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もの静かに怪演、「薄幸」と名付けられる名女優
木村多江さんの学歴と出身校について。
木村多江さんは舞台から演技を始め、現在は多くのドラマ、映画で活躍している女優。不幸な女性を演じる「薄幸女優」と名付けられるほどの演技力が魅力です。
東京都の出身で小学校から高校までずっと、九段北にある白百合学園だったことが知られています。名門大学進学者の多い白百合学園ですが、木村さんは好きな分野を選択し、昭和音楽芸術学院に進学しました。
白百合学園中学校・高等学校 ⇒ 昭和音楽芸術学院
昭和音楽芸術学院ではミュージカル科を卒業しました。
同校はもともと「東京声専音楽学校」でしたが、1989年4月に昭和音楽芸術学院へと改称されたので、ちょうど改称の時に木村さんが入学したと考えられます。
2020年代は50代の女優として活躍しています。
女の子のお子さんが一人いて、青山学院に通うということも何度か周囲から話題とされました。
木村多江(きむらたえ)
生まれ:1971年3月16日
出身:東京都深川
1977年:(推定)白百合学園小学校入学、6歳
1883年:(推定)白百合学園中学校入学、12歳
1986年:(推定)白百合学園高校入学、15歳
1989年:昭和音楽芸術学院入学、18歳
1991年:昭和音楽芸術学院卒業、20歳
1995年:『美少女戦士セーラームーン』フィッシュ・アイ、24歳
1996年:『聖龍伝説』
2005年:電通の鈴木氏と結婚、34歳
2007年:『怪談』お園、妊娠が分かり『大奥』を降板
2008年:『ぐるりのこと。』主演、『上海タイフーン』主演
2012年:『平清盛』仏御前、41歳
2016年:『とと姉ちゃん』ヒロインの母、45歳
2019年:『後妻業』中瀬朋美、『あなたの番です』榎本早苗
2021年:『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』渡辺江里子、50歳
2022年:『前科者』宮口エマ、『一橋桐子の犯罪日記』斉藤薫子、『やんごとなき一族』深山久美
2023年:『ラストマン-全盲の捜査官』デボラジーン・ホンゴウ、『マイホームヒーロー』鳥栖歌仙
2024年:『厨房のありす』五條蒔子、『コットンテール』 明子、『九十歳。何がめでたい』吉川麻里子、53歳
その他、出演など多数
*略歴は当サイト独自のまとめであり、公式発表ではありません。略歴中の学校関係などに添えた年齢は、およそ誕生日を迎えた時点での「◯歳」を示しています。
『あなたの番です』の木村多江めちゃくちゃ凄かったんだけど同じ日曜日に朝ジオウで釈由美子がマンホールをぶん投げて夜にハンドミキサーを振り回してたなんてそんな面白いこと早く知りたかった。 pic.twitter.com/8Ts24KWeE6
— もつれら (@mtmtsf) September 7, 2019
話題を呼んだ『あなたの番です』でも、木村さんの怪演が光りました。
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2021年には、『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』で「姉」の渡辺江里子さんを演じ、渡辺さんと木村さんがそっくりと、これも反響が大きいことです。
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木村多江さんの出身高校は白百合学園高等学校
「白百合学園中学校・高等学校」ということで文字通り中高一貫。
いわゆる「お嬢さん」学校の一つとして知られています。
白百合学園は、1878年にフランスから修道女さんが3名、函館に来日したことから始まり、その3年後には東京に学校を設立し、やがて校名は「女子仏学校」さらに「仏英和高等女学校」を経て、1935年に「白百合高等女学校」となりました。
戦時中の全焼を経て、戦後の1947年に白百合学園小学校、白百合学園中学校が設置され、翌年に白百合学園高等学校が作られました。
九段北の現在地は、関東大震災後の1923年からずっと白百合の校地として用いています。
カトリックの伝統もしっかりと継続されており、一週間のスケジュールでは英語の朝礼もフランス語の朝礼も行われます。
白百合学園中学校・高等学校
所在地:東京都千代田区九段北二丁目4番1号
道を挟んで塀の向こうは靖国神社の「遊就館」という、まさに都心の只中にあります。武道館にも国立近代美術館にも近く、また近隣に大妻女子大学もあります(瀧内公美さんの出身校)
また法政大学や東京理科大学のキャンパスも、近隣地域となります。
【木村多江】
— 当世美女大図鑑 (@1996ham) November 21, 2015
東京の「白百合学園」はお嬢様学校。ここの出身だからではないが、彼女にはどこか上品な気分がある。高校を出てすぐ父親が亡くなり1日数時間しか寝ないアルバイト生活を経験する。薄幸顔だけど芯があり凛とした顔立ちが良い。 pic.twitter.com/Qb2C4L6YU0
また、木村多江さんにとっては、出身小学校も白百合学園となります。
白百合学園高等学校には、高校からの入学はないため中学受験での内部進学になります。あるいはその前の小学校からの生徒もいます。
ところで木村多江さんが生まれ育ったのは、江東区の深川と言われています。また富岡八幡もおなじみの神社とのこと。
なので、九段も含めて皇居周辺の都心地域とは隅田川を挟んで東側から、小学校に入ったばかりの少女、木村さんは、通学したことでしょう。
小学校はつまり家の近くではありませんが、小学校低学年でも一応通学できるあたりで暮らしていたことが分かります。
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名門、白百合学園の出身者たち
なお、白百合学園に通っていた著名人は多数おられます。
安倍晋三氏の母親である安倍洋子さんや、太宰治の娘である津島佑子さん、森鴎外の娘である森茉莉さんや、先輩女優である大空眞弓さんなど。
大空真弓さんは近年では石坂浩二さんらの「やすらぎの刻〜道」でも独特の存在感を見せてくれました。ガンの闘病や、沖縄移住なども話題となりました。
また、女優の高田万由子さん、お笑い芸人の石井てる美さんは、ともに「白百合学園中学校・高等学校」から東大に進学しています。
ところで高田万由子さんは木村さんと同じ1971年、その1月生まれなので、よく見ると、3月生まれの多江さんと同級生?ということなのですが・・
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著名人となったのは互いに大人になってからのことなので、高校生のころお二人がどう認識していたか分かりません。
しかしパスナビ情報によると白百合学園は、現在4クラス、定員も180名前後なので、小・中・高と12年間、お二人が一緒だったとしたら、かなりよく知っていた関係ではないでしょうか。
また、松たか子さんは、木村さんより6歳くらい年下で、同校から途中で堀越高校に転校し、その後亜細亜大学に進学しました。
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木村多江さんが進学したのは、昭和音楽芸術学院
先述のように、木村さんは白百合学園から、昭和音楽芸術学院に進学しました。名称が変わったその年と考えられます。
昭和音楽芸術学院は、ちょうどそのタイミングで新宿から神奈川県の川崎市麻生区へと移転しました。
昭和音楽芸術学院は『昭和音楽大学』の系列の一つでしたが、その後、2007年には閉校となりました。
昭和音楽大学には現在、音楽芸術表現学科、音楽芸術運営学科があります。
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木村さんの時代の「ミュージカル科」は、2021年現在にそういう名称の専攻はないのですが、芸術表現学科のいずれかの内容に引き継がれていると見られます。
その川崎市の跡地に昭和音楽大学、短期大学部、大学院が移転してきたという形になります。
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ちなみに昭和音楽大学は、1984年設立の私立大学で、「昭和」が付く大学は他にも多数あります。しかし、昭和女子大学や昭和大学、昭和薬科大学とは関係がありません。
まったくの余談ながら、昭和でなく「平成」のつく大学には、平成国際大学、帝京平成大学、福山平成大学、平成音楽大学、平成医療短期大学があります。
明治大学も大正大学もありますが・・。令和のつく大学は2021年10月現在まだありません。
昭和音楽大学の出身者には森公美子さんや、いきものがかりの吉岡聖恵さん(短期大学)らがいます。
昭和音楽芸術学院(閉校) (現在の昭和音楽大学のあるところ)
所在地: 川崎市麻生区上麻生1-11-1
最寄り駅は新百合ヶ丘。
白百合学園高校から、分類としては各種学校となる昭和音楽芸術学院へ進学するにあたり躊躇はなかったかーーという見方もあります。しかし、中身、実質を選択した木村多江さんの、芯の強さも垣間見るような気がします。
日本アカデミー最優秀主演女優賞などの活躍
その後の活躍は、略歴のようにジワジワと実績を積み上げてきました。
よく知られるように21歳で父親が逝去され、生活が楽でない中でもバイトなどを重ね、パワフルに女優としての道を築いてきた木村多江さんです。
2008年の「ぐるりのこと。」では日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞しました。ともに主演だったリリー・フランキーさんの、法定でスケッチする姿もたいへん印象的でした。
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『あなたの番です』での微妙に恐ろしい榎本早苗役もたいへん注目されましたが、2021年の、「渡辺江里子さん」を演じる木村さんには、また別の魅力が秘められています。
木村さんの演技で、阿佐ヶ谷姉妹の自然体の面白さもまた引き出された様子・・・
『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』で「妹」の木村美穂役の安藤玉恵さんは、上智大学を中退して、早稲田大学に進学した女優で、味わい深い演技を見せてくれます。
物語ではあるけれど、安藤さんの演技で木村美穂さんがかなりユニークな人物ということも伝わってきます。それを、包み込んでいるのが木村多江さん(渡辺江里子さん)・・ということになりそう。
その後も、出演作はつねに多いのですが、主演か否かにかかわらず、必ず味のある演技で作品に、深みも品も与えてくれている女優さんであると改めて感じます。
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以上、簡単ですが木村多江さんの出身校について、でした。お読みいただき、ありがとうございます。