味わい深いベテラン俳優、段田安則さん
段田安則さんは、1957年生まれのベテラン俳優。京都で生まれ育ち、京都市内の中学・高校を経て、地元の立命館大学に進学しました。劇団での活動から始まり、その後はあらゆる表情を多彩に演じる俳優。ドラマ、映画だけでなく演劇の演出やナレーションでも活躍中です。
平安高校 ⇒ 立命館大学
平安高校は現在の龍谷大学付属平安高等学校となります。段田安則さんは立命館大学では文学部でした。立命館を中退後に青年座研究所に入り、夢の遊眠社などで活動ーー。
高校時代から、毎月演劇を観ており、文学座に入ることに憧れていたとのこと。
段田安則(だんたやすのり)
生まれ:1957年1月24日
出身:京都市山科
1969年:(推定)花山中学校入学
1973年:(推定)平安高校入学
1976年:(推定)立命館大学入学(のちに中退)
1981年:青年座研究所を卒業
1981年:「夢の遊眠社」へ入団(〜1992年)
1982年:『怪盗乱魔 亭主と間男の共存できる家族制度を求めて』(舞台)
1996年:大河ドラマ『秀吉』滝川一益役、連続テレビ小説『ふたりっ子』野田光一役
2000年 :連続テレビ小説『オードリー』 佐々木春夫役
2012年:『ドクターX〜外科医・大門未知子』鳥井高(2016年も)
2015年:『三人姉妹』
2016年:大河ドラマ「真田丸」滝川一益役
2017年:『就活家族〜きっと、うまくいく〜』天谷五郎役
2019年:『LIFE LIFE LIFE 〜人生の3つのヴァージョン』
2020年:『女の一生』演出、『半沢直樹』紀本平八役
2021年:『六畳間のピアノマン』夏野泰造役、『カムカムエヴリバディ』雉真千吉役
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。
『#半沢直樹』で紀本常務を熱演 段田安則が明かす「大和田との“幻のシーン”があったんです」
— ルルフ (@hervorruf) October 5, 2020
段田安則さんインタビュー https://t.co/xOsIkRLBkF
>本来なら舞台に続けて出演していた筈の時期に、ありがたくも『半沢直樹』に出演させて貰う事になった
舞台2本飛んだ事で段田さんにオファーが…! pic.twitter.com/PVdx3Fu1yu
密室でスリリングに展開する極上の会話劇。段田安則さんが舞台『出口なし』に出演!|雑誌 家庭画報公式サイト https://t.co/2PB77PqyBE pic.twitter.com/CdCxEUzCdC
— 秋山和輝 (@KG_akiyama) August 27, 2018
段田安則さんの出身高校は平安高校(現:龍谷大学付属平安高等学校)
龍谷大学付属平安中学校・高等学校が現在名になったのは2008年のこと。
特に野球部は名門校として知られており、甲子園への出場は「春40回夏33回の計73回」(2021年2月現在)と全国最多出場の記録を保持するとのこと。一昔前、高校野球の結果を伝える報道で「平安高校」の名前を耳にした方は、全国的に多いようです。
長いこと男子校でしたが2003年に男女共学となり、段田さんが在校した当時はもちろん男子校。
所在地:京都市下京区大宮通七条上ル御器屋町30
龍谷大学付属平安高校は、大雑把にいうなら西本願寺の近く。関西の方には今さらですが、京都駅からも近い関係で、龍谷大学大宮キャンパスも隣接。
同校には、「アスリートコース」という硬式野球専門のコースもあります。設置者は学校法人龍谷大学。
出身者として多数のプロ野球選手を輩出。他にも「あのねのね」の原田伸郎さん、俳優の団時朗さんらがいます。
上述のように、段田安則さんにとって高校時代は、毎月、京都会館に通い、文学座などの公演にはまっていた時期の様子です。
段田安則さんの出身中学と山科区

出身校とされる京都市立花山中学校は、山科区にある公立の中学校。
段田さんの生まれは京都の東山区山科でした。現在は山科区となり、京都から琵琶湖方面にJRの琵琶湖線、湖西線の走る位置となります。
所在地:京都市山科区北花山横田町27-1
京都市立花山中学校は女優の風吹ジュンさんの出身校でもあります。
詳細は分かりませんが、こういう環境で中学時代の段田安則さんは通学していたことでしょう。
段田安則さんの出身大学は立命館大学
段田安則さんは立命館大学に入学し、専攻は文学部の日本文学でした。しかし、中退した時期は分かりません。
つまり、文学座などを目指して上京したという時期がいつか。立命館に入学してからだとして、スッパリと中退してから、東京でどこかの劇団に入ることを目指したのか。または、在学しながら上京して劇団入団を模索していたのかーー。
その辺は、重要なことではありませんが。
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立命館大学は歴史も古く、創立者は西園寺公望氏。1869年に創設された私塾立命館はすぐに閉鎖されましたが、諸々の経緯の末、1900年に設立された「京都法政学校」が立命館大学の前身とされます。
ちなみに文学部もある衣笠キャンパスは、西園寺氏の人脈から来るところの愛新覚羅溥儀による寄付で築かれたそうです。
1988年には西園寺記念館も建てられました。
所在地:京都府京都市北区等持院北町56−1
衣笠キャンパス周辺には、龍安寺、仁和寺があり、金閣寺も近く、まさに観光の名所に隣接してるような大学キャンパスとなります。
いずれにしても、段田さんは中退したとはいえ、文学部で日本文学を専攻する意向があったということ。近年あらためて小説にも惹かれているという話です。
立命館大学の出身者には、脚本家の井上由美子さん、作家の笙野頼子さん、水上勉さん、女優の小林綾子さん、長門裕之さん、岡村隆史さんなどの他、スポーツ選手も多数。
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段田さんの活躍は、このように大学を辞めてからのほうが、歴史も当然、長くなります。当初は、『青年座研究所』に入りました。
『青年座研究所』は『劇団青年座』が主催する演劇学校とのこと。開設されたのは1975年のこと。
段田さんがこちらに入ったのが、もし大学入学直後と想定される1976年だとしても、できたばかりの学校だったと言えそうです。
『青年座研究所』所在地:東京都渋谷区富ヶ谷1-53-12
卒業生には他に上杉祥三さん(長野里美さんの夫)、山路和弘さん、緒形直人さんという錚々たるメンバーがいます。
『青年座研究所』を卒業した1981年に、段田安則さんは『夢の遊眠社』に入り、主だったメンバーとして1992年まで活動しました。上の年譜では省略していますが、この間、多くの舞台に立っています。
『夢の遊眠社』は1976年に野田秀樹さんらによって作られ、1992年に解散。メンバーには、野田さんの他に、上杉祥三さん、円城寺あやさん、佐戸井けん太さん、田山涼成さん、浅野和之さんらがいました。
現在では、バイプレイヤーの一人というべきか、幅広い活動。
【STAGE/MUSICAL】大竹しのぶ・稲垣吾郎・ともさかりえ・段田安則が13年ぶりに再集結! 舞台「LIFE LIFE LIFE ~人生の3つのヴァージョン~」開幕!! ✨※コメントあり ✨#LIFELIFELIFE #大竹しのぶ #稲垣吾郎 #ともさかりえ #段田安則 https://t.co/o6z9a7VyID pic.twitter.com/KxW27esNKI
— Astage-アステージ- (@astage_ent) April 6, 2019
2021年2月の『六畳間のピアノマン』(古舘佑太郎さん、三浦貴大さんの出演)では息子を亡くした父親の怒りや悲哀を、味わい深く演じていました。以上、段田安則さんの出身校についてでした。