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民家10軒くらいの集落で育った尾野真千子さん
尾野真千子さんの学歴と出身校についてご案内します。
今や中堅女優として、挙げきれない出演で活躍している尾野真千子さん。
出身は奈良県の現在の五條市で、地元の公立中学時代に河瀨直美監督の目にとまって、いきなり映画主演という劇的なデビューとなりました。
地元の御所高等学校を卒業し、卒業と同時に上京して活動を続けてきました。
奈良県立御所高等学校 ⇒ 進学せず
上京後の活躍は目覚ましく、主演作が同じ年に何作も重なることもあります。
2024年には久しぶりの朝ドラ(『虎に翼』)にて、語りの担当となりました。
尾野真千子(おのまちこ)
生まれ:1981年11月4日
出身:奈良県吉野郡西吉野村(現・五條市)
1988年:(推定)小学校入学、7歳
1994年:(推定)中学校入学、13歳
1996年:中学校で河瀨直美監督の目にとまる
1997年:(推定)御所高校入学、『萌の朱雀』主演デビュー、16歳
1998年:『NHKドラマ館 余命半年 生前給付3000万円の夢』赤嶺あゆみ
1999年:『万華鏡』(河瀬直美監督)
2000年:高校卒業、19歳
2001年:『ギプス』W主演
2004年:『世界の中心で、愛をさけぶ』松本千恵子の過去
2005年:大河ドラマ『義経』 義経の正室萌
2006年:『芋たこなんきん』花岡昌江
2007年:『殯の森』主演(河瀬直美監督)
2010年:『Mother』道木仁美、五條市名誉市民となる
2011年:連続テレビ小説『カーネーション』主演、30歳
2012年:『マグマ』主演
2013年:『最高の離婚』濱崎結夏、『夫婦善哉』森山未來とW主演
2014年:『極悪がんぼ』主演
2015年:一般男性と結婚(2017年に離婚)
2016年:『はじめまして、愛しています。』主演、『夏目漱石の妻』主演、『狙撃』主演
2017年:『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
2020年:大河ドラマ『麒麟がくる』伊呂波太夫、『心の傷を癒すということ』安終子
2021年:『茜色に焼かれる』主演、一般男性と再婚、40歳
2022年:『サバカン SABAKAN』久田良子
2023年:『おまえの罪を自白しろ』寺中初美
2024年:連続テレビ小説『虎に翼』語り、『ケの日のケケケ』、43歳
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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尾野真千子さんの出身高校は奈良県立御所高等学校
尾野さんは、生まれたところの近隣の市(御所市)の県立高校、当時の御所高等学校に進学しました。
奈良県立御所高等学校(現:奈良県立青翔高等学校)
所在地:奈良県御所市525
創立:1904年
創立時は「御所女子技芸学校」から始まりました。
御所市は尾野さんの生まれた西吉野村(五條市)よりも、やや奈良市よりの北側の市となります。
~~~~~~ここからは尾野さんとは直接関係はありません↓
同校は2014年からは、中高一貫の「奈良県立青翔中学校・高等学校」となり、2017年からは高校からの入学者は募集しない形式となっています。
かつ、長年普通科の高校だったものが、2004年から全国初の理数科専門(単科)高校となりました。
理数科専門高校とは、少々驚きです。
興味深いので・・
【奈良県立青翔高等学校 大学合格実績】を確認すると「みんなの高校情報」によると2023年の実例で以下の通りでした。
近畿大学 75名
福井工業大学 40名
大阪産業大学 29名
関西大学 26名
大阪工業大学 17人 など多数
ということで、なるほど理数系に進む生徒の多い高校ということが分かります。
他にも、大阪大学4名、大阪公立大学4名などがありました。
それにしても中学入学の時点で「理数系」を選択するというのは、中高一貫校の仕組みとしても、まさに「初めて」の試みで、これは注目されます。
~~~~~~~ここまで↑
しかし尾野真千子さんにとっては、まだ「御所高等学校」の時代であり、普通科の高校でした。
尾野さんは1997年に入学し、2000年に卒業していますから、当時はいろんな意味でいわゆる普通の高校だったはずです。
一方で尾野真千子さんは、中学時代に川瀬監督に認められ、高校時代に『萌の朱雀』でデビューし、略歴のように他の作品にも出演しています。
活動は多くはないものの、尾野さんにとって高校時代は、早く卒業して女優に専念したいような時期だったかもしれません。
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尾野真千子さんの出身地、奈良県五條市(もと西吉野村)と出身小学校、出身中学校
尾野真千子さんの出身中学校は、厳密な意味では不明で、推定の範囲では西吉野中学であろうということになります。
なぜなら、出身地の吉野郡西吉野村は2005年から五條市となっており、五条市立の小学校も、中学校も、昔と比べると統合などで数が少なくなっています。
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2020年3月の朝日新聞の記事では、五條市で地元の3つの中学が閉校したことが報道されました。
五條、野原、西吉野の3校は今年度末で閉校、4月に統合されるため、それぞれ最後の式典となった。
西吉野中(西吉野町江出)の式典には卒業生9人、在校生15人、保護者らが出席。感染防止に配慮し、来賓を招かなかった。
(https://www.asahi.com/articles/ASN3F7612N3DPOMB01C.html より)
このように、尾野さんの時代の中学校の名前がすでにないことは明らかで、五條市には、2024年現在、公立中学が3校だけあることが分かっています。
五條市立五條中学校、五條西中学校、五條東中学校の3校です。
同様に小学校も五條市立五條東小学校、北宇智小学校、五條小学校、五條南小学校、牧野小学校の5校。よって当時、尾野さんが通っていた学校の名前を正確に知るのは難しそうです。
一方で、尾野さんが中学の「下駄箱を掃除しているときに、河瀨直美監督に見出された」ことも有名ーー。その中学が当時の「西吉野中学」であるという説は、Xなどでも有力です。
ドラゴンズの根尾くんの地元、飛騨市旧河合村も中学校は古川と統合してるので消滅してるんだけど、小学校は存続してるから旧西吉野村は義務教育学校自体が消滅という事態に。
西吉野中OGの尾野真千子さんも色々思うことあったやろなあ、(2021年4月4日)
また、デビュー作の『萌の朱雀』のロケで「西吉野中学」が使われたことも知られています。
ということで、シンプルに考えると尾野さんの中学は「西吉野中学」であろうと、推定されます。
ただし念の為細かいことを言うと、出会った時の中学がそのままロケ地となったという確かなデータは見ていないので、推定の範囲であろうと考えています。
出身中学校:西吉野村立西吉野中学校
所在地:西吉野町江出
上記の朝日新聞の記事によると、西吉野中学校は「西吉野町江出」にあったようです。その範囲に、現在、五條市立西吉野農業高等学校があることは確かですが、当時の西吉野中学が現在、どうなっているかは不明。
近隣には「柿博物館」があり、柿の産地と言われ、柿のワインなどの特産のあるこの地域らしさが溢れています。
\ 明日お誕生日 /
【 #尾野真千子 さん特集 】11月4日は、俳優の尾野真千子さんのお誕生日です。おめでとうございます!ここではお誕生日を祝して、『連続テレビ小説 カーネーション』など尾野さん出演の番組を紹介します。
★NHK人×物×録★
まとめページはこちらhttps://t.co/VyyIRnipLq pic.twitter.com/XdJAp46sFG— NHKアーカイブス (@nhk_archives) November 3, 2022
セーラー服を着た尾野真千子さんのなんと可愛らしいこと・・
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ちなみに河瀨直美さんは、1969年生まれ、奈良市の出身で、出身高校は奈良市立一条高等学校でした。
その後、大阪写真専門学校映画科(ビジュアルアーツ専門学校)を卒業して映画監督として活躍しています。
尾野真千子さんもまだ中学生でしたが、河瀬直美さんも当時27歳。
『萌の朱雀(もえのすざく)』は、河瀨直美さんにとっても、初の35mm作品であり、かつ最初の商業作品でした。
そしてこの作品で第50回カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を、史上最年少で受賞という輝かしい作品です。
この時のことを、2021年のインタビューで真千子さんはこのように振り返りました。
演技未経験の中学生は、台本は読まなくていいと伝えられ、独特の指導を受けた。
「この人がいなくなったらどう思う?」と、河瀬監督に語りかけられ「うーん、悲しい」と返答。その感情が冷めぬままに「よし、行くで、よーいスタートみたいな」と、撮影が始まった。
(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/05/16/kiji/20210516s00041000627000c.html)
なおこの話の中で「うちの集落は(民家が)10軒くらい」だったとも語っています。その情景を思い浮かべて、空想してみました。
噂では『ポツンと一軒家』の取材が来たとか・・・
#HBD #MachikoOno 尾野真千子
1997年に『萌の朱雀』のデザインをやったんだが、その時の尾野まっちゃんは、まだ中学生だった。いつの間にか恐るべき女優に大躍進していった。 pic.twitter.com/Ct8kApbdwn
— 若林伸重 (@wakabayashi1968) November 3, 2021
また、尾野さんと川瀬監督は、その10年後に『殯の森(もがりのもり)』でタッグを組むことになりました。
もちろん素晴らしい作品ができたと思いますが、当事者はそう気楽なことではないでしょう。こちらはエンタメRBBの記事です。
河瀬監督が大事にしているのは「どれだけナチュラルに思いを込めて、そこにいられるか」。
尾野は「全然(これまでのキャリアを)発揮できない」と語り、「(監督からは)キツイ言葉で言われた。けっちょん、けっちょん(にダメ出しされた)」と回顧。
(https://www.rbbtoday.com/article/2021/05/16/188725.html より)
尾野真千子さんの出身大学はなし
このように地元の御所高等学校を卒業した尾野真千子さんは上京し、活動を続け、大学等へは進学していません。
順調に見えるのですが、連続テレビ小説『カーネーション』の主演に選ばれたときのインタビューを見ると、ご本人にとっては挑戦を続けるおそらく忍耐の歴史があったようです。
2011年3月7日の記事です。
「18歳で東京に出てきて、連続テレビ小説のオーディションに何度も通い、いつも自信満々で今回は受かる、今回は受かると思ってやってきた。(受からなくて)ヒロインはないなと思っていたら今年になって、やっと夢がかないました。
・・・(中略)・・・
3月3日にスーパーで買い物をしている際に出演決定の連絡を受けたという尾野さんは「スーパーで大泣きしました。事務所の方とも泣いて喜びました」と振り返って涙ぐんだ。
(https://mantan-web.jp/article/20110307dog00m200014000c.html より)
カーネーションでのモデルの小篠綾子さんは4人姉妹だったそうで、真千子さんも4姉妹の末っ子。上の3人から一文字ずつとった名前とされています。
その前年の『Mother』では、尾野さんは、天才子役の凄さを見せた芦田愛菜ちゃん(怜南)を虐待する母親を演じました。『Mother』を見た時はまさに酷い母親で、カップル役の綾野剛さんも、まさに暴力的な男(もちろん演技)でした。
高畑淳子、尾野真千子、田中裕子、芦田愛菜というめちゃめちゃ好きな役者が揃った日本テレビで放送されたmother、作品自体もよすぎるし尾野真千子が美しすぎるし8/31までdTVで配信してるから見てほしい pic.twitter.com/mnU9EGEzVm
— 🎀 咀 嚼 ち ゃ ん 🎀 (@_hime_yuri) August 9, 2020
『Mother』の脚本は坂元裕二さん
その綾野さんが『カーネーション』ではヒロインの不倫相手となったわけですが・・
その後の人気作品、『最高の離婚』では明るくて大雑把な結夏さんを演じました。相手役は永山瑛太さん。
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まだまだ躍進が続きます。以上、簡単ですが尾野真千子さんの出身校についてでした。ご高覧ありがとうございます。