花束みたいな恋をした』が話題となっても、出演の織田裕二さんや菅田将暉さん、有村架純さんは話題となっても、「誰が書いたかーー」は、ファンとしては哀しいほどに、注目されないのかも知れません。@個人の感想。
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これは視聴率と同じテーマで、それはそれでいいとも考えられます。
坂元裕二さんの出身大学はなし
上記のように19歳で脚本家デビューした坂元さん。大学に行くまでもなく自分なりに脚本を学ぶ生活が始まっていたようです。
ご本人は大学に進んでいませんが、現在、東京芸大の教授というのも不思議なめぐり合わせでしょうか。
建築家の安藤忠雄氏も、ご本人は大学に進んでいませんが、東京大学工学部建築学科教授に就任し、現在は特別栄誉教授となっています。
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ドラマ好きの間で「坂元ファン」がいます。セリフが胸に刺さるとか。
『東京ラブストーリー』が大ヒットした当時のことは分かりませんが、街から女性が消えたと言われるほどの社会現象だったことでしょう。
有働由美子さんがあさイチに出ていたころ、織田裕二さんが出演し、「カンチ!」と、感極まっていたのようすが、凄いインパクトでした。
そこまで強く引きつける脚本の魔力はどこから生まれるのか、大変興味深いです。
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以下は、2019年の国際コンテンツ見本市「MIPTV」の開催されたカンヌにて、坂元さんが来場したときの話。
『Mother』や『Woman』は海外でもリメイク版が作られ、反響が大きいというのです。
『Mother』はトルコでは『Anne(アンネ)(母)』というタイトルでリメイク放送されて大ヒットしたとのこと。そのトルコ版が世界34カ国以上で展開されているとは驚きました。
『Woman』も『Kadin(カドゥン)(女)』というタイトルで同じく放送され、こちらも海外展開されました。
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わりと普段は小さなことにこだわって、生活の様子の面白さを中心に描いている作品が多いのですが、『Mother』『Woman』はこれまで書いているものの中でもストーリー性が強いと思います。でも、脚本を書いているとき、実はとても怖かったんです。田中裕子さん、松雪泰子さん、満島ひかりさんら、皆さんのお芝居にどのように応えることができるのかと。
(マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20190424-sakamoto_yuji/ より)
偉大な脚本家と、こちらは思うのですが、ご本人にはやはり、立派な女優さんたちを前にプレッシャーがあるのですね。
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また、坂元作品を担当する水田伸生監督が、坂元さんのシナリオについて、「映像化の難易度が高い。だから、常に戦う気持ちで臨んでいます」と語っているのも、たいへん印象的でした。
坂元さんは撮影したシーンがイメージと違うと「撮り直そう」と言ってくれるのだそうです。撮り直そうと言える坂元裕二さんも偉大だけれど、「言ってくれる」と言える水田氏も素晴らしいと思いました。
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個人的なことですが『Woman』も『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』も、まさにセリフに「やられた」感があります。
『Mother』、『Woman』、『anone』に出演し、哀しくも偉大な母を演じたのが田中裕子さんです。そういえば、今や立派に成長した芦田愛菜さんは、『Mother』の出演で天才子役と、その堂々ぶりに驚愕させてくれました。
脚本家が、役者さんのキャラクターを開いていったという面もあるのかもしれません。2013年に『Woman』では主役ではないけれど、満島ひかりさんの主治医役だった高橋一生さんが、それまで演じた役とは違う持ち味を引き出され、ご本人にとって転機となったそうです。
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2021年1月に公開された映画『花束みたいな恋をした』も、菅田将暉さん、有村架純さんという贅沢なキャストで、注目されました。公開直後から躍進的な興行実績を挙げました。
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またユリイカ2021年2月号(アマゾンへのアフィリタグです)、では坂元裕二さん特集が組まれておりファン必見と言われます。
そして2021年のドラマ、『大豆田とわ子と三人の元夫』(松たか子さん主演)も反響を呼びました。濃いファンが多い一方で、いわゆる視聴率の分野では、格段に高いわけでもないというのは恒例のようになっています。
2022年には『初恋の悪魔』は早いテンポでことが進みました。
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上述のように坂元裕二さんは、2023年5月27日に「第76回カンヌ国際映画祭」において『怪物』で脚本賞を受賞しました。『怪物』の監督は是枝裕和さん。是枝裕和氏は早稲田大学の出身となります。
是枝裕和の「怪物」がカンヌ脚本賞、坂元裕二「たった1人の孤独な人のために書いた」https://t.co/gfjLIgm8Fg#怪物 #是枝裕和 #坂元裕二 #第76回カンヌ国際映画祭 #Cannes2023 pic.twitter.com/Xw0IaZPeto
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) May 27, 2023
出演は、安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さんなど、まさに是枝氏と坂元氏がワクワクしながら期待していた方々が実現しました。
2025年の『ファーストキス 1ST KISS』と『片思い世界』はどちらもたいへん注目されています。
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以上簡単ですが、坂元裕二さんの出身校についてでした。