母親役も多くなった松雪泰子さん
松雪泰子さんは物静かな印象の女優さんです。『フラガール』や『mother』などで知られており、朝ドラの『半分、青い。』では故郷の素朴な母親を演じました。
佐賀県の出身で、地元の鳥栖(とす)商業高校の高校生時代に「第1回メンズノンノ・ガールフレンド」に選出され、卒業後は上京してモデルや女優として活躍してきました。
佐賀県立鳥栖商業高等学校 ⇒ 進学せず
父親は地元で鳥栖ガスを経営していました。
『白鳥麗子でございます!』は当時、すっかりのはまり役だったとか。
『Mother』の鈴原奈緒役では、表情が淡々としているように見えて、母性に目覚めていく教師の姿が切ないものでした。
『Mother』や『Woman』『カルテット』など、坂元裕二さん脚本の作品ファンには、ことに忘れがたいドラマでした。
2006年の『フラガール』は、当時、話題となった『ALWAYS 三丁目の夕日』を押し退けた形で、米アカデミー賞外国語映画賞ノミネーションのための日本代表作品に選ばれました。
松雪泰子さんも、同作で日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞しています。
1450ccのハーレーダビッドソンを乗りこなすという「松雪」さんは本名。
松雪泰子(まつゆきやすこ)
生まれ:1972年11月28日
出身:佐賀県鳥栖市
1979年:(推定)田代小学校入学、7歳
1985年:(推定)田代中学校入学、13歳
1988年:(推定)鳥栖商業高等学校入学、16歳
1989年:『MEN’S NON-NO』のオーディション選出、17歳
1991年:(推定)鳥栖商業高校卒業、19歳
1991年:『熱血!新入社員宣言』女優デビュー
1993年:『白鳥麗子でございます!』主演、21歳
1998年:ギタリストGAKUさんと結婚(〜2004年)
2006年:『フラガール』平山まどか役、34歳
2008年:『容疑者Xの献身』花岡靖子役
2010年:『Mother』鈴原奈緒役
2014年:『家族狩り』氷崎游子役
2016年:『古都』二役で主役
2018年:『半分、青い。』楡野晴役、46歳
2019年:『サイン -法医学者 柚木貴志の事件』 和泉千聖 、『ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜』天ノ真奈子
2020年:『甘いお酒でうがい』川嶋佳子、48歳
その他出演等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
中園作品で最初に好きになったのは、1993年の「白鳥麗子でございます!」当時ハタチの松雪泰子さんを観て、こんな綺麗な人がいるんだって中2の僕は思いました。主題歌のZARDの「負けないで」も最高でした。#松雪泰子 #白鳥麗子でごさいます pic.twitter.com/kr9uWgN4cl
— ロウヒニク (@yumesinai) 2018年5月23日
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松雪泰子さんの出身高校は鳥栖(とす)商業高等学校
松雪さんは、生まれ故郷である佐賀県の鳥栖(とす)市で、地元の公立商業高校に進学しました。
鳥栖商業高等学校は、公立高校ながら野球部が甲子園に出場したり、県大会で準優勝したりしています。
ちなみに松雪さんが高校生だった当時、鳥栖商業にはわりとヤンキー気質があったそうです。そして松雪さん自身もそんな傾向だったという逸話が残っています。
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鳥栖商業高等学校
所在地:佐賀県鳥栖(とす)市平田町1110-8
鳥栖商業高校は、鳥栖市内でも新幹線が通る近くに、坂道に囲まれるように建っています。
ところで、九州に疎い者からすると鳥栖市は、「福岡県の久留米市のすぐ北」にありますから、あれ?福岡県でないの?と思ったりします。
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そのへんのところ、福岡出身の博多華丸さん・大吉さんが、松雪さんに質問したことがありました。2018年の4月に、「あさイチ」に出演した時のこと。
お笑い芸人の「はなわさん」の『佐賀県♪』のなかでは、松雪さんも佐賀県出身であると指摘し、かつ「公表してねぇ」と続きました。それで松雪さんは、自分が佐賀県出身であることを公表していたとかいないとか・・ほとんどネタのような話題がありました。
それを敢えて、大吉さんが質問したのです。
「ご出身は鳥栖ですよね」と大吉さんが質問すると、松雪さんは「地理的にはほぼ福岡なんですよね」と返すような会話がありました。
それについて、松雪さんが(佐賀より)福岡に憧れていた等々とする記事もありました。しかし単純に、地図で見る通り、福岡県に含まれていて全然不思議のないような地理的な位置にあります。
はなわさんの歌に組み込まれることは、松雪さんは快諾したそうです。
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鳥栖商業高校の出身者には、プロボクサーの藤満霞さんらがいます。
高校生の松雪さんは、略歴にもあるように、高校2年で『MEN’S NON-NO』のオーディションに選出され、モデルとしての活動が始まりました。ゆえに高校生ながら、仕事のために上京する生活となりました。
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出身地鳥栖市と出身中学校、そして本名「松雪」さんの由来
このように松雪泰子さんは、福岡県に挟まれるような位置の「佐賀県鳥栖(とす)市」の出身。すでに著名人として、鳥栖市立田代中学校の出身者一覧にも載せられています。
先述のように、父親が鳥栖ガスの社長ということで、恵まれた環境で育ったもよう。
鳥栖市立田代中学校
所在地:佐賀県鳥栖市田代外町651−1
鳥栖市内でも、上記の鳥栖商業高校とは3キロ程度離れた地域となります。また、出身小学校とされる鳥栖市立田代小学校も、田代中学から東北方面に300m程度の近い関係です。
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鳥栖市立田代小学校
所在地: 佐賀県鳥栖市田代上町301−1
田代小学校の前の道は「長崎街道」であり、「田代大官所跡」の史跡が立ち、歴史の趣のある一帯となっています。
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上記のように、佐賀県ながら福岡との結びつきが強い地域に見えます。そんな鳥栖市で「松雪さん」は、珍しくないのか、気になりました。やはり同地でも珍しいそうです。
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2018年の4月に、松雪さんがNHKの「日本人のおなまえっ!」にも出演しました。番組内の分析によると松雪さんという名字はおそらく鳥栖市にしかないこと、鳥栖市内の54件に電話したことなどが語られました。
江戸時代には松雪さんがいた。鳥栖市は「松」と「雪」が身近な地域だった。国宝の雪松図屏風には松と雪が書かれている。縁起がいいからかつて付けたのではないかというところまで推測が進んだ。
(https://datazoo.jp/tv/ネーミングバラエティー日本人のおなまえっ!/1153903 より)
松は冬でも枯れないし、国宝の『雪松図屏風』には松と雪が描かれます。
そんな高貴な由来を感じさせる「松雪」さんです。
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勝手に余談ながら、三井記念美術館所蔵の国宝、円山応挙「雪松図屏風」のなかの雪は、雪を「描いた」のでなく、紙の地を塗り残したことで描かれた雪・・という格調高い作品です。
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松雪泰子さんの出身大学はなし
このような経緯で松雪泰子さんは、大学へは進学せずに女優となりました。
高校2年で「メンズノンノ・ガールフレンド」に選出され、卒業後、その年のうちに女優デビューし、その後も女優活動に専念してきました。
離婚したギタリストGAKUさんとの間には長男がおられます。著名人のお子さんがどこの学校に行っている等々で話題とされがちですが、お子さんは別問題で、また松雪さんの二人の弟も俳優や歌手として活動中。
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映画の『フラガール』での松雪さんの教える側の演技も印象深いものでした。一日6時間も練習し続けたという話。
松雪泰子 フラガール pic.twitter.com/LWgdjnouUA
— 川蝉☆奇蹟の月 (@kawasemi_11) February 7, 2020
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また、2010年には自らブランド「Malulu..」(マルル)をプロデュースしました。この件は女優となった松雪さんが余裕で始めたような話でなく、ずっと「ものづくりに興味があった」そうです。
こちらは2016年に映画『古都』で主演するにあたってのインタビュー。
今でも、自分がデザイン系の仕事を選んでいたら、どんな人生になっていたのかと考えることがあります。だからといって現在の道を後悔しているわけではありません。しっかり想像力を働かせて自分で決めた道ですから。
(松雪泰子 わが子に伝える田舎育ちの私流「情報に振り回されない生き方」 より)
なるほどでした。話の前後としては、タイトル通り「わが子に伝える」という趣旨です。
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引き続き、幅広い活躍が期待される松雪泰子さんの、出身校について、でした。
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