都会育ちで裕福だった子ども時代
三谷幸喜さんの学歴と出身校についてご案内します。
三谷幸喜さんは脚本家や監督として大活躍中です。いまさら出身校・・という感もありますが、広く知られるように、三谷氏は日大の芸術学部の出身です。
小さい頃から文を書くことに秀でていたエピソードも多数残されています。東京都の出身で、中学まで地元の公立校。高校は私立の男子校、世田谷学園高校でした。
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世田谷学園高等学校 ⇒ 日本大学(芸術学部)
三谷氏の出身校は小学校から大学まですべて明らかにされています。(そのなかで、獨協中学校については中途退学とされています)
父親が早逝されたとはいえ、実業家で裕福であった子ども時代でした。
それゆえか、仏教系の私立の高校から、芸術方面に秀でた青年がふつうにニチゲイ(日大藝術学部)に進んだのは、ごく自然な流れを辿ったように見えます。
とても細かいことですが、大学の進学年は年齢から逆算して1980年と想定しています。ただ、大学の後輩にあたる太田光氏が、以下のように述べいています。
『日大芸術学部演劇学科ってところなんですけど、僕が1年生の時に三谷さんはもう4年生で、その時既に有名だったんです、学園内で。
(https://littleboy.hatenablog.com/entry/20060109/p1 より)
つまり年齢差だけからいうと、4年違いのお二人ですが、大学内で三谷氏が太田氏の3年上の先輩となっています。三谷氏が大学に入ったのが遅かったのか、大学時代が4年間でなかったか・・細かいことながら詳細は不明です。
三谷 幸喜(みたにこうき)
生まれ:1961年7月8日
出身:世田谷区
1968年:(推定)給田小学校入学、7歳
1974年:(推定)中学校入学、13歳
1977年:(推定)世田谷学園高等学校入学、16歳
1980年:(推定)日本大学芸術学部入学、19歳
1983年:劇団「東京サンシャインボーイズ」結成
1989年:『やっぱり猫が好き』の脚本で注目される
1994年:『古畑任三郎』脚本
1995年:小林聡美さんと結婚(〜2011年離婚)
2004年:NHK大河ドラマ『新選組!』、一人芝居『なにわバタフライ』戸田恵子
2012年:小説『清須会議』(2013年に映画公開)
2013年:元女優のyumaさんと再婚、52歳
2016年:NHK大河ドラマ『真田丸』
2019年:『記憶にございません!』
2022年:NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、『burst!~危険なふたり~』草彅剛・香取慎吾、61歳
2024年:『九十歳。何がめでたい』一橋壮太郎役、『スオミの話をしよう』、63歳
その他、脚本、監督等多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係に添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
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「功名が辻」だったかな、三谷幸喜さん演じる足利義昭が明智光秀(坂東三津五郎)の背中に寄り添いながら「あの時、わしを背負ってくれた背中のぬくもり、忘れてはおらぬ」と、マブタをパチパチさせてたw
— 今福 匡 (@Tadashi_Imafuku) September 20, 2020
さて、長谷川光秀と滝藤義昭はいかに?#麒麟がくる #足利義昭 pic.twitter.com/JC5y5Jn3AI
三谷幸喜さんの出身高校は世田谷学園高校
世田谷学園高校というと、思い出す人物がいます。 大活躍の俳優、内野聖陽さんです。内野氏は、世田谷学園高校から早稲田大学に進学しました。
「世田谷学園中学校・高等学校」は基本的に中高一貫校。
しかし、三谷氏が世田谷区立烏山中学校の出身であることも確かなので、当時は高校からの入学者も多かったのか、詳しいことは分かりません。
少なくとも現在は、世田谷学園中学校・高等学校で、高校からの入学者はたいへん少なくなっており、外部進学の生徒と内部進学の生徒とは、3年間別々にクラスが編成されるそうです。
世田谷学園中学校・高等学校
所在地:東京都世田谷区三宿1丁目16−31
世田谷学園高校の関連校に、「駒沢大学」や「愛知学院大学」、「東北福祉大学」など仏教系(曹洞宗)の大学があります。ただしそちらに多く進むというよりは、現在、世田谷学園高校は進学校的な位置づけとなります。
内野聖陽さんのページにもあるように、1592年に学寮(旃檀林)として始まったという、たいへん歴史のある私立校となります。
スポーツにも強く、同校から柔道やバスケットなどで優れた選手を輩出してきました。
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三谷幸喜さんの出身地、世田谷区と子ども時代
三谷幸喜さんの出身小学校、出身中学校は以下となります。
世田谷区立給田小学校
東京都世田谷区給田4丁目24-1
世田谷区立烏山中学校
所在地:東京都世田谷区南烏山4丁目26番地1号
両校は互いに数百メートルの距離ですから、この地域に育ったお子さんにとって、自然な登校先であったと言えそう。
区立烏山中学校では演劇部の活動も盛んな様子。
ところで、三谷さんの出身中学は世田谷区立烏山中学校とされている一方で、「獨協中学校・高等学校」の出身者として、「中学校中退」ということで三谷幸喜さんのお名前もあります。
詳細は分かりませんが、途中までは獨協中学校だったということでしょう。
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小さい時の幸喜さんはどんなお子さんだったでしょうか。
大横綱となった大鵬「幸喜」の文字からとったこのお名前は、父親が大鵬のファンだったとのこと。 経営者だったその父は、三谷さんが10歳ころに亡くなりました。
2019年の「直撃!シンソウ坂上」では、三谷さんの母親の直江さんに取材した話が取り上げられました。
それによると三谷幸喜さんは田園調布の生まれで、一人っ子で、母親と、母親の両親、親族の叔父・叔母など大人の中に一人、子どもが囲まれるような環境で育ったとのこと。
そのため、公園で近所に住むおばさんに「こんにちは」と話し掛けられると、4歳にも関わらず「こんにちは、奥さん。よくお会いしますね」と、大人びたあいさつをするなど、周囲を驚かせていたという。
(https://www.fnn.jp/articles/-/967 より)
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また読書好きで、子どもながらお年玉はほとんど、本を買うためにつぎ込んだとのこと。
文章を書くのが得意で直江さんが小学校の参観日に行くと、他の子は原稿用紙一枚程度の作文が貼り出されているときに、三谷さんは3枚の文を書いていて、しかもその中身は・・・
僕のお父さんは会社の人を電話で怒っている。けど、自分がいたずらしても何をしても自分のことは絶対に怒らない。人として僕のお父さんはおかしいのではないか。人間はみんな同じなのにおかしいんじゃないか・・
(同上)
というような、鋭いものだったそうです。
さらに、小5の時には学校を2週間以上休んで、母親と幸喜さんの二人でチャールズ・チャップリンに会うためにスイスを訪ねたとのこと。
結果的に会えなかったけれど、チャップリンは、三谷さんが秘書に渡してきた似顔絵にサインをして送り返してくれたということです。
そんなことができたのも、母親が並外れた行動力(経済力も!)のある方で、かつ息子の才能を見抜き、信じていたという当時の様子が伺えます。
三谷幸喜さんの出身大学は日本大学藝術学部
三谷さんは先述のように日本大学の藝術学部、演劇学科に入ります。
芸能界にも日大の出身者は多数おられます。宮藤官九郎さんや太田光さんのように中退した方も多いのですが、三谷さんは藝術学部演劇学科を卒業しています。
ちなみに2022年の朝ドラ『ちむどんどん』のヒロイン黒島結菜さんも沖縄の出身で、日大の芸術学部写真学科に進みました。
日大の芸術学部には、写真学科、映画学科、美術学科、文芸学科、演劇学科、放送学科、デザイン学科があります。
日本大学
所在地:東京都練馬区旭丘2丁目42−1
日本大学芸術学部の出身者は多く、また映画監督などで芸術学部の『映画学科』出身の方は多くいます。 脚本家の金子ありささん、映画監督の柴崎幸三さん、羽住 英一郎さん、沖田修一さんなどです。」
脚本家になっている方は多数おられ、中園ミホさんは芸術学部の『放送学科』を卒業。上記の宮藤官九郎さんも芸術学部の『放送学科』でした。
三谷さんと同じく『演劇学科』を卒業した方には、松崎史也(ふみや)さんがいます。
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在学中に立ち上げた「東京サンシャインボーイズ」では、三谷さんも役者でもありました。当初のメンバーに西村まさ彦氏がいます。
他に、いわゆる三谷組と言われる錚々たるメンバーが芸能界で多数活躍しています。吉田羊さんも三谷さんに見いだされた一人。
『やっぱり猫が好き』を演じた、元奥さんである小林聡美さんは、今も幅広く活躍中です。
昔、フジテレビの深夜にやってた「やっぱり猫が好き」を見てるけど、三谷幸喜が脚本した回はやっぱり面白いなぁ pic.twitter.com/0S7zWGWSEP
— とらい (@ToraiKun) April 30, 2022
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大河ドラマでの活躍も目覚ましいものがあります。
2004年は『新選組!」は斬新でした。もうかなり前の作品になりますが、覚えている名場面が多々ありました。
2016年の『真田丸』はあらためて大河ドラマの魅力を認識させてくれました。真田丸の場所が本当はどこだったかという、新テーマも発掘されました。
2022年の『鎌倉殿の13人』はやはり三谷さんらしい仕掛けが多数あるように見えます。
従来のイメージというか、各々の抱いてきた頼朝像とは異なる頼朝(大泉洋さん)がいて、ちょっと危険な空気のともなう、インパクトある義経(菅田将暉さん)が描かれました。
正直、双方とも登場した時は、えっ?これが頼朝?義経?という違和感を抱きました(@個人)が、さすが、三谷さんでしょうか。どちらも、徐々にこういう人だったのかな・・と納得しています。宮澤エマさんの上手さにも関心。
脇役にいたるまで、その人物を切り捨てることなく魅力を描いていて面白いです。坂東武者の上総広常(佐藤浩市さん)の最期など、じつに盛り上げ方の旨さに、じつに感心でした。
若手で起用されたのは中川大志さん。三谷さんにいつもステキな場を設けて頂いた、というのが新納慎也さんです。
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2024年の『スオミの話をしよう』も期待作です。
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以上、簡単ですが、活躍中の三谷幸喜さんの出身校でした。