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舞台で「劇団☆新感線」と「状況劇場」を経た俳優、渡辺いっけいさん
渡辺いっけいさんの学歴と出身校についてご案内します。
渡辺いっけいさんは、本名「渡辺一惠」さんで、音読みの「いっけい」さんがインパクトのある名前として著名になっています。
愛知県の、現在の豊川市の出身で、大阪芸術大学時代に「劇団☆新感線」に参加したことから、俳優への道が始まりました。その後、「状況劇場」にも所属。
地元の公立の小学校、中学校を経て地元の県立高校から、大阪芸術大学に進みました。
愛知県立国府(こう)高等学校 ⇒ 大阪芸術大学
「状況劇場」の活動を経て、連続テレビ小説『ひらり』の安藤竜太役が有名になる転機でしたが、その後の活躍はたいへん幅広く、大河ドラマも『青天を衝け』で5作目の出演となっています。
渡辺いっけい
生まれ:1962年10月27日
出身:愛知県豊川市
1969年:(推定)小学校入学、7歳
1975年:(推定)中学校入学、13歳
1978年:(推定)国府高校入学、16歳
1981年:(推定)大阪芸術大学入学、19歳
1983年:「劇団☆新感線」に参加、『蒲田行進曲~1983―WISH YOU WERE HERE』に出演
1984年:『ELECTRIC EYES ―さらば愛しきメタリアン』
1985年:大学卒業。上京し「状況劇場」に入団(1988年まで)、23歳
1989年:『仮名絵本西遊記』劇団☆新感線
1992年:連続テレビ小説『ひらり』安藤竜太、30歳
1997年:『不機嫌な果実』水越航一
1999年:『ズッコケ三人組』宅和源太郎(2001年も)
2003年:『京都地検の女』太田勇一 (第7シリーズまで継続して出演)、41歳
2005年:大河ドラマ『義経』藤原泰衡、『風のハルカ』水野陽介
2007年:『ガリレオ』栗林宏美 (その後複数回)
2008年:『容疑者Xの献身』栗林宏美
2010年:大河ドラマ『龍馬伝』千葉重太郎、48歳
2014年:『ドクターX〜外科医・大門未知子〜 第3シリーズ』加藤峰司
2015年:『遺産争族』吉沢貴志
2017年:『髑髏城の七人 Season月〈上弦の月〉』劇団☆新感線
2020年:『いつくしみふかき』 広志
2021年:大河ドラマ『青天を衝け』藤田東湖、『科捜研の女 -劇場版-』
2022年:『空白を満たしなさい』安西部長 、『100分de名著124 折口信夫』、60歳
2023年:『Winny』北村文也 、『マリッジカウンセラー』主演
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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渡辺いっけいさんの出身高校は愛知県立国府(こう)高等学校
渡辺いっけいさんの出身高校は、地元の国府(こう)高等学校であることが分かっています。
県立国府高等学校は1920年の最初は、宝飯郡(ほいぐん)高等女学校だった歴史があります。愛知県国府高等女学校だった時代もあります。
現在は、普通科と商業科があり、下記のように大学進学も多様な進学先に、多数が進学しています。
愛知県立国府(こう)高等学校
所在地:愛知県豊川市国府町下坊入10−1
【愛知県立国府高校の大学合格実績】は2022年の例で「みんなの高校情報」では、以下のとおり。
旧帝大 8人
その他の国立大学 87人
名城大学 133人
愛知大学 113人
中京大学 94人
愛知工業大学 76人
南山大学 73人
中部大学 39人
静岡大学 19人
三重大学 13人
愛知教育大学 9人
名古屋大学 6人
信州大学 6人
早慶上理 6人
出身者は、他に元プロ野球投手も多数いて、作曲家の渡辺博也さん同校の出身者となります。
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高校時代の渡辺いっけいさんは、美術部に属していました。生徒会長だったという説もあります(データ元確認中)。
子どものころから漫画家を目指していたということで、普通高校から大阪芸術大学に進学したのは、自然な流れにように見えます。
また、文化祭のときにイベントの司会をやって、観客が盛り上がる状況に接し、自らが役者になれば毎日のように文化祭を味わうことができると、ーーそんな確信をもったことも、将来の道を決めることに影響したようです。
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渡辺いっけいさんの出身地、愛知県豊川市と出身小学校、出身中学校
渡辺いっけいさんについてはすでに、出身の小学校と中学校の、主な出身者として掲載されており、以下の学校が出身校となります。
出身地の豊川市は、2006年に宝飯郡一宮町を編入して大きくなりました。つまり渡辺いっけいさんが生まれた当時は、宝飯郡(ほいぐん)一宮町(いちのみやちょう)でしたが、現在は豊川市で、豊橋市と隣接している近隣で大きな市となっています。
出身小学校:豊川市立一宮南部小学校
所在地:愛知県豊川市豊津町新地4
一宮南部小学校の児童は、公立中学校では豊川市立一宮中学校に進むことが決まっています。
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出身中学校:豊川市立一宮中学校
所在地:愛知県豊川市一宮町上新切33−247
両校は数脚メートルの距離で、上記の国府高校は「国府」駅の近くにあり、少々離れますが、地元の範囲といえます。
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小学校、中学校時代のいっけいさんについて、あまり逸話となる資料が見つからないのですが、「PANASONICA JPN」さんのサイトによると、小学校時代にはすでに「漫画家かコメディアンになりたい」という希望を持っていたそうです。
人を笑わせるのが好きで、学級新聞にもマンガを描いていたとかーー。
渡辺いっけいさんの出身大学は大阪芸術大学
このように、小さいころから漫画が得意で、美術部だった渡辺いっけいさんは、大阪芸術大学に進学。さらに大学で芸術学部舞台芸術学科を卒業しました。
こちらの大学では「芸術学部」というのは、通学課程の学部は、すべて「芸術学部」になります。東京芸大で美術と音楽に大別しているとしたら、その美術、あるいは広く芸術一般を融合した学部のようです。
そのなかで渡辺さんは「舞台芸術学科」なのですが、そもそも同大学には以下の15学科があります。 (舞台芸術学科のみ詳細を記します。)
美術学科
デザイン学科
工芸学科
建築学科
写真学科
映像学科
文芸学科
放送学科
芸術計画学科
キャラクター造形学科
音楽学科
演奏学科
初等芸術教育学科
アートサイエンス学科
舞台芸術学科(演技演出、ミュージカル、舞踊、舞台美術、舞台音響効果、舞台照明)
「美術学科」のなかには、いわゆる美大の一般分類である日本画、油絵、版画、彫刻があります。その他に、このように、現在は多様な学科が作られています。
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多様な学科ゆえに出身者も多様で、任天堂ゲームデザイナーの手塚卓志さん、アニメーターの足立慎吾さんん、漫画家のあずまきよひこさん、木下晋也さん、小説家の中島らもさん等がいます。
たとえば新納慎也(にいろしんや)さんも、木下ほうかさんも舞台芸術学科で演技を学んだ人物。久保田磨希さんは放送学科の出身となります。
このように、俳優をたくさん輩出しても当然のような大学で、古田新太さん、橋本じゅんさんもその一人。
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大阪芸術大学
所在地:大阪府南河内郡河南町東山469
近鉄長野線の「喜志駅」からスクールバスが出ているそうです。
また同じく近鉄長野線の「富田林駅」からはバスとなります。
仮に「喜志駅」から「梅田駅」まで乗車するとしたら・・気になったので試算してみました。
およそ1時間弱のようです。地理的にも、大阪近辺の学生が通学するのに無理のない位置だということが分かります。
学生数はおよそ6000名。
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渡辺いっけいさんは、大阪芸術大学の学生の間に、「劇団☆新感線」に入ったことが俳優に進む大きな契機となっています。
「劇団☆新感線」では古田新太さんや橋本じゅんさんが有名ですが、意外と(?)渡辺いっけいさんのほうが年長。
「劇団☆新感線」の結成が1980年。渡辺いっけいさんはその翌年に入学し、1983年に参加しました。
渡辺いっけいさん:1962年10月生まれ
古田新太さん: 1965年12月生まれ
橋本じゅんさん: 1964年2月生まれ
たとえば古田新太さんは渡辺さんに誘われて「劇団☆新感線」に入り、『宇宙防衛軍ヒデマロ』に出演しました。しかし、いっけいさんがその後に退団したので、古田さんが残されたような形になった模様です。
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その後、いっけいさんは、大学を卒業後に上京して「状況劇場」に入っています。
「状況劇場」と唐十郎(からじゅうろう)さんについては、触れると壮大なテーマとなりますが、ここでは省略とします。
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『ひらり』で起用、しかし舞台も・・
渡辺いっけいさんが一気に注目された契機は、1992年の連続テレビ小説の『ひらり』に出演したこと。しかし、よく知らない者から見ると、突然のような印象を受けます。
ところが経緯としては、「劇団☆新感線」そして、「状況劇場」にて活動したバックボーンがあってのことで、連続テレビ小説のメインキャストに選ばれたことでしょう。
そして本人としては、『ひらり』が決まったときに野田秀樹さんの舞台を降りており、「あー、お前もそういうやつだったのかって感じだよ」と野田さんに言われたので、『ひらり』は背水の陣だったそうです。
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こちらは、2023年になっての取材なので、まさに、30年以上前のことですが、なるほど・・と思います。
やっぱり “渡辺いっけい、テレビやってダメになったな” って言われたくないと思いましたね。
それは自分のこともあるんですけど、当時は小劇場からテレビに行く人がまだ少なかった。・・(中略)・・
だから僕が下手こくと、“やっぱテレビやんないほうがいい” ってなるんじゃないかって勝手に思って。」
(渡辺いっけい、朝ドラ『ひらり』で共演の石田ひかりと「相性抜群だった」 姉・ゆり子とはLINE友だち より)
そして、渡辺さんの確かさは、起用されても決して浮わつかなかった、ことでしょう。
『ひらり』の撮影中に30歳になったんですけど、20代の前半とかだったら本当に調子に乗ったと思います。
それでもちょっと調子に乗りましたけど、大きくハメを外さなくてすんだのは年齢のせいもありますね。
(同上)
そして『ひらり』以降、ドラマや映画などで広く視聴者に知られていくことになります。
『ひらり』は、相撲部屋が舞台となり、石田ひかりさんが主演でした。
#ひらり
— 朝ドラユニバース@朝ドラ小ネタ探求者 (@AsadoraUniverse) February 10, 2023
ひらりは、人間としてはイマイチなところも多いんだけど、孫としては100点満点のとびっきりやな!すべてのステータスを、愛嬌に全振りしてるんだよ笑笑 pic.twitter.com/6rgzvNzUPC
ひらりと同じ内館牧子さんの脚本で注目された連続テレビ小説が、田畑智子さん主演の『私の青空』でした。
上記のインタビューでも述べているように、渡辺さんはその後、石田ゆり子さんとも『不機嫌な果実』で夫婦として共演しました。
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『ひらり』以降の出演はあまりに多数に上ります。貴重なバイプレーヤーの一人と言えそうです。
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子どものころ、コメディアンになりたいと思っていたという話もありましたから、現在も、会社の上司役でも医師役でも、警察関係でも、どこかとぼけた味わいのある名役者さんだと思います。
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私生活では門間葉月さんと結婚しており、門間葉月さんは結婚後は女優業を辞めたもよう。結婚式は、『ひらり』の収録後だったそうです。
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プライベートでは1993年3月25日に故郷・愛知県の実家にも近い砥鹿神社で挙式。
『ひらり』の収録をすべて終えて最終回のオンエアを待つばかりという時期で、《竜太先生が結婚!》と芸能ニュースにもなった。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/205f7c36150025f21d24823c8446e96d241bb3dd?page=5 より)
「かみさんとはもう一緒に暮らしてたんですよね。それが親にわかって、だったらちゃんと籍を入れたほうがいいって。
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とうとう、キャラ・スーンが出たな!
— ぬまっち (@numacchi_00) March 27, 2021
しかし!知らんかったけど
キャラ・スーンの門間葉月さん!
渡辺いっけい氏の奥さんなんや!!
マシュマーが渡辺いっけい氏に見えるわ#サンテレビ #ガンダムZZ pic.twitter.com/uw8HIvaTdC
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年齢もいつの間にか還暦を過ぎたベテランとなりました。
以上、簡単ですが、渡辺いっけいさんの出身校についてでした。