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味わい深く笑わせてくれる俳優、佐藤二朗さん
佐藤二朗さんの学歴と出身校について。
佐藤二朗さんは、ベテラン俳優というだけでなく、監督の仕事も注目されています。多くのドラマに出演し、佐藤さんが登場すると笑わせてくれる、または呆れさせてくれる、と敬愛を込めて期待してしまいます。
愛知県生まれで地元の東郷町で小学校から高校までを過ごし、地元の東郷高校を卒業し、大学は信州大学の経済学部を卒業しました。
俳優になるには試行錯誤の時期があったそうですが、2021年には監督としての2作目も公開ーー
愛知県立東郷高等学校 ⇒ 信州大学
「さとうじろう」さんとPCで入力したら「佐藤二朗」さんとなるはずの認識度ですが、ご存知のように「郎」ではなく「朗」。
一部で、中学生日記に出演したと間違われるのは、俳優の佐藤二「郎」さんのほうと思われます。
佐藤二朗(さとうじろう、本名)
生まれ:1969年5月7日
出身:愛知県
1976年:(推定)高峰小学校入学、7歳
1982年:(推定)東郷中学入学、13歳
1983年:『アイコ十六歳』
1985年:(推定)東郷高校入学、16歳
1988年:(推定)信州大学入学、19歳
1992年:(推定)リクルートに入社して一日で退社、23歳
1996年:演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ
2000年:堤幸彦監督が「ブラック・ジャックII」の医者役で起用
2003年:結婚、34歳。
2005年:『電車男』黒木文人
2008年:『拝啓トリュフォー様』主演、『memo』監督・脚本・出演
2009年:『JIN-仁-』福田玄孝、40歳
2011年:『勇者ヨシヒコシリーズ』(2012年、2016年も)
2013年:『めしばな刑事タチバナ』立花警部
2018年:『50回目のファーストキス』藤島健
2020年:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』、『浦安鉄筋家族』
2021年:『はるヲうるひと』原作、脚本、監督、『歴史探偵』所長、52歳
2022年:『鎌倉殿の13人』比企能員、『さがす』主演、 53歳
2023年:『トクメイ!警視庁特別会計係』須賀安吾、『リボルバー・リリー』平岡
2024年:『変な家』主演、『あんのこと』多々羅保、55歳
*その他、出演多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。。
歴史探偵、佐藤二朗所長すっとぼけラインナップ
— りらく/ネプタロス海の底 (@riraku12) April 8, 2021
①平安京回「あんた藤原家成だったよね?」放送済み
②大仏回「あんた仏だったよね?」
③鎌倉幕府回「あんた比企能員だよね?」
#歴史探偵 pic.twitter.com/jfrleEtaI0
佐藤二朗さんの出身地、東郷町と出身校
佐藤二朗さんは愛知県の、生まれは春日井市で、育ったのはずっと東郷町でした。
東郷町は、名古屋市緑区とも隣接していますが、名古屋駅などの中心街からはやや離れ、そういう意味では豊田市とのあいだにあるような町となります。
その東郷町で育った佐藤二朗さんの出身校は・・というと、
東郷町の公式サイトの『シティプロモーション動画「いこまい東郷」メッセージ編の登場人物』の記事で、以下とされています。
佐藤二朗
高嶺小学校、東郷中学校、東郷高校卒業。和合ケ丘出身。
和合ケ丘とは、かなり具体的な情報です。そこはびっしりと住宅地が広がる地域の様子。
子どもの頃は水泳は苦手だったけれど、走るのは早かったとか、ガキ大将だったという逸話が残されており、そんな気がするところが佐藤さんの凄い所でしょうか。
また、佐藤さんがいつ俳優を目指すようになったのかーー。
大学を卒業してからも、紆余曲折があったようなので、興味深いことですが、「小学校の学習発表会が俳優志望のきっかけ」と KINENOTE には記されています。
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出身小学校:東郷町立高嶺小学校
所在地:愛知県愛知郡東郷町白鳥2丁目5
出身中学校:東郷町立東郷中学校
所在地:愛知県愛知郡東郷町諸輪北山126
もはや有名だからでしょう。東郷町立東郷中学校の著名な出身者として二朗さんが挙げられています。中学時代は成績は良かったようです。
現在の活躍を見ると、腕白少年というだけでなく地頭の良さを感じるので、中学時代に成績が良いのも、うなずけます。
ところで「初出演」となる『アイコ十六歳』は1983年なので、当時、佐藤さんは中2くらいだったはずです。なぜ、中学生が突然に?映画出演となるのか、不思議でした。
しかしこんな記事があります。
佐藤二朗の中学生の時の写真を発表し、トーク。
また、当時NHK児童劇団に所属しており、1983年の映画「アイコ十六歳」に出演していたということでその映像を紹介した。
また、「両親は僕が俳優をやっていることを秘密にして、周りにはNTTの社員だと言っていたらしい」と佐藤二朗が語った。
(https://kakaku.com/tv/search/keyword=NHK児童劇団 より)
ご両親が秘密にしていたという、その辺の事情は分かりませんが、中学生の二朗さんがすでにNHKの劇団に「所属」していたというのは、本人の意志の結果でしょう。
ちなみに小学校と中学校は当然ながら近く、1キロくらいの様子です。
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なお、2024年の2月には佐藤二朗さんがX(旧ツイッター)で、自分が小学生の時に強迫性障害を患っていたことをコメントし、話題となったことがあります。
いずれにしても、現在、自在に活躍する様子が板についています。
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出身高校は愛知県立東郷高等学校
佐藤さんが進学した愛知県立東郷高等学校は、設立されたのは1968年のこと。
豊田市などから通学する生徒もいるそうですが、佐藤さんにとっては、もし和合ケ丘の住まいが変わっていなかったら、家から数キロの、近所の高校だった模様です。
愛知県立東郷高等学校
所在地:愛知県愛知郡東郷町春木狐塚3801−2
エッセイストの兵藤ゆきさんも、東郷高校の出身者。
高校時代の佐藤二朗さんはどんな生活をしていたのでしょうか。『アイコ十六歳』以降に特に出演の記録などはありませんが、佐藤さんのことですから、色々と吸収していたのでしょう。
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【愛知県立東郷高校の合格実績】を「みんなの高校情報」から抜粋すると、2020年のデータで以下となっています。・
国立大学
愛知教育大学 3名
秋田大学 2名
山形大学 2名 など多数
私立大学
愛知淑徳大学 43名、
大同大学 31名
名城大学 29名 など多数
佐藤二朗さん大学受験は1988年のことで、状況は現在と違うと思われます。しかしいずれ、高校内でも上位の成績を保っていて信州大学に進学したのではないでしょうか。
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佐藤さんの出身大学は信州大学、第二の故郷・松本
信州大学は長野県の松本市にある国立大学。
本部は松本ですが、上田市や長野市などにキャンパスは広がります。
信州大学は、現在以下の8学部を擁する総合大学となっています。
経法学部
人文学部
理学部
医学部
工学部
繊維学部
農学部
教育学部
繊維学部というユニークな唯一の学部を持つことでも知られます。学生数はおよそ9000人弱。
信州大学
所在地:長野県松本市旭3丁目1−1
信州大学がどこにあるかという前に、松本市は、県庁所在地の長野市とは離れており、歴史的な建造物である「松本城」があり、史跡「開智学校」があります。
進学校で有名な長野県松本深志高校も・・
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また信州大学は、「県名のつかない国立大学」の一つとなっています。
他の例としては青森県の弘前大学も、茨城県の筑波大学もあり、多くの場合は地域を表す言葉が頭について九州大学や東北大学などとなります。
一方で長野市にある「長野大学」は、元は私立大学で、2017年に公立大学に変わったという、珍しい例となります。
逆に言うと、「県名がつく私立大学」も全国に多々あり、博多華丸さんのページにあるように、福岡の福岡大学や、青森の青森大学、愛知県の愛知大学、宮城県の宮城大学などがあります。余談でした。
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信州大学の出身者では作家で元東京都知事の、猪瀬直樹さんが著名。
また北杜夫さんは旧制の旧制松本高等学校(信州大学の前身)時代に寮に入っており、その体験が『どくとるマンボウ青春期』に描かれました。北杜夫さんはその後、東北大学に進学。
俳優の野間口徹さんも信州大学の出身者です。入学したのがちょうど佐藤さんの卒業と考えられる1992年のことでした。なので、お二人が信州大学のキャンパス内で偶然近くにいた・・とかは、なかったことでしょう。
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さて、佐藤さんは経済学部を卒業。経済学部は、信州大学では2016年以降、経法学部となりました。
ところでなぜ、佐藤二朗さんは信州大学に進学したのでしょうか。
2018年のインタビューです。
正直なところ、受験して合格したからというのが本音です。
高校時代すごく経済に興味があったわけでもなかったんですが、唯一ひかれたところは、
僕が通っていた学部が他の大学の経済学部では2年で勉強することを、3年かけてゆっくり勉強すると言われてたところですかね。
(https://news.livedoor.com/article/detail/14802511/ より)
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上記のように高校時代に優れた学力を持っていたと思われる佐藤さんです。そして二朗さんは、信州大学時代はアルバイト中心に暮らしていたと言います。
バイトばっかりやっていたんで、これ! っていうエピソードが思い出せない……
僕は愛知県生まれなんですが、今でも第二の故郷は長野県の松本だと思ってるんです。
初めて親元を離れて一人暮らしをした場所はもちろん、初めてお酒を飲んだのも、初めて女の子と付き合ったのも大学がある松本でした。
(同上)
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アルバイトで獲得した営業への自信が、むしろ災いしたかのような就職活動でもありました。
営業の成績がよかったんです。だから自信もあってテレビ局でも営業職を希望したんですけど・・・
(中略)・・制作志望が多いのに、なんで営業?と。
そこで「土日は芝居をやりたい」という理由を正直に言って落ちる、みたいな感じでしたね。
(同上)
引用が長くなりましたが、これは『50回目のファーストキス』の撮影に関して、でした。
卒業後にリクルート社に入社し、一日で辞めたことはおそらく有名なのでしょう。
その後、劇団に入り退団したり、広告代理店で営業の成績を上げたりの後、1996年の「ちからわざ」旗揚げへと繋がります。
「人生の3分の2は妻でできている」愛妻家、そして歴史探偵の所長
8年の交際後、結婚した奥さんとは、劇団時代に知り合ったそうです。
奥様への細やかな愛情は、ユニークなご本人アカウントのつぶやきからも垣間見えます。
「僕の人生の3分の2は妻でできている」という名言もあるとのこと。たまたま歴史探偵のなかでも、奥さんのこと、息子さんのことが、絶妙に出てくる発言が微笑ましいことです。
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数々の出演歴も幅広くなっています。
一方で『歴史探偵』所長の顔が、すでに馴染んできたような気がする佐藤さんーー。個人的には興味の的がストライクエリアの一つですが、佐藤さんの味わいは、歴史の真相と、視聴者(筆者?)の曖昧な記憶をうまくつなげてくれます。お見事!
歴史探偵の副所長は渡邊佐和子アナが「歴史秘話ヒストリア」から引き続き副所長として出演しています。アシスタントの一人が石橋亜紗さん。
2021年では土方歳三(大河ドラマでは町田啓太さん演)を扱った回には、戊辰戦争最後のなんともいえない余韻もありました。
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その後も、歴史探偵所長の姿も堂々たる貫禄です。
歴史番組ですから、佐藤さんには安心感があります。私見ながらもっとも好きな番組の1つとなっています。スタジオの、オルセーの窓を模したような心地よく混沌としたようなあの空間も好きーー。
番組の中で「幻の東京大改造計画」で紹介されたベックマンの計画案もたいへん壮大でした。「アイドル」も、言うに言えない事情と哀愁が相俟って、素晴らしい放送でした。
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(『さがす』主演時)
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以上、簡単ですが愛される俳優、佐藤二朗さんの出身校についてでした。