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「顔はわかる」と言われたベテラン俳優、甲本雅裕(こうもとまさひろ)さん
甲本雅裕さんの学歴と出身校についてご案内します。
甲本雅裕(こうもとまさひろ)さんは岡山出身の俳優で、ミュージシャン甲本ヒロトさんの弟。
じつに多くのドラマや映画に出演しています。
オリコンニュースのある記事では、「顔はわかるが名前がわからない系の代表格とも言える俳優」と紹介されていて(2015年当時)、いやいや、それはないでしょうと思いました。
しかし、たしかに顔の実力とでも言うのでしょうか。主演は少ないものの、これほど幅広く演じ、出演している俳優さんも珍しいかもしれません。
地元の公立の小・中学校を経て、やはり地元の私立高校、関西高校に進み、小学校からずっと剣道をやっていました。さらに、剣道の先輩のつながりとされる京都産業大学に進学。
関西高等学校 ⇒ 京都産業大学
京都産業大学を卒業後に、一旦は大阪で勤めていましたが、役者になりたいと思って上京。
高校時代の同級生、梶原善さんの縁で三谷幸喜さん主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」に所属することになりました。
劇団のあと、ドラマや映画への出演は下記のように、挙げきれない状態となっています。2019年には映画の『高津川』で初主演しました。
甲本雅裕(こうもと まさひろ)
生まれ:1965年6月26日
出身:岡山市
1972年:(推定)小学校入学、7歳、剣道を始める
1978年:(推定)中学校入学、13歳
1981年:(推定)関西高校入学、16歳
1984年:(推定)京都産業大学入学、19歳
1988年:(推定)大学卒業、23歳。アパレル会社に入社
1989年:東京サンシャインボーイズ入団、『天国から北へ3キロ』、24歳
1990年:『12人の優しい日本人』
1994年:『総務課長戦場を行く!』
1997年:『踊る大捜査線』(←その後ほぼ全作品に出演)、32歳
2000年:『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』早川純弥
2002年:『ごくせん』 岩本康平
2004年:大河ドラマ『新選組!』松原忠司
2009年:『空飛ぶタイヤ』柚木雅史、44歳
2010年:『花のあと』
2011年:『遺留捜査シリーズ』村木繁(その後ずっと)、連続テレビ小説『カーネーション』
2014年:『三匹のおっさん〜正義の味方、見参!!〜』清田健児
2015年:『悼む人』水口店長
2016年:『わたしを離さないで』山崎次郎
2017年:『楽園』前畑昭二、52歳
2019年:『高津川』主演
2021年:連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』橘金太
2022年:『PICU 小児集中治療室』今成良平
2023年:大河ドラマ『どうする家康』夏目広次、58歳
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
甲本雅裕さんの出身高校は関西(かんぜい)高等学校
甲本雅裕さんは地元、岡山市の私立男子校である関西高校に進学しました。
関西高等学校(かんぜいこうとうがっこう)
所在地:岡山市北区西崎本町16番1号
設立は明治20年まで遡る伝統校です。
生徒数も1300人を超える規模。
岡山市でも北区のこちらは、JR桃太郎線(!吉備線が正式名でしょうか?)の、備前三門駅より徒歩約3分とのこと。岡山駅から歩くと20分。
地元の方には、今さらながら、吉備線を総社方面に進むと、備中高松城跡のある「備中高松」駅に至ります。
#甲本雅裕 本日27日23時台と、午前0時台に岡山発ラジオ深夜便に生出演します。ラジオ第一です。岡山ご当地グルメ、そして朝ドラ #カムカム 、#どうする家康 お家が近いらしい、岡山の原田アナウンサーとお話します。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/stFOpSmUUc
— アルファエージェンシー (@alpha_agency) January 27, 2023
秀吉が行った「高松城の水攻め」はここだったのか・・と行ったことのない場所への関心が広まりました。
このあたりから、秀吉の大返しの大軍移動があったのか等、夢想すると、やはり京都に限らず関西方面は、歴史の舞台がすぐそばにあるという気がします。
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ちなみに、NHKアナウンサーの井上あさひさんの出身高校の「岡山高校」は私立高校で、関西高校の姉妹校となります。
岡山高校の説明として、「スポーツで著名な関西高校に対して、進学面での成果を目指して岡山高校を設立した」とのことで、岡山高校も最初は男子校でした。1994年に共学となったので、井上あさひさんは、共学になってまもなく入学したことになります。
一方で、関西高校は現在も男子校で、岡山にありながら関西高校というのは、関西からも優秀な生徒を集めたいという意図があったそうです。
置かれている学科は以下の3科。
普通科
ITビジネス科
電気科
甲本雅裕さんは電気科で学んだそうです。
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【関西高等学校の大学進学実績】は、「日本の学校」サイトに寄りますと2021年の場合でおよそ以下となっていました。
大学進学 143名
専修各種学校 53名
就職その他 134名 など
合格者
岡山大学 1名
広島大学 1名
岡山理科大学 19名
岡山商科大学 10名
近畿大学 9名 など
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甲本さんは小学校から始めた剣道は、高校でも続けており、高校では県大会の決勝で敗れて「準優勝」だったとのこと。
傍から見ると、準優勝は充分に素晴らしいと思います。しかしご本人にとっては「念願のインターハイ出場は叶いませんでした」ということで、悔しすぎてその後も思い出すことがあるそうです。
決勝戦の最中、『俺、いま肋骨折れているんだよな』ということがよぎってしまった。準決勝までは、そんなことがよぎらないくらい勝負に集中できていたのですが、本当に辛いときに自分に負けてしまった。)
(https://bushizo.com/media/201808/2528/ より
その状況は、武道をやっていない者にも少しは想像がつく気がします。真剣だったからこそ葛藤と後悔と・・
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甲本雅裕さんの出身地岡山市と出身小学校、出身中学校
甲本さんは、岡山市内の出身で、地元の下記の公立校が出身校であると言えそうです。
なぜなら、情報の出発点が不明ながら、出身小学校・中学校について、複数の情報が甲本さんの出身校について伝えています。
さすがに芸歴の長い甲本さんだけに、周囲のつぶやき(先輩だよ、等々)も多数あり、「ぴくちゃあ通信」では、甲本さんについて「岡山市立旭東小学校、岡山市立東山中学校、関西高等学校商業科、京都産業大学経営学部卒業」としています。
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また、PASONICA JPNさんのサイトでは「岡山市立旭東小学校、岡山市立東山中学校、関西高校電気科、京都産業大学卒業」となっています。
つまり冗長となりましたが、公式発表は未確認ながら、一応以下となります。
出身小学校:岡山市立旭東小学校
所在地:岡山市中区門田屋敷本町1−1
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出身中学校:岡山市立東山中学校
所在地:岡山市中区門田屋敷本町1−17
こちらは、校舎のすぐ西側を「旭川」が流れており、旭東小学校とは200〜300メートルとなります。また学区としては当然のような位置ですが、旭東小学校の児童は東山中学校に進みます。
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これはよく知られている逸話かもしれません。甲本さんは小1の時に、野球のつもりで申し込んだ用紙が、じつは間違っていて、剣道のものだったことから剣道を始めることになりました。
(ご本人公開による小学生の甲本さん。いまの面影も見られます)
自ら「剣道は偶然始めたんです」と語っています。それにしては、剣道の世界では、岡山で知らない人がいないというくらい、名前を馳せていました。
小学校一年生の時に野球がやりたいと思って、野球のパンフレットを親に渡しました。そのパンフレットがどうやら手違いで剣道のものだったらしい(笑)。
初めて練習に行く時に、グラウンドではなくて体育館集合。素振りはするけど、野球っぽくない素振りです。おかしいなと思いながら続けていたら、剣道から抜け出せなくなっていました。
(https://bushizo.com/media/201808/2528/ より)
また、剣道に関しては、中学時代も高校と同じく、県大会決勝で敗れてしまい、悔しい記憶となった模様です。
剣道部の一員だったというレベルでなく「県大会決勝」のレベルだったからこそ、甲本さんにとって、どれほど剣道が大きかったか・・想像していまいます。
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ご家族については、兄の甲本ヒロトさんは3学年ほど年長となります。 実家はクリーニング店の「ドライ甲本」だったことが知られています。
兄の甲本ヒロトさんは、小・中学校も高校も、大学も、甲本雅裕さんとは違っています。これもちょっと意外なくらい、共通した学校はありませんでした。
ヒロトさんの出身校は、岡山大学教育学部附属小学校・岡山大学教育学部附属中学校、県立岡山操山高等学校となります。
また大学は甲本ヒロトさんは、法政大学に進学しました。
弟の雅裕さんはずっと剣道に熱中しており、大学の卒業後はあえて剣道を離れたそうなので、兄弟とはいえ、ヒロトさんの影響というのは特にないように見えます。
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甲本雅裕さんの出身大学は京都産業大学
甲本雅裕さんは、京都産業大学に進学しました。
その経緯について、やはり剣道つながりで語っておられるのが以下となります。
こちらは2018年8月、BUSHIZOという剣道用品のセレクトショップによる、かなり剣道に特化した記事ーー。
そこで甲本さんは、京都府警の高橋英明さんという高校・大学の先輩のことを紹介したうえで、以下のように続けました。
大学に進学するつもりはなかったのですが、先輩のお導きで京都産業大学に行ったようものですしね。大学寮でも同部屋でした。
(https://bushizo.com/media/201808/2528/ より)
ということで、中学では他校の先輩だった高橋氏と、同じ高校になり、そのようなつながりで大学も同じ京都産業大学に進んだ模様です。
京都産業大学は「産近甲龍」とされる大学の一つで、設立は1965年。
当初は経済学部と理学部という2学部のスタートでしたが、現在、以下の学部があります。
経済学部
経営学部
法学部
現代社会学部
国際関係学部
外国語学部
文化学部
理学部
情報理工学部
総合生命科学部
甲本さんは経営学部を卒業しました。
京都産業大学
所在地:京都市北区上賀茂本山
北区のこちらのキャンパスには、叡山電鉄「鞍馬線」の二軒茶屋駅などからバスが出ているそうです。
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甲本さんは、このように剣道の先輩に続く形で京都産業大学に進み、さらに剣道に励んでいた模様。京都産業大学は、各種のスポーツに強く、サッカー、ラグビー、空手など多くのプロスポーツ選手を輩出してきました。
出身者には「あのねのね」の二人、笑福亭鶴瓶さん、堀内孝雄さんらがいます。
甲本さんは、大学時代も剣道を続けましたが、卒業にあたり、なんと「一番大切だった剣道を捨ててみようと思いました」という選択にいたっています。
上記にもある、剣道にかかわるインタビューでこうも述べました。
「誤解を恐れずに言うと、剣道がすべてという自分から脱却したかった。・・(中略)・・人生の目標があれば、よい関係で剣道と付き合っていくことができたと思います。ですが、自分には本当に剣道しかなかった。楽しかったことも、悩んだことも全て剣道のことでした」
(https://bushizo.com/media/201808/2528/ より)
ということで、およそ縁のなかったアパレル関係の会社に勤務しました。しかし、「確かなもの」を求めすぎているから、剣道を辞めても確かなものを求めている自分に気づいたそうです。
だから「興味レベル」で何か始めてみようとしたのが、好きだった映画鑑賞ーー。
そして、ならば俳優を目指してみようと・・そんな動機は分かるような気もするし、やはりユニークなのかなとも思います。
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そして、東京に来て三谷幸喜さんと出会います。甲本さんを演劇の世界誘ったのは梶原善さんでした。
甲本さんいわく、「有名になる前の三谷さん」と出会ったそうです。
三谷幸喜さんが東京サンシャインボーイズを立ち上げたのは、1983年。
甲本さんが入ったのが、1989年。
東京サンシャインボーイズの主要メンバー3人のうち、一人が梶原善さんでした。近藤芳正さんや、松重豊さんも関係者。
上京して当初は兄の甲本ヒロトさんのところにまずはお世話になった模様。その後、中華料理屋「珉亭」でアルバイトしたのは、ヒロトさんも共通していますし、松重さんもいたそうです。
しかし、甲本さんは上記の経緯で俳優を志したので、お兄さんのミュージシャンとしての影響は、諸々の資料を見る限り、特に見られない様子で、意外でした。
内心では、いつの間にか影響があったのかもしれません。
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その後の出演作は、挙げきれない数になります。
大河ドラマだけ見ても、1999年の『元禄繚乱』から始まって、2023年の『どうする家康』は4作目になります。
『踊る大捜査線シリーズ』や『はみだし刑事情熱系シリーズ』にも何度も出演して、いい味を出してきました。
『遺留捜査シリーズ』では、上川隆也さんとすっかりよいコンビとなっています。宮崎香蓮さんも一緒で、2018年のイベントでは、宮崎さんがこんな感じでした。
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「いつもお2人の様子が漫才のようで、その掛け合いをムービーに撮っちゃいました。上川さんに『それどこで見るんだよ』と言われたんですが、『元気じゃないときに見ます』と返しました」 とのこと
(https://news.mynavi.jp/article/20180711-662756/ より)
甲本さんの、とぼけた味わいが、もはや無くてはならないドラマとなっています。
さらにNHKの連続テレビ小説も、2021年の『カムカムエヴリバディ』は3作目で、ヒロインの一人目の上白石萌音さんの父親役で、やはり味わい深い「父」でした。
映画「高津川」
— 田中翔貴 (@shoouukii) December 2, 2019
錦織監督、甲本雅裕さん、戸田菜穂さんとで写真を撮って頂いた
昨日観たのに、早くまた観たい
素敵な機会を作って頂き感謝です#映画#高津川 pic.twitter.com/2t5xdCgnPR
こちらは主演作、映画「高津川」
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以上、簡単ですが甲本雅裕さんの出身校についてでした。