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辻村深月さんの経歴、ライトノベル好き
辻村深月さんは直木賞や本屋大賞などを多数受賞して活躍中の小説家。
山梨県の出身で、地元の小中学校を経て山梨学院大学附属高校から千葉大学に進みました。卒業後は団体職員を経て小説に専念しています。2020年公開予定の映画『朝が来る』も期待されます。
高校は私立の山梨学院大学付属高校で、ミステリ研究会があるという理由も一因で千葉大学の教育学部に進学しました。
山梨学院大学付属高校 ⇒ 千葉大学
辻村深月(つじむらみづき)
生まれ:1980年2月29日
出身:山梨県
1995年:山梨学院大付属高校入学
1998年:千葉大学入学
2002年:甲府市で団体職員となる
2004年:「冷たい校舎の時は止まる」でデビュー
2008年:専業作家となる
2011年:『ツナグ』吉川英治文学新人賞受賞
2012年:『鍵のない夢を見る』直木三十五賞受賞
2016年:『朝が来る』東海テレビがでドラマ化
2018年 :『かがみの孤城』本屋大賞受賞。
2019年:『ドラえもん のび太の月面探査記』書き下ろし脚本
2020年:『朝が来る』永作博美主演で映画化
その他、作品等多数
*略歴は当サイト独自のまとめです。
辻村さんはペンネームで、「辻」の文字は、小学校6年生の時から熱狂的ファンになった綾辻行人氏の辻からとったとされます。
作家デビューとなった作品の「冷たい校舎の時は止まる」は、高校時代から書き始めて大学時代にも書き続けたという作品。
辻村深月さんの出身高校、山梨学院大学附属高等学校
辻村深月さんが山梨学院大学附属高等学校を選んだ理由は特には分かりません。

同校の正式名は現在は山梨学院中学高等学校で、中高一貫校になります。辻村さんが高校に入学した1995年ころに中学が開校したので、辻村さんは付属の中学には入っていないことになります。
属していた特進コースは、難関校への進学に力を入れているコースとなります。
同校は駅伝や、サッカー、野球等で強豪校として知られ、沢山のプロスポーツ選手も輩出してきました。ケニア出身の駅伝選手もいます。
山梨学院大学附属高校の主な出身者には、衆議院議員の宮川典子さん(故人)や、水泳選手の萩原智子さんらがいます。
所在地:山梨県甲府市酒折3丁目3−1
高校時代は勉強中心の環境に行きが詰まりそうになりながら、辻村深月さんは授業中にノートと教科書で隠しながら小説を書いていたとのことーー。
これが後に第31回メフィスト賞を受賞する『冷たい校舎の時は止まる』です。
余談ながら、この本そのものの歴史の長いといえる小説は、個人的に地元の図書館でも(図書館によるのでしょうけれど)ちょっと歴史を感じられる状態で、書架に収まっていました。
高校で友人たちが「続きが読みたい」と、続きを書くのを楽しみにしている様子から、「私はプロになれるかもしれない」思ったそうです。
なんと才能のあふれる高校生だったことでしょう。
辻村さんの出身地山梨県の石和町と出身の小中学校
辻村深月さんは、山梨県の現在は笛吹市となった石和町の出身。小中学校は石和町の公立校で過ごしました。
石和町(いさわちょう)とはかつて山梨県の東八代郡にあり、2004年に笛吹市となりました。
出身小学校:笛吹市立石和東小学校
所在地:山梨県笛吹市石和町中川478
広域で見るとわかりやすいように、笛吹市は、甲府市山梨市などと並ぶように集まった、山梨県の平野部の都市となります。
出身中学校:笛吹市立石和中学校
所在地:山梨県笛吹市石和(いさわ)町小石和716
上記の高校(甲府市内)と辻村さんの実家があったと思われるこの旧石和町近辺は、距離にしても数キロで、通学にも無理ないものだったと考えられます。
辻村深月さんの千葉大学時代
上記のように、ミステリ研究会のゆえに選んだ千葉大学、ということもあったようです。
また、ご両親は公務員だそうで(教師とは明言されていませんが)、林真理子さんとの対談で以下のように述べています。
私、両親が公務員なんです。
両親に逆らって生きてきたと思ってはいるものの、それでも公務員を目指す方向に行ってしまって、なぜか学校にかかわる仕事がしたいと思って、それで教育学部に進みました。
(2019.7.1 11:30AERA.dotより)
学生時代に書いていた作品は「長すぎて」応募規定の枚数内に収まらず、新人賞などに応募しなかったというのですから、そういう意味でも凄いですネ。
千葉大学を4年で卒業したあと、両親の勧めもあって地元で勤めています。ただ、家族としては、無理にということでなく、仕事しながらも作家活動することは後押ししてくれたとのこと。
「広報ちばだいプレス」でインタビューされた時のコメントです。直木賞受賞を祝うインタビュー。
大学は第一志望が小学校教員養成課程に定評のある千葉大学の教育学部でした。
小学校の先生になりたかったので。実際入学してみたら、「先生になる」という共通の目標に向かって熱心に勉強する人が多くてすごく励みになりました。
でもその一方で、常に傍らにあったものが小説。大学時代もとにかく書くことは楽しかったです。
このときの談によると、直木賞受賞の『鍵のない夢を見る』の5つ目の「岸本家の誘拐」は、第一子を出産して初めて書いた作品、ということでした。
母親という役割を与えられたばかりにエアポケットに入り込み、社会から孤立した女性の気持ちを掬い上げたいという気持ちで書いたもの。辻村さん自身は育児において、サポートがあって恵まれていたそうですが。
千葉大学のメインキャンパスの西千葉キャンパスは、千葉のJR西千葉駅が最寄りとなります。
所在地: 千葉県千葉市稲毛区弥生町1−33
千葉大学のインタビューに付けられたプロフィールでは、「子どもの頃からライトノベルやゲーム、アニメにのめり込み、小学校3年から小説を書き始める」とありました。なんとも的確と思わされるまとめで、まさにそういった子供時代だったことでしょう。
辻村深月さんの作品や、受賞歴など
直木三十五賞も、吉川英治文学新人賞も、本屋大賞もなんども候補に上がって、何れも受賞しています。
主な作品は上記の略歴にある通りですが、映画化(ドラマ化)されて話題になった作品もーー。『朝が来る』は内容も衝撃的で、キャストも注目されました。
この映画はとても楽しみです。永作博美さんの演技に期待!『朝が来る』は第13回本屋大賞の候補となった作品で、2016年には全8話の連続ドラマにもなりました(主演安田成美)。
実際の本屋大賞受賞は、2018年の『かがみの孤城』にて、でした。
『ツナグ』では2011年に、第32回吉川英治文学新人賞を受賞しています。2012年に松坂桃李さん主演で映画化され、また、『鍵のない夢を見る』は2013年にWOWOWで連続ドラマとなりました。
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以上、簡単ですが辻村深月さんの出身校について、でした。