いまや貫禄の女優さん、高畑淳子さん
高畑淳子さんは、紫綬褒章も受章したベテラン女優さん。香川県の出身で、四国のなかでたくさん転校した小・中学校時代を経て、高校は香川県の優れた進学校である高松高校に進みました。
さらに大学は広く知られるように、お茶の水女子大学、早稲田、慶応などにすべて合格した末に、私立の桐朋学園大学短期大学部に進学。
その理由がこの大学で演技を学ぶためという、なかなかユニークな潔い決断に見えます。まだまだ18歳前後のことで、若い日の高畑さんの大胆な選択というか、並ならぬ決心があったことを垣間見るような気がします。
高松高等学校 ⇒ 桐朋学園大学短期大学部
桐朋学園大学短期大学部では芸術科演劇専攻でした。現在の名前は「桐朋学園芸術短期大学」となった同大に、「演劇専攻」が設置されたのは、1968年のこと。
当時の日本全体で、大学で演劇を学べる環境がそう多くはなかったことを想像すると、高畑さんの選択も現実的なものだったようにも感じました。
短大を卒業後は、「劇団青年座」に入り、舞台女優としてデビュー後、現在も青年座の取締役を務めています。淳子さんと、北川景子さんの母親とは又従姉妹の関係、ということも昨今ではよく知られています。
転校が多かったとはいえ、香川県が地元であり、高校に入る前の出身中学は、高松市立桜町中学校でした。
高畑淳子(たかはたあつこ)
生まれ: 1954年10月11日
出身:香川県善通寺市
1970年:(推定)高松高校入学
1973年:(推定)桐朋学園大学短期大学部に入学
1975年:(推定)桐朋学園大学短期大学部卒業
1988年:「仮面ライダーBLACK RX:マリバロン 役
1989年:「仮面ライダー世界に駆ける」マリバロン 役
1995年:『3年B組金八先生』養護教諭本田知美
2003年:『白い巨塔』東政子
2006年:『魂萌え!』主演
2008年:『篤姫』本寿院
2009年:『つばさ』玉木加乃子
2010年:『Mother』鈴原籐子
2014年:「スタジオパークからこんにちは」司会
2015年:「私は代行屋!事件推理請負人」
2016年:「雪まろげ」主演、『真田丸』薫役、『ナオミとカナコ』
2019年:『なつぞら』小畑とよ 役
2020年:「アライブ がん専門医のカルテ」高坂民代
2021年:「IP〜サイバー捜査班」
その他、出演多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。
『高畑淳子』の役が『ナオミとカナコ』の時の役に性格が似てていい感じ!
— ドラマの立役者 (@tateyakusha) January 25, 2018
スタッフさん、ナイスキャストです!
(品田俊介さんかな?)
大好きな俳優の一人なので、干されずに復帰しそうで嬉しい。#高畑淳子#隣の家族は青く見える#ナオミとカナコ pic.twitter.com/aIJAbkkKQ3
#なつぞら
— 朝ドラユニバース@朝ドラ小ネタ探求者 (@AsadoraUniverse) December 28, 2019
左:なつぞらの声優に挑戦する高畑淳子
右:仮面ライダーBLACK女幹部のセクシーな高畑淳子 pic.twitter.com/KnfhwUW9wX
高畑淳子さんの出身高校は香川県立高松高校
高畑淳子さんの出身高校、香川県立高松高等学校は、文字通り県立の高等学校。香川県でもトップクラスの進学校になります。
前身校は1893年開校の香川縣尋常中學校で、男女共学になったのは1949年のことでした。
香川県立高松高等学校
所在地:香川県高松市番町三丁目1番1号
高松高等学校は創立以来の歴史が長く、出身者には政治家の三木武吉氏や、2020年末現在、国民民主党代表である玉木雄一郎さんもいます。
菊池寛氏も同校の出身者で、向田邦子さんも一時期は同校に所属しており、経済界では資生堂会長の池田守男氏など多数の卒業生がいます。
また女優では高畑淳子さんの他に藤澤恵麻さんがいて、オペラ歌手の林康子さんも同校の卒業生でした。
ちなみに、2015年に放送された「私は代行屋!事件推理請負人」では高畑淳子さんと藤澤恵麻さんが、石川県の温泉で、女将と新米従業員という関係で共演していました。高校の先輩後輩の関係での共演でした。
高校時代の高畑さんは、進学校の生徒らしく熱心に勉強していたと見られます。以下は毎日新聞の2019年10月8日の記事から・・
大学受験では、早稲田や慶応などの難関大に軒並み合格。だが演劇を学べると知って内緒で願書を出していた桐朋学園芸術短大を選んだ。「受験勉強のし過ぎで頭がおかしくなった」と言う父を、「やりたいことをやらせてやろうや」と母が説得してくれた。
(https://mainichi.jp/articles/20191008/dde/012/040/016000cより)
なるほど、桐朋学園芸術短大の受験は、当初は家族には内緒だったようです。
高畑淳子さんの出身大学は桐朋学園大学短期大学部
桐朋学園大学短期大学部はその後、2004年に名称が変わり「桐朋学園芸術短期大学」となっています。
芸術科のなかに演劇専攻と音楽専攻があることは、現在も変わりません。高畑さんは演劇専攻。
桐朋学園芸術短期大学の教授には、鴻上尚史氏らがいます。学長は蜷川幸雄氏。
また卒業生には上の世代では志賀廣太郎さんや山本亘さんがいて、真野響子さんや 大竹しのぶさん(中退)、さらに南果歩さんがいたことも考えると、演劇専攻を選んだ高畑さんもその道に真摯であったことに納得がいく気がします。
加えてハリセンボンの近藤春菜さんも、淳子さんの息子の高畑裕太さんも同校の出身。
桐朋学園大学短期大学部
所在地: 東京都調布市若葉町1-41-1
短期大学部なので、高畑さんは1975年には卒業して、舞台女優を目指して活動したと見られます。
上記の引用で、父親からの反対があったとのことですが、その父親は、卒業後も家賃の仕送りを続けてくれたという淳子さんのコメントもありました。
なお、大学のキャンパス内に桐朋小学校があります。
系列校の桐朋中学校、桐朋高校は別の位置(国立市)にあり、桐朋中学校・高等学校の出身者に西島秀俊さんがいます。
高畑淳子さんと大学受験、お茶大も合格・・
淳子さんが、大学受験において複数の合格大学(お茶の水女子大学、東京女子大学、津田塾大学、早稲田大学、慶應義塾大学)を蹴った形で、桐朋学園大学短期大学部に進学したことは、以前からよく知られています。
プロフィールなどに、文字としては残されていませんが、トーク番組でのコメントから周知されてきました。
お茶の水女子大学、東京女子大学、津田塾大学、早稲田大学、慶應義塾大学・・・これらにすべて現役で合格するとしたら、受験生のなかでも相当の上位レベルになり、まさに驚異的な学力を持っていたということ。
リアル受験生から見たら、羨ましいような事態です。
その事実について、ネット上には否定的な意見を書いているページも見かけました。しかし、ご本人のコメントですから事実でしょう。

具体的には1973年ころの受験は、国立大学の一期校の受験は3月3日前後に行われていたはず。
その前に私立大学の受験は基本的に終わっており、私立の中でも遅いほうの早稲田大学の受験は2月の末近くまでありました。
そこで勝手な推測ですが 、受験した順番は大学の受験日の日程的に、たとえば
東京女子大学 → 津田塾大学 → 慶應義塾大学 → 早稲田大学 → お茶の水女子大学
このように考えられます。(早稲田以外は逆かもしれません)
そして少なくともお茶大の合格発表の前に、これらの私立大学の合格発表は終わっていたはず。
さらに、お茶大の合否がまだ不明なタイミングで、早稲田も慶応も、合格したからには入学金を納める必要がありました。
どの時点で他を放棄することを決断したか分かりませんが、ご家族を説得するためにも、また入学金を複数ムダに納めることを避けるためにも、どこかで決断するしかなかったでしょう。
そう考えると、当時は国立大学の二期校の受験は3月の後半にあったのですが、一期校に合格した高畑淳子さんが二期校を受けるはずがないのは明らかです。
というわけで余計なお世話みたいな話になりましたが、淳子さんがいくつもの名門大学を辞退して、桐朋学園大学短期大学部に進学したということについて、でした。

プライベイトでは2016年に、息子さんの高畑裕太さんの事件があり、母親としてつらい時期を超えてきたことでしょう。
裕太さんのこととは無関係ですが、ずっと前に高畑淳子さんが何かのトーク番組でゲスト出演していた時、娘さんのことを聞かれて、高畑こと美さんのことをとても人柄が良いということを、早口で懸命にアピールしている様子が印象的でした。
良し悪しの問題でなく、母親としての情の厚い方だと思いました。
事件のあと、少し出演を控えていたような時期も感じられましたが、2019年には朝ドラ『なつぞら』に出演され、健在ぶりが新たに確認された気がします。
***
以上、ベテラン女優高畑淳子さんの出身校についてでした。