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小日向文世さんは東京写真専門学校出身で俳優に・・

意外と遅咲きの役者さん、小日向文世さん

小日向文世さんは、現在、ありとあらゆる(?)番組でお見かけする味わい深い役者さん。しかし意外にも活躍は2000年代になってから、40代後半からでした。

北海道の出身で、地元の北海道三笠高等学校を卒業してから、都内でデザインの専門学校に通い、しかしスキーに行っての怪我をきっかけに、写真学科に編入しました。

そこが現在の専門学校東京ビジュアルアーツになります。

北海道三笠高等学校 ⇒ 東京写真専門学校(現・専門学校東京ビジュアルアーツ)

役者を目指したのは、東京写真専門学校を卒業してからです。簡単には道が開けず、初めは中村雅俊さんの付き人を務めていました。

出身の三笠市は北海道の空知地方南部にあり、「かつて炭鉱で栄えていた」、「メロンの産地」ということでは夕張が有名ですが、同じような変遷をたどった市で、現在は人口1万くらいになっています。

 入退院を3回くり返すほどの重傷で、その後の2年間を棒に振ることになっちゃったんです。

今思うと、「お前はデザイナーに向いてないから別の道に行け」っていう神様の導きだったんじゃないかと思うけど、それにしても強引な導きだよね。

とにかく、デザインをもう一度1年生からやりなおす気はもうなくて、写真学科に編入することにしたんです。だけど(中略)

被写体になるにはどうすればいいか…と考えて、「演劇しかない」ってなるんです 。

(演劇ライフ  https://web.archive.org/web/20091106224602/http://interview.engekilife.com/86/より)

大変細かいことですが、小日向さんが上京してデザインを学んだ後、同じ学校で編入して科を変えたのか、他の学校に入り直したのかは、資料にも2通りあって、確かなことは分かりません。

小日向文世(こひなたふみよ)

生まれ:1954年1月23日
出身:北海道三笠市

1960年:(推定)小学校入学、6歳
1966年:(推定)三笠中学入学、12歳
1969年:(推定)北海道三笠高校入学、15歳
1972年:(推定)専門学校入学(デザイン科)、18歳

1977年:串田和美主宰の「オンシアター自由劇場」に入団
1996年:「オンシアター自由劇場」の解散、吉田日出子の相手役を務める
2001年:『HERO』でメインキャスト
2003年:『木更津キャッツアイ』田渕公助、49歳
2004年:『銀のエンゼル』主演
2005年:『ALWAYS 三丁目の夕日』川渕康成、51歳


2007年:「それでもボクはやってない」室山省吾
2008年:『あしたの、喜多善男 – 世界一不運な男の奇跡の11日間 -』主演
2009年:「重力ピエロ」奥野正志
2012年:『ダブルフェイス』 潜入捜査編、 織田大成
2015年:『まれ』池畑大悟、61歳
2016年:『真田丸』豊臣秀吉役
2018年:『祈りの幕が下りる時』浅居忠雄
2019年:『コンフィデンスマンJP』リチャード 役、65歳

2020年:『ART (戯曲)(英語版)』セルジュ 役、『コンフィデンスマンJP -プリンセス編』リチャード、『70才、初めて産みますセブンティウイザン』江月朝一
2021年:『イチケイのカラス』駒沢義男
2022年:『コンフィデンスマンJP -英雄編』リチャード、『ミステリと言う勿れ』 牛田悟郎
2023年:『名優 笠智衆〜春風のあるがごとし〜』笠智衆、69歳

その他出演多数

*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。

小日向文世さんの出身高校は北海道三笠高等学校

北海道三笠高等学校は、1945年に開校した北海道立の三笠高等学校でしたが、2012年に閉校して4月からは、道立でなく、市立の「北海道三笠高等学校」としてスタートしました。

現在は、普通科でなく食物調理科が設置されています。小日向さんが通った頃はもちろん名前のとおり道立の普通科の高校でした。

高校時代は美術部で絵を描いていたとのこと。もともと表現者のようです。

***

三笠高校がどこにあるかという前に、三笠市は上記のように北海道の空知地方にあります。札幌よりかなり北上。

北海道三笠高等学校

所在地: 北海道三笠市若草町397

現在は普通科でなく「食物調理科」の高校ということは、高校進学の時点で明確に進路を定めている生徒を集めているということになり、地元の信頼も集めているようです。

高校の目の前には、『三笠高校生レストラン』が建設されています。

三笠高校の出身者には小日向文世さんの他に、声優のキートン山田さんがいます。

小日向さんの出身地三笠市と出身小学校、出身中学校

このように高校は、地元の三笠高校に進学したわけですが、PANASONICA JPNによりますと、出身小学校も中学校も「三笠」ということです。

三笠市は、炭鉱の閉鎖により、6万人から1万人以下という人口激減の市と言えます。そんな三笠市では廃校になった小・中学校もたいへん多いのですが、小日向さんの出身校は、現在も存続しています。

ちなみに、三笠市内では2021年現在、中学が2校、小学校が2校となっています。

◯出身小学校:三笠市立三笠小学校

所在地:北海道三笠市本郷町485−1

◯出身中学校:三笠市立三笠中学校

所在地:北海道三笠市本郷町484

並べるまでもなく、三笠小学校と三笠中学校は隣同士です。

ところで、小学校の後ろ側(北側)に「三笠山」の史跡が見えています。

三笠市というのは、奈良の三笠山に似た裏山があったことから付けられた地名ーー。ということで、ちょっと唐突な印象ですが、そんな名前がついたのは面白いです。開拓の歴史をもつ北海道だからこそ。

三笠市には開拓に訪れた人々に、奈良県との何らかの関係があったのでしょうか(未確認)。札幌近郊には広島という広島県由来の地名があります。

小日向文世さんの出身は専門学校東京ビジュアルアーツ

小日向さんは高校卒業後に、東京写真専門学校に進みました。

専門学校東京ビジュアルアーツは、1964年の開校当時は東京写真専門学校でした。ちなみに、東京工芸大学も、かつて(1926~1944年)東京写真専門学校という名称だったことがあります。これは別組織。

現在、専門学校東京ビジュアルアーツは千代田区にあります。

専門学校東京ビジュアルアーツ

所在地:東京都千代田区四番町11

名門の女子学院中学校・高等学校も近くに見えており、武蔵野大学附属千代田高等学院と隣接。武蔵野大学附属千代田高等学院が千代田女学園高校だった時代に、神田沙也加さんが通学しました。

***

同校の出身者には、写真家の黒須みゆきさん、映画監督の深川栄洋さんらがいます。

小日向さんは、個人的には『ALWAYS 三丁目の夕日』に出演していた時が印象的でした。

いわゆる売れない時期には苦労されたようで、劇団解散のあと、借金生活だったそうですが、不安を感じることなく、いつか仕事は来ると思いこんでいたとのこと。

今いる場所を好きになることって、すごく重要なことなんですよ。さっき、好きなことで食っていけたら最高だという話をしましたが、そのために必要なことを挙げるとするなら、「自分のいる場所を好きになる努力をすること」だと思います。

(https://next.rikunabi.com/proron/1445/proron_1445.html より)

上記のように「被写体になる」ことから、役者が始まったのが小日向さんの俳優人生ということでしょう。

1954年生まれで、貫禄ももちろんたっぷりですが、年齢よりも若々しいオーラが漂っているように見えて素敵。

長男の小日向星一さんは明治大学卒業

お子さんの小日向星一(こひなたせいいち)さんも、俳優をしています。星一さんは明治大学政治経済学部を卒業しました。

一人の俳優さんですから、ここに付け加えるのはおかしいのですが、まだ情報が少ないため・・

2020年の『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』(竹下景子さんと共演)では、小日向文世さん演じる江月朝一役の若い頃を演じました。

そういうキャストを知らずにたまたま観て、小日向さんによく似た雰囲気の俳優さんを配したものだと感心したのでした。しかし、実の親子でした。

***

ちなみに小日向さんは、お子さんが生まれたのが割と遅かったので、星一さんの誕生(1995年)時は42歳だった模様。上の略歴からみてもまだまだ活動の初期と言えます。経済的にも大変だったという逸話もあります。

小日向星一さんは1995年生まれ。出身大学は明治大学で、卒業は2018年ですから、俳優活動はまだ短いのですが、じわじわと知名度も評価も上げている実力派と言えそうです。星一さんの出身校については、中学・高校が成城学園という話もありますが、まだ詳細を確認できていないので、ここに加えさせていただきました。

また、次男の小日向春平さんも俳優をしています。大河ドラマ『青天を衝け』では小日向星一さんと小日向春平さんが共演しました。

***

以上、小日向文世さんの出身校についてでした。

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