福島出身で大俳優となった西田敏行さん
西田敏行さんは言うまでもない大御所俳優の一人。
福島県の郡山市出身で、映画出演に憧れながらも、このままでは標準語が話せないと焦り、地元の郡山市立の小原田中学校を経て、高校からは上京して明大附属中野高校に進学。さらに系列の明治大学に進学しました。
明治大学附属中野高校 ⇒ 明治大学
明治大学では農学部でしたが、一年時に退学しています。明大入学と同時に入った「日本演技アカデミー」に一年ほど通いました。
どの番組で西田さんが話していたか、うろ覚えで恐縮ですが西田さんが中学生だったころ、修学旅行で東京に行き、山手線などのJRに乗ったときに、周囲の同級生の話す言葉が明らかな東北弁なのが恥ずかしいと思って、自分は関係ない人のように離れて立っていた・・・というようなエピソードがありました。
東北弁は恥ずかしいものではありません。しかし、当時の西田さんにとって、映画を観ては自分がスクリーンに映ることを夢みてきた少年にとって、まさに標準語で話すことこそ、重要だったと思われます。
芸能界での活動のために、すでに活動していて高校から上京した芸能人の方は多々います。西田さんの場合、未定ながら自分の希望を貫いて明大付属中野高校に入ることができたのは、やはり強い意志のなせる業だったことでしょう。
西田敏行(にしだとしゆき)
生まれ:1947年11月4日
出身:福島県郡山市
1963年:(推定)明治大学附属中野高校入学
1966年:明治大学入学
1967年:『渥美清の泣いてたまるか』俳優デビュー
1971年:『写楽考』主役
1977年:『特捜最前線』
1980年:『池中玄太80キロ 』
1981年:『もしもピアノが弾けたなら』『おんな太閤記 』
1986年:『植村直己物語』
1988〜2009年:『釣りバカ日誌』
1990年:『翔ぶが如く』西郷隆盛役
2001年:『探偵!ナイトスクープ』
2006年:『功名が辻』徳川家康役
2008年:紫綬褒章受章、『瞳 』
2015年:『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』
2016年:首を痛め頸椎亜脱臼、『家族ノカタチ』
2018年:『西郷どん』ナレーション、『Missデビル人事の悪魔・椿眞子』
2019年:『任侠学園』阿岐本雄蔵、『サイン -法医学者 柚木貴志の事件』兵藤邦昭
2020年:『新解釈・三國志』蘇我宗光
その他出演等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。
代表作の1つ『釣りバカ日誌』は特別編2本も加えると22作という長期シリーズとなりました。三國連太郎さんとのコンビの映像は、多くの視聴者の目に焼き付くものとなりました。
2016年に入院したときには、西田さんについて一時、虚偽の報道がありネットで噂が流れるなどありましたが、ご本人は明確に否定しました。
『西郷どん』と並行して
『翔ぶが如く』観てるから
どうしても吉之介さぁが西田敏行
一蔵どんが鹿賀丈史のイメージが抜けないし登場人物も一々脳内変換が大変(笑)(^ω^;);););)#西郷どん#翔ぶが如く pic.twitter.com/AeVCGuQtOf— まみり大好き芸人やっさん(๑´ㅂ`๑)✋ (@mamiri_yassan) 2018年2月19日
西田敏行さんの風貌は、西郷隆盛役が似合っていたのも頷けます。また田中角栄を演じたいと度々コメントしている、というのも分かるような・・・
西田敏行さん
映画俳優に憧れるようになり、小学五年生の時から映画のスクリーンに映る自分を想像するようになった。 pic.twitter.com/vdEfatV2lQ— 叶ったー (@kanau111) 2018年2月19日
なるほどですね。
出身高校は明大付属中野高等学校
西田敏行さんの出身高校は、正式名「明治大学付属中野中学校・高等学校」で一般に明大中野と呼ばれます。男子校で、姉妹校として明治大学付属中野八王子中学校・高等学校もあります。
定時制課程があり、明大中野の定時制からは芸能人を多数輩出しました。輩出というより、芸能活動をしていたから明大中野の定時制に入学したというべきでしょうか。
男女共学だった定時制課程は2003年に終わりますが、定時制の出身者には三原じゅん子さん、西城秀樹さん、近藤真彦さん、本木雅弘さん、中森明菜さんらがいます。他校からの編入の場合も多く、また、在籍期間も人によって色々です。
西田敏行さんは全日制で、明大中野の出身者には自民党の笹川尭さんや、俳優の津川雅彦さん、松方弘樹さん、坂口憲二さん、音楽家の宇崎竜童さんらがいます。
また大相撲の元若乃花の花田虎上さん(高等部中退)や、貴乃花親方(中等部卒)らもこちらの出身になります。
昨今では芸能人の通う高校として堀越高校などが代表的ですが、明大中野の定時制が以前はそのような位置にあったということでしょう。
所在地:東京都中野区東中野3丁目3−4
明治大学付属中野高等学校からは、8割くらいの生徒が明治大学に進学しています。
西田敏行さんも明治大学の農学部に進学しました。
西田敏行さんの出身大学は明治大学(農学部)
農学部を選んだ理由等は分かりませんが、何れ、入学した年に退学しています。入学した年の翌年、1967年に『渥美清の泣いてたまるか』で俳優デビューしていますから芸能活動が多忙だったことでしょう。
1986年の映画『植村直己物語』で主演したモデルの植村直己さんは明大農学部の先輩にあたります。
2003年に心筋梗塞で入院したときは、吉永小百合さんから手紙をもらって感動し、禁煙を宣言したと言われています。
明治大学の農学部のキャンパスは、生田キャンパスになります。
所在地:神奈川県川崎市多摩区東三田1丁目1−1
明治大学の出身者はもちろん多々います。
俳優では、高倉健さん、小林旭さん、そして明大の農学部出身で有名なのが向井理さんです(明治大学農学部生命科学科)。向井さんは知られているように在学中に、ベストポスターアウォード賞を受賞。
女優では田中裕子さんや、松原智恵子さん、北川景子さん、山本美月さん、井上真央さん、原田夏希さん、川島海荷さんらがいます。
2017年の『ドクターX〜』第5シリーズでは、西田敏行さんが蛭間重勝院長役で出演し、お身体が心配された後だけに、多くの視聴者をとりあえずホッとさせてくれたようです。